第18話 フェアリーの木の種を持ったフェアリー・フロレーテと、フィリオーネの決断
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面白い事しか書かないつもりで書いた、妖精たちを活躍させる設定もりだくさん!
妖精たちの可愛さを愛でるほのぼの展開!
妖精たちの可愛い性格からくるコメディ!
フェアリーピクシーインプ主力みんな美少女!
異世界転生したばかりの赤ちゃんと妖精たちが大活躍!
オタク趣味の魔法を使う男主人公赤ちゃん!
凄すぎる英雄基本能力!
妖精たちが主戦力!
新たなジャンル、コミカルメルヘンファンタジー!
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10分後最初のフェアリー5匹のグループが集まってきた。
「あなたが妖精使いアルヴィン? 本当に特別な妖精なのね!」集まってきたフェアリーの1匹が聞いてきた。
「違うよ! 僕は人間! たまたまフェアリーの加護があって、たまたまフェアリーの羽が生えただけ!」
「あたしも~~~。たまたまフェアリーの加護があってたまたまフェアリーの羽生えてる~~~」フェアリーの1匹が言った。
「あたしも~~。偶然ってすごいね! ひょっとしてあたしたち、友達になれるんじゃあ?」別のフェアリーの1匹が言った。
「わあ~~~。それいい! ついでにお姉さまにもなってあげる! 生まれてから1年間は死にやすいからね!」とまた別のフェアリーの1匹が言った。
「ほら~~~。違うでしょ! お姉さまじゃなくて、友達として妖精使いアルヴィンに使役されるんでしょ!」とまた別のフェアリーの1匹が言った。
「そうだった! うっかりうっかり!」とさっきのフェアリー。
「……え?その話……どこで?」
「みんな、いろんなところで演説してたよ?」とまた集まってきたなかの、1匹のフェアリー。
「これはもしかしてフィリオーネの演説をリリオーネが丸パクリした様に、リリオーネの演説をパクったフェアリーがたくさんいたのかな? ……これって、まずくない?」
「なんでまずいの?」とリリオーネ。
「素敵な事じゃない!」とフィリオーネ。
「え? 僕の考えすぎかな? もしかしたら100匹ぐらいのフェアリーからお世話されるようになって、ぼくがそのあと片づけをし続ける未来が見えたような気がしたんだけど?」
「「……」」とフィリオーネとリリオーネ。
「ねえ! なんで黙るの?」
「アルヴィン!ドングリのコレクション見てくれるんでしょ!」とフェアリーの木の外で、インプたちにからんでいたフェアリーの1匹。
インプたちはフェアリーの木の外で、野宿の場所を探しているのだろうか?
こっちはこれからが本番だ!
フェアリーたちは、30匹ぐらいが集まっている。
「うん!じゃあ、自慢のコレクションを見せて!」
「またまた~。挑発しても大きいドングリは後半だからね!」とフェアリーの木の外で、インプたちにからんでいたフェアリーの1匹。
「まずこのドングリなんだけど……」とフェアリーの1匹。
「カサと葉っぱ付きなのに、きれいに磨いてある虫食いの無いドングリだね!」
「そうなのよ~~~。ドングリのカサはきれいに磨いているとすぐとれちゃうのよ~~~。世界樹の下では葉っぱ付きのドングリは取れないから、これは普通のドングリが取れる時期まで待ってコレクションにしているのよ~~~」とフェアリーの1匹。
「世界樹の下で葉っぱ付きのドングリが取れないのは、世界樹が根と幹と枝に魔力の層をまとっているからかな? 葉っぱ付きのドングリって思った以上に、レアなコレクションなんだね!」
「そうなのよ~~~。世界樹で葉っぱ付きのドングリを取ろうと思って世界樹に登って見たんだけど、ドングリや葉っぱ単体しか取れないのよ~~~」とフェアリーの1匹。
「世界樹の葉っぱまであと少しの所で高さ制限があって飛んで登れなかったけど、わざわざ木をよじ登ったの?」
「幹も太すぎて登れないから、高さ制限まで飛んでひもを引っ掛けて登るのよ! 上のほうではフェアリーたちが、世界樹の樹液に群がっているわ!」とフェアリーの1匹。
「ひもってもしかして、フェアリー羽の応用で出せる服の応用?」
「そうよ! さすが妖精使いアルヴィン! 魔法で出したひもなら、のびちぢみも簡単だしね!」とフェアリーの1匹。
「そんな話してないでドングリを見てよ~!」と他のフェアリーの1匹。
4時間後フェアリーたちの数は、6百匹になっていた。
「もうそろそろ、大きいドングリを見たいな~~~」
「まだまだ!」とフェアリーの1匹。
「これからが良い所なんだから!」と他のフェアリーの1匹。
「ドングリではないんだけどこれ、なんだかわかる?」と言って直径15センチのいろいろな光を発する透明な宝石を、真剣な顔をしたフェアリーの1匹が取り出した。
「でっかい宝石に見えるけど?」
「これはフェアリーの木の中で100年に一度見つかると言われている、フェアリーの木の種よ!」と真剣な顔をしたフェアリー。
「ずいぶんと人工物ポイ見た目なんだね? カットした様になってて、いろいろな光が出るようになってるし」
「フェアリーは世界樹になる種を探して集めて運んで育てる種族として、創造神に作られた種族と言われているの。フェアリーの木もそのために役立てるように、フェアリーに授けられたものなのよ?」と真剣な顔をしたフェアリー。
「それはドングリを集める習性をかっこよく言う言い方を、フェアリーが考えた結果って事ではなく?」
「違うわよ! 実際に他の世界樹から種を運んできて世界樹にしたのがこの近くにある世界樹よ! フロレーテ迷宮って、あたしの名前がついてるでしょ!」と真剣な顔をしていたフェアリー、モルフォチョウ見たいながらの羽を持った17才ぐらいの美少女に見える身長31.8センチ(人間換算159センチ)体重407.2グラム(人間換算50.9キログラム)のフロレーテが怒って言った。
「ごめん。世界樹の影響範囲にある迷宮の名前知らない、フロレーテ迷宮って言うの? フィリオーネ? 知ってた?」
「知ってるけど……。あの世界樹ずっと昔からあるよ? 同じ名前の別のフェアリーじゃないの?」とフィリオーネが、疑わしそうにフロレーテを見る。
「あたしがフロレーテ迷宮を作ったフロレーテよ! 本物よ! フェアリーの秘術を使って、世界樹を育てたのよ!」とフロレーテが、フェアリーの木の種をバンバンたたきながら言った。
「そのフェアリーの秘術って、フェアリーにしか出来ないの?」
「そうよ! 生き物には向き不向きがあるからね!」とフロレーテ、きっぱりと断言する。
「フェアリーの秘術って、具体的にどうやるの?」
「内緒よ! 世界樹になれるだけの種が見つかったら、あたしが指導するわ! たくさんのフェアリーとたくさんの世界樹の樹液がいるとだけ言っておくわ!」とフロレーテ思わせぶりな事を言う。
「それって世界樹の樹液を集めさせて自分の物にする、詐欺とかではないよね?」
「失礼ね! 詐欺じゃないわよ!」とフロレーテ、プンプンと怒る。
「実は今ケサランパサラン魔法王国の王様の命令で世界樹の種を探してて、フィリオーネの持ってるドングリより大きいドングリを持っているフェアリーを王様の所に連れて行って交渉してもらおうと思ってるんだけど、フロレーテも一緒に来てもらえるかな?」
「いいわよ! 一緒に行ってあげる!」とフロレーテ、もう機嫌が直っている。
「あたしも! あたしも! あたしも一緒に行ってあげる!」と話を聞いていた名も知らぬフェアリー。
「まあいいか、たくさんのフェアリーとたくさんの世界樹の樹液がいるって言ってたし」
「やった~! みんな!いいって!」と別の名も知らぬフェアリーの1匹。
「(中略6百匹)「わ~い」(中略6百匹)」とフェアリーたち。
「じゃあそろそろ、大きいドングリを」
「まだまだ! これからが本番だから!」とフェアリーの1匹。
4時間後フェアリーたちの数は、千匹を超えていた。
「そろそろ! そろそろ!大きいドングリを!」
「も~~~。仕方ないわね~~~。じゃあ、あたしが持ってる一番大きいドングリはこれだ!」と言って、20センチの大きさのドングリを出す名も知らないフェアリーの1匹。
「あたしはこれよ」と言って、23センチのドングリを出す別の名も知らないフェアリーの1匹。
集まっているフェアリーたちがそれぞれの前に大きいドングリを出していく、10センチ21センチ18センチ15センチ。
「みんな!周りより大きいドングリを持っている子は、僕の周りに集まって!」
ざわざわとした後周りに集まったドングリは、23センチ24センチ25センチ。
「あれ? フィリオーネより大きいドングリ持ってる子いない? フィリオーネ!ドングリ出して!」
「はい! 出したわよ!」フィリオーネが30センチの大きさのドングリを出すと、フェアリーたちの顔が驚愕に包まれた。
「これだけの大きさなら、世界樹に出来るわ!」とフロレーテ。
「いやこれはフィリオーネのコレクションで、これを世界樹にするわけにはいかないんだけどね」
「いいよ! あたしのドングリ、世界樹にしても!」とフィリオーネ、ぼくに笑顔を向けてくる。
「いいの? 大事なドングリ何でしょ?」
「いいの! アルヴィンが困っちゃうでしょ!」とフィリオーネ、お姉さんポイ微笑みを浮かべて。
「まあ困る事は困るけどどっちかと言うと王様が困るって言うか……ああ! ぼく軍隊に入れられているから、ぼくも困るか! フィリオーネごめんね!これより大きいドングリはもう見つからないかもしれないけど、新しいドングリ時々一緒に探そうね!」
「うん! 一緒に探そうね!」とフィリオーネ、嬉しそうにする。
「じゃあ、家に戻って王様に世界樹の樹液を大量に入れる入れ物を手配してもらって樹液を集める時に小瓶もいるかな? まあこのあたりはフロレーテに聞いて。とにかく家に帰ろう!」
「(中略千匹以上)「おお~~~」(中略千匹以上)」とフェアリーたち。
「まず野宿しているインプたちを探さないといけないけど、フェアリーの木の入ってきた所から出るにはどうすればいいの?」
「フェアリーの木の周りを確認したいと思えば、フェアリーの木の周りが頭の中に浮かぶから。出たいと思った、フェアリーの木の周りに出れるよ」とフィリオーネ。
言われた通りに試してみると、頭の中に夜明け前なのにフェアリーの木の周りがくっきりと浮かんできた。インプたちを探すと、真っ黒いきじでできたインプ6匹にしては大きめのテントがはってあってその中にインプたちが寝ていた。
インプたちが寝ているテントの前に出たいと思うと、テントの前に出られた。
自分の体がぼんやり光っている影響で、近くなら視界に問題はない。
視界の確認をしていると周りに多数のフェアリーの気配がして、周りが昼間のように明るくなりざわざわとしだした。
「なあに? もう朝?」とインプたちが出てくる。
「ぼくたちぼくの家に帰る事にしたんだけど、インプたちはどうする?」
「ぼくたちって?」と周りにいる千匹以上のフェアリーを見ながら、デイジーが言った。
「周りにいるフェアリー全部かな? ある程度は残るのかな? まあそんな感じ」
「「「「「「あたいたちもついていくよ!」」」」」」とインプたち。
「じゃあアルヴィンの家の中庭に転移魔法つなぐから、アルヴィンとリリオーネは先に行って! あたしは最後に入るから! ああ!そうそうアルヴィンは羽をしまってね!」と言って、直径50センチほどの光の球を地上2メートルの位置に浮かべるフィリオーネ。
ぼくはフェアリーの羽をしまって服を出してから、ジャンプして光の球に飛び込んだ。
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「妖精使いアルヴィン」は妖精たちが大活躍する物語ですが、さすがに第1話から活躍はさせてあげられませんでした。
第3話の最初の戦闘で、どのように活躍するのかのおおざっぱな方向性を。
第8話で、一般的なフェアリーと言う種族のしょうがない可愛さを。
第15話で、飛び回る妖精たちの可能性を。
第18話第19話で、フェアリーの木の種のシャレにならないやばさを。
第20話で、フェアリーたちの純粋さを。
第25話で、妖精の集団によるとびぬけた大物狩りを。
第26話で、ピクシーとインプの秘密を。
第28話で、強すぎる英雄狩りの脅威の基本能力を。
第33話で、フェアリーたちの大活躍を。
第35話で、英雄化した者たちの「世界がバランスをたもとうとする」新たな縁の注意点を。
読んで妖精たちのファンになってくださると、僕もアルヴィンもよろこびます!
第35話で1巻想定分ですが、応援されれば果てしなく続きます!
僕に「妖精使いアルヴィン」を書かせてください!
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