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第22話 害虫《がいちゅう》・益虫《えきちゅう》戦争

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

面白い事しか書かないつもりで書いた、妖精たちを活躍させる設定もりだくさん!

妖精たちの可愛さを愛でるほのぼの展開!

妖精たちの可愛い性格からくるコメディ!

フェアリーピクシーインプ主力みんな美少女!

異世界転生したばかりの赤ちゃんと妖精たちが大活躍!

オタク趣味の魔法を使う男主人公赤ちゃん!

凄すぎる英雄基本能力!

妖精たちが主戦力!

新たなジャンル、コミカルメルヘンファンタジー!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 中庭のフェアリーの木の前で魔力の層をたくさんまとう練習をして、魔力の層を7層まとえるようになったころ。

「アルヴィン!たいへんよ!」と1匹のフェアリーがあわてたようすで、転移魔法の光の球から飛んできた。

「どうしたの?」

「フェアリーの木が、ピクシーたちにとられちゃった!」

「もともとフェアリーたちが住んでた方の、フェアリーの木がとられたの?」

「そうよ! 一度こっちに来てここに転移魔法で来れるようにした後、あっちのフェアリーの木で留守番してたんだけど。朝日が昇ったころにピクシーが来てバッタとイナゴを捕まえて人間用の虫取りカゴいっぱいにしたら、10種類のジャムの大ビン合計10本くれるって言うから虫取りカゴいっぱいにしたのに、くれないって! それにいつの間にかフェアリーの木にピクシーがいっぱいいて、フェアリーは入れないって!うわぁ~~~ん!あたしがジャムの大ビン10本につられたばっかりに!うわぁ~~~ん!」泣きじゃくる留守番をしていたフェアリー。

「え? 1匹で留守番してたの?」

「あたしふくめて5匹いたから、あたしだけならフェアリーの木をはなれても大丈夫だと思ったのよ!うわぁ~~~ん!」

「え?フェアリーって、自分の家とか故郷とか大事じゃないの?」近くを飛んでいたフェアリーに聞いてみる。

「フェアリー1匹1匹違うけど、今はここが家だから……。別に取り返さなくても良いんじゃないかな?」と近くを飛んでいたフェアリーが答える。

「そんな!故郷は大事よ! 同じフェアリーの木から生まれたフェアリーは、本当の姉妹なのよ!」と泣きじゃくっていたフェアリー。

「いやいや、死にやすい生まれたばかりのフェアリーのお姉さまになれば、兄弟姉妹だし。それにあそこ、あたしの故郷じゃないし」と近くを飛んでいたフェアリー。

「そんな!ひどいよ!」と泣きじゃくっていたフェアリー。

「まあまあ!5匹とは言え故郷を大事に思っているフェアリーもいる事だし、フェアリーも中に入れるように交渉しに行こうよ!」

「じゃあすぐに!」と泣きじゃくっていたフェアリー。

「いや今世界樹の樹液を集めにいくためにみんなが集まるのを待ってる所なんだけど、みんなが集まったらまずはフェアリーの木に行って交渉しよう!」

「そうね!数の暴力で……」と泣きじゃくっていたフェアリー。

「いや、交渉! 交渉だから! 平和的な交渉をしに行くの!」

「そうなの?でも分かり合えないんじゃないかな? あいつらバッタやイナゴ食べるし、フェアリーの木をだまし取るし」と泣きじゃくっていたフェアリー。

「ぼくの羽見せてもダメかな?」

「ダメじゃないかな? あいつらフェアリーの事、害虫だと思ってるし。特別な害虫だと思われて終わりじゃないかな? 同じ種族とも思ってないと思う」と泣きじゃくっていたフェアリー。

「まあとにかく、みんなが集まるのを待とう! そういえば相手は何匹ぐらいいるの?」

「見たのは2百匹ぐらいだったわ」と泣きじゃくっていたフェアリー。

「じゃあフェアリーの木の中にいるのを合わせても、極端に多いって事はなさそうかな?」

「まあ相手も、他から侵略しに来てるわけだしね。もともと持ってたフェアリーの木を、守る戦力もいるでしょうしね!」と泣きじゃくっていたフェアリー。


 ときどきオッパイ休憩をはさみながら(赤ちゃんなので)魔力の層をたくさんまとう訓練をしてみんなが集まるのを待って日が沈んだころ、ようやく千匹以上のフェアリーが集まった。

「じゃあ今からフェアリーたちの故郷のフェアリーの木に行ってピクシーたちと交渉しに行くけど、戦いに行くんじゃないからね! 交渉しに行くんだからね!」

「(中略千匹以上)「は~~い」(中略千匹以上)」フェアリーたちとインプたちが返事をする。

「じゃあフィリオーネ!故郷のフェアリーの木までの転移魔法おねがい!」

「は~~い」と言って、地上2メートルの位置に直径50センチの光の球を浮かべるフィリオーネ。

 ジャンプして、光の球に飛び込むぼく。


 光の球から出ると真っ暗闇の森の中だった、ぼくがぼんやり光っている影響で視界は一応確保されている。

 待っていると光の球から次々とフェアリーたちが出てきて、周囲を魔法で明るくしていった。

 さらに待つとフィリオーネが光の球から出てきて、光の球を消した。

「さあ!行くわよ! アルヴィン!羽出して!」フィリオーネの指示で、上着を脱ぎ上着をしまい身体をピカッと光らせて羽を出せる服と羽を出す。

「じゃあ行こうか!」フェアリーたちの先導で、なんとなくフェアリーの木がありそうな方に飛んで行く。

 5分ほどで、50匹ほどの15才ぐらいの美少女に見えるピクシー、平均身長31.44センチ(人間換算157.2センチ)平均体重408グラム(人間換算51.7キログラム)に囲まれたフェアリーの木の前に到着した。

「話し合いに来た! まずはフェアリーの木の中に入れてもらうよ!」と言ってフェアリーの木に手を当てようと近づくと、フェアリーの木とぼくとの間にピクシーが割り込んできた。

 横によけようとすると、ピクシーはぼく以上のスピードでぼくの前をふさぐ。

 ぼくは急上昇してフェアリーの木のてっぺんを目指す、当然ピクシーも先に回り込もうと急上昇してぼくを追い越してぼくの上を取る。

 その瞬間ぼくは重力を味方につけ加速しピクシーの足元を通過、フェアリーの木にぶつかるようにしてフェアリーの木の中に入った。

 フェアリーの木の中に入ると、ぼくを追いかけてフェアリーたちが次々とフェアリーの木の中に入ってきた。

 それをフェアリーの木の中で見ていたピクシーたちが「「「「な!ピクシーの木の中が、こんなに広くなるなんて!」」」」と驚いている。

「はい!フェアリーもピクシーもインプも集まって! 話し合いするから集まって!」

「話し合いする事なんてないんだけど!」とピクシーの1匹。

「きみたちピクシーが、留守番していたフェアリーをだましてフェアリーの木を盗んだって聞いてるけど?」

「害虫のフェアリーをだますのも害虫のフェアリーからとるのも、害虫駆除の一環だからいいのよ!」とピクシーの1匹。

「そもそもフェアリーの木をだまし取らなくても、フェアリーの木の種でフェアリーの木を生やせばいいだろ?」

「なにそれ?ピクシーの木に種があるなんて、聞いた事がないんだけど?」と別のピクシーの1匹。

「フェアリーの木の中で100年に一度見つかると言われている、カットした宝石みたいな見た目でいろいろな光が出るようになっている種なんだけど?」

「そんなの知らない!みんな知ってる?」と別のピクシーの1匹。

「知らないよ!そんなのがあったら、フェアリーの木を奪うためのマニュアルなんて無いでしょ!」と別のピクシーの1匹。

「え? フェアリーの木を奪うためのマニュアルがあるの?」

「そうよ!害虫のフェアリーからフェアリーの木を奪うためのマニュアルは、遥か古代からあるピクシーの伝統よ!」とピクシーの1匹。

「そうなの?もしかしてインプにもそんな感じの伝統があるの?」と近くにいたインプに聞いてみる。

「あるわよ?それにフェアリーの木の種もフェアリーの木が一気に成長する所も初めて見たわ! あとインプの木の中よりもフェアリーの木の中のほうが広い事も、言い伝えでは知ってたけど本当だったのね」とインプの1匹。

「それってピクシーとインプが、フェアリーの木にとっての害虫なんじゃ?」とフェアリーの1匹。

「ひどいよ!と言いたい所だけど、その可能性はあると思う」とインプの1匹。

「そんな事ないわよ! フェアリーは花畑を荒らす害虫だけど、ピクシーはバッタやイナゴを捕まえて食べる益虫えきちゅうよ! 農家にバッタやイナゴのいっぱい入ったカゴ持っていくと、つくだ煮や天ぷらにしてもらえるうえにお小遣いまでもらえるんだから!」とピクシーの1匹。

「なるほど、普段のフェアリーよりは役に立っているんだ?」

「フェアリーなんか、役に立つ事なんかないじゃない!」と別のピクシーの1匹。

「そうでもないんだよ! フェアリーは世界樹になる種を探して集めて運んで育てる種族として、創造神につくられた種族といわれていて。フェアリーの木もそのために役立てるために、フェアリーに授けられたものなんだよ?」

「そんなのフェアリーが勝手に言ってるだけでしょ! ドングリを集める習性をかっこよく言っただけじゃない! ピクシーだってドングリ集めるもん!」と別のピクシーの1匹。

「フェアリーが勝手に言ってるだけとは、言えないんじゃないかな? フェアリーの木の種の事とか、フェアリーが中にいた方がフェアリーの木の環境がよさそうな事とか考えると。世界樹を育てるのに使うフェアリーの秘術って言うのがあるらしいんだけど、フェアリーにしか出来ないらしいんだ。ピクシーから何匹か付いて来て、フェアリーの秘術を見てくれないかな?」

「見るだけならいいよ!でもピクシーの木は、返さないから!」とピクシーの1匹。

「まあ、今はそれでいいや。じゃあ世界樹の樹液を集めに世界樹に行くから、フェアリーの木の外に出て!」

「(中略千匹以上)「は~~い」(中略千匹以上)」フェアリーたちとインプたちが返事をする。


挿絵(By みてみん)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「妖精使いアルヴィン」は妖精たちが大活躍する物語ですが、さすがに第1話から活躍はさせてあげられませんでした。

第3話の最初の戦闘で、どのように活躍するのかのおおざっぱな方向性を。

第8話で、一般的なフェアリーと言う種族のしょうがない可愛さを。

第15話で、飛び回る妖精たちの可能性を。

第18話第19話で、フェアリーの木の種のシャレにならないやばさを。

第20話で、フェアリーたちの純粋さを。

第25話で、妖精の集団によるとびぬけた大物狩りを。

第26話で、ピクシーとインプの秘密を。

第28話で、強すぎる英雄狩りの脅威の基本能力を。

第33話で、フェアリーたちの大活躍を。

第35話で、英雄化した者たちの「世界がバランスをたもとうとする」新たな縁の注意点を。

読んで妖精たちのファンになってくださると、僕もアルヴィンもよろこびます!

第35話で1巻想定分ですが、応援されれば果てしなく続きます!

僕に「妖精使いアルヴィン」を書かせてください!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

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