第13話 格上の相手と戦ってみる(補助付き)
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面白い事しか書かないつもりで書いた、妖精たちを活躍させる設定もりだくさん!
妖精たちの可愛さを愛でるほのぼの展開!
妖精たちの可愛い性格からくるコメディ!
フェアリーピクシーインプ主力みんな美少女!
異世界転生したばかりの赤ちゃんと妖精たちが大活躍!
オタク趣味の魔法を使う男主人公赤ちゃん!
凄すぎる英雄基本能力!
妖精たちが主戦力!
新たなジャンル、コミカルメルヘンファンタジー!
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世界樹の方に向けて飛んで行くと、すぐに魔力が濃くなり空気が変わったのが分かった。
「今のが世界樹のダンジョンの入り口?モンスターが素通りにならない?」フィリオーネにつりさげられながら、聞くぼく。
「なるわよ。世界樹が生える前から住んでるモンスターとかその子孫とか周りから入ってきたモンスターとかが、攻略者として中にいて襲ってくるわよ」とフィリオーネ。
「それって、ものすごく危険なんじゃ?」
「そうね。弱いモンスターから順番に襲ってきて最初は刃物を持っていないなんて事もなく、ゴブリンですらたくさん魔力の層をまとって出てくる可能性があるぐらいね」とフィリオーネ。
「どうしよう、ぼく魔力の層まだ5層しかまとえない」
「大丈夫よ!あたしたちがいるでしょ! 戦いも逃げるのもまかせて!」とリリオーネ。
「おねがいします。フィリオーネさんリリオーネさん」
「「なにそれ~」」フィリオーネとリリオーネが笑っている。
なお一度世界樹の影響範囲から出て魔力精密感知とマナ精密感知と幸運さ精密感知の魔法で世界樹と周囲を見ると、虹色に輝く雪のような濃いマナが世界樹全体からあふれ出しぼくたちや周囲の木々に吸い込まれていく所が観察できた。
少しみんなで笑いながら飛んでいると(フィリオーネとリリオーネの感情が伝わってくるのでぼくにも笑いが伝染した)。
「アルヴィン!魔力の層を6層まとったトレントがいるけど、戦ってみる?」とフィリオーネが柔らかい笑みを浮かべながら言った。
「そうだね、魔力にダメージを与えるやり方も練習しなきゃいけないし自分の魔力を回収する魔法にも挑戦したいから戦ってみようかな?」
「一応言っておくけど相手から受けるダメージは2倍あなたが相手に与えるダメージは2分の1、あなたの小さい体でダメージ受けたら死ぬけどいいのね」フィリオーネが真剣な顔で言う。
「電気の負荷を肉体にかけて潜在能力を超えるスピードを引き出す、ハ●ターハ●ターのキ●アの技使うから大丈夫だよ! ところでどこにトレントいるの、少し離れた所におろしてくれる?」1分ほど飛んで正面に樹高4メートルのトレント?が見えてきた所で、フィリオーネがぼくを下にトンとおいた。
「●速」電気の負荷を肉体にかけて、潜在能力を超えるスピードを引き出す。
走り始めるが地面が森の地面なので、トレントと地面の両方に注意して走っていく。
あとトレントまで6メートルの所でトレントが樹高と枝の長さを生かして上から攻撃してきたのを、ぼくとぼくの上を飛んでいるフィリオーネが大きく枝をよける。
ぼくはトレントが立ち上がる前にトレントの根元に行こうとしたのだが、その前にトレントが中途半端に立ち上がりかけた状態から枝を横にふるってくる。
ぼくとぼくの上を飛んでいるフィリオーネはそれを身長の低さを生かしてトレントの間合いの内側に入り込み「雷●」手のひらに相手の魔力にダメージを与えて相手の魔力を燃料に燃える火をおこす電気を発生させてトレントの幹に押しつける。
トレントの全身に電気が流れ身体のところどころから火が出るが、すぐに消えてしまう。
そうしている内にトレントが斜め上から枝を振り下ろしてくるのを、振り下ろしてくる方に向かうようにぼくとぼくの上を飛んでいるフィリオーネは避けて内側に入り込み「雷●」こんどは火が出るようにする分の属性と魔力を無駄にしないように全力の魔力にダメージを与える電気を手のひらに発生させてトレントの幹に押しつける。
肉体にダメージを与える攻撃ではないのでイマイチきいているのか分からないがトレントが枝をさっきとは反対方向から2本、1本は当たるコースもう1本は内側に入り込み避けると当たるコースで振り下ろしてくる。
しょうがないので大きく外側に間合いをとって避ける、するとさっきトレントが振り下ろした2本の枝が横にふるわれてくる。
こんどはこちらの身長の低さを計算に入れて横にふるわれてくる2本の枝、1本は地面をこすりながらもう1本はその上を通る軌道でふるわれる。
それをぼくは大きく越える軌道でジャンプするとぼくの上を飛んでいたフィリオーネに空中でキャッチされてトレントから7メートルの位置まで運ばれる、そしてぼくがジャンプしていた所をトレントの枝が振り下ろされる。
「もしかしてぼくがジャンプして逃げ場がない所に攻撃されるのを警戒して、フィリオーネはぼくの上で飛んでたの」
「そうよ!身体が小さくて魔力の層を少ししかまとえないと、すぐ死んじゃうからね!」
「なるほど、でもどうしよう。こっちの身長の低さを計算に入れて横からの攻撃をされ続けたら、どうしようもないんじゃ?」
「大丈夫よ! ほら! トレント立ち上がっているでしょ!」
「うん、それが何?」
「身体が重すぎて、ずっと横向きは無理があるはずよ!」
「そうなの?」
「それか身体強化がずっと横向きでも大丈夫なぐらいでも、自分の能力を把握しきれていない未熟な個体かもね!」
「まあそう言う事なら、もう1回行ってみるか!」
●速の電気の負荷を肉体にかけて潜在能力を超えるスピードを引き出された状態で、もう1度トレントに近づくぼくとぼくの上を飛んでいるフィリオーネ。
するとトレントまで6メートルの所で、トレントが樹高と枝の長さを生かして横なぎに地面を削りながら枝をふるってきた。
「いきなりか!」ぼくとぼくの上を飛んでいるフィリオーネはそれをよける、ぼくはジャンプしてフィリオーネはそのまま飛んで。
勢いがつきすぎてすぐに立ち上がる事ももう1回横なぎに枝をふるう事も出来ないトレントの根元まで行き「雷●」魔力にダメージを与える電気を全力で手のひらから発し、トレントの根元に押し付ける。
トレントが起き上がり始めている所でもう1度「雷●」魔力にダメージを与える電気を全力で手のひらから発し、トレントの根元に押し付ける。
すると起き上がるときの反動でトレントが枝をふるってくるのを、外側に避けてからもう1度内側に飛びこんでいく。
トレントがまた斜め上から2本の枝で攻撃してくるのをふるわれる枝以上のスピードで後ろに下がり、トレントが枝を戻す時に速度を調整して枝についていきそのまま「雷●」魔力にダメージを与える電気を全力で手のひらから発し、トレントの根元に押し付ける。
するとトレントの魔力総量が半分を下回ったのか、表面にまとっていた6層の魔力の層が消える。
そこへすかさず「雷●」こんどは身体にダメージを与えて相手の身体を燃やす設定にした全力の電気を、トレントの幹に押しつける。
電気が体中に火をつけ、トレントを燃やしていく。
トレントから離れて様子を見ているとトレントが根っこを土からだし地面に倒れ転がって火を消し始めたので、火を消して静かになるのを待ってから一瞬で近づいて「雷●」「雷●」「雷●」と3回連続で身体にダメージを与えて相手の身体を燃やす設定にした全力の電気を、トレントの幹に押しつける。
またトレントから離れようとした所でピカピカの大銅貨みたいないつもよりも大きいマナチップがトレントから飛んできて、ぼくの体に「チャリン」と音を鳴らせて吸い込まれていった。
「まとえる魔力の層の数が1つ上の相手だと、大銅貨みたいなマナチップになるみたいだね」
「それより、魔力の回収試すんでしょ!」とフィリオーネがせかしてくる。
「そうだった。魔力精密感知とマナ精密感知と幸運さ精密感知の魔法で自分の魔力を感知して……」まだ燃えているトレントの方に手を向けてトレントを燃やしている自分の魔力を引っ張る、すると光り輝く魔力がトレントからぼくの方に戻ってきて吸収される。
「トレントの火が消えないんだけど」
「魔力の回収がイマイチうまくいかなかったのと、今は魔力関係なく燃えちゃってるみたいね」とフィリオーネ。
「じゃあ、ダンジョンの神の御恵みに感謝を……はぎ取りは終了しました、死体をお返しします」と言ってお祈りをすると、燃え続けるトレントが地面に沈んでいく。
後に残った火のついた下草や落ち葉も、不信なほどの速度で火が消えていった。
「ダンジョン化した森は、山火事の心配はなさそうだね」
「ダンジョン化してない森でも、山火事の心配はほとんどないのよ?」といつの間にか近くに来ていたリリオーネ。
「なんで?」
「全ての生き物が魔力を持っているからね、近くにいる生き物が火を消すのよ」とフィリオーネ。
「でもダンジョン化した世界樹の森に入ったばかりで、魔力の層を6層まとったダンジョン攻略者のトレントが出てくるのか。何か、まとえる魔力の層を増やす方法ってないかな?」
「魔力総量を増やせば身体の中の重要器官を守る魔力の層が増えるから、身体に魔力の層をまとうのも簡単になるよ? まあでも魔力総量が大きくても身体に魔力の層をまとうのが苦手って人もいるけど、アルヴィンは大丈夫みたいね」とリリオーネ。
「じゃあ、魔力総量を増やす方法ってある?」
「魔力は存在の力だから、コアが多くて魔力総量の増えやすい家系だとか顔と名前を売るとか2つ名付きで名前を名乗るとか美形だとか魔力総量の多い相手に名前を付けてもらうとか色々な事で魔力は増えるのよ!」と、どこか誇らしげにフィリオーネ。
「それでぼくに名前をつけるだけで戦ったり、お母様がぼくの名前を叫びながら妖精を使役しているのですとか言ったり、いつの間にか2つ名がついていたりしたのか……」
「あと名前を付けると魔力的に縁が出来て、仲良しになりやすいのよ!」とフィリオーネが輝く笑顔を向けてくる。
「そっか! ありがと!フィリオーネ!」
「まあね! じゃあ!世界樹まで行こうか! アルヴィンよつんばいになって!」
フィリオーネに、つり下げられて木々の間を飛んで行く事30分。
「なんか、モンスターが出ないね?」
「ちょうどアルヴィンの経験になりそうな相手がいないから、避けて飛んでるの!」とフィリオーネが何でもないように言った。
「そういえば飛んで1分のところのトレント、感知してたね」
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「妖精使いアルヴィン」は妖精たちが大活躍する物語ですが、さすがに第1話から活躍はさせてあげられませんでした。
第3話の最初の戦闘で、どのように活躍するのかのおおざっぱな方向性を。
第8話で、一般的なフェアリーと言う種族のしょうがない可愛さを。
第15話で、飛び回る妖精たちの可能性を。
第18話第19話で、フェアリーの木の種のシャレにならないやばさを。
第20話で、フェアリーたちの純粋さを。
第25話で、妖精の集団によるとびぬけた大物狩りを。
第26話で、ピクシーとインプの秘密を。
第28話で、強すぎる英雄狩りの脅威の基本能力を。
第33話で、フェアリーたちの大活躍を。
第35話で、英雄化した者たちの「世界がバランスをたもとうとする」新たな縁の注意点を。
読んで妖精たちのファンになってくださると、僕もアルヴィンもよろこびます!
第35話で1巻想定分ですが、応援されれば果てしなく続きます!
僕に「妖精使いアルヴィン」を書かせてください!
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