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第10話 妖精使いアルヴィン0才、就職と突然の旅立ち

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

面白い事しか書かないつもりで書いた、妖精たちを活躍させる設定もりだくさん!

妖精たちの可愛さを愛でるほのぼの展開!

妖精たちの可愛い性格からくるコメディ!

フェアリーピクシーインプ主力みんな美少女!

異世界転生したばかりの赤ちゃんと妖精たちが大活躍!

オタク趣味の魔法を使う男主人公赤ちゃん!

凄すぎる英雄基本能力!

妖精たちが主戦力!

新たなジャンル、コミカルメルヘンファンタジー!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 また王宮に午前9時に行くと身体検査をされただけで、すぐに王様に会えた。

「花壇を荒らしていたフェアリーも、お供(おとも)にする事が出来たようだな!」と王様が出合い頭に、リリオーネを見ながら言った。

「友達になっただけでございます。王様」答えてから片膝を立てて座り一度頭を低くしてから王様を見る。

「わかっておるわかっておる。それよりも妖精使いアルヴィン、そなたなぜぼんやり光っておるのだ?」

「花壇を荒らしていたフェアリー・リリオーネに家に来てもらうためドングリのコレクションを見る約束をしていたのですが思ったよりも時間がかかり徹夜する事になったので、マナで睡眠がいらなくなる魔法を習得した所身体がぼんやり光るようになってしまいました」

「そうか。では褒美をやろう。お前にはケサランパサラン魔法王国軍伍長の地位をやろう」

「え?ぼく普通の赤ちゃんなので、軍隊で働いたりしないのですけど」

「まあまて、おまえは1日10時間訓練させられているそうだな。それに王宮の花壇で仕事をした後にも、7時間修業をさせられたそうだな」

「なぜ知っているのですか?」

「お前の住んでいる屋敷は軍の持ち物でな、お前の家族も全員軍人メイドたちも近衛騎士団の訓練でメイドをやっておるのだ」

「こわ! 軍こわ! ぼくはプライベートの無い赤ちゃんだったのか!」

「そこでだ!お前が軍人になれば1日の拘束時間は8時間その内1時間は休憩時間になる、つまりは1日7時間労働になる!どうだ、軍人にならぬか?」

「なります!よろしくおねがいします、王様!」

「では支度金として、迷宮大金貨1枚(約百万円)を授ける!」

「迷宮大金貨1枚! 伍長って給料多いんですね!」

「いや伍長の給料はひと月迷宮大銀貨16枚(約16万円)ぐらいだ。その支度金は、花壇を荒らしていたフェアリーを何とかしたのと荒らされた花壇を一面の花畑にした分と迷宮の攻略にフェアリーを連れて行き迷宮にフェアリーとピクシーとインプを出ないようにした分を含んだ金額だ」

「え? フェアリーとピクシーとインプって、同じ種族なのですか?」

「違うわよ!フェアリーは、チョウの羽を持った外見年齢17才ぐらいの美少女の種族。ピクシーは、トンボの羽を持った外見年齢15才ぐらいの美少女の種族。インプは、コウモリの羽を持った外見年齢13才ぐらいの美少女の種族。食べる物の好みも違うし、全然違う種族よ!」とフィリオーネが怒って言った。

「この世界のフェアリーとピクシーとインプって、全部美少女なんだ……。あと外見年齢と羽と食べる物の好みが違うぐらいなんだ……」

「ダンジョンの判断では、同じ種族と認識しているようだな」王様が結論を教えてくれる。

「それはそうとそう言う事なら支度金は、フィリオーネと分けなくちゃいけませんね。あれ?フィリオーネとリリオーネは軍人にしなくて好いのですか?」

「フェアリーに、軍人として命令を利かせるのは無理があるからな。あくまで、お前の協力者と言った身分だ。では軍人としての身分証を発行する、銀行のカードとしての機能もあるから自動で振り込まれる給料はケサランパサラン魔法王国銀行に取りに行くのだぞ」と王様が言うと、横に控えていた人の一人(ぼくのおじい様より年上に見える45才ぐらいの人)が銀色の下敷きみたいなものを持って近づいてくる。

「1日8時間拘束その内1時間休憩。4日働いて1日休み。給料はひと月迷宮大銀貨16枚(約16万円)。働きによってボーナスあり。労働契約後は200マナ(約40万円)をささげるごとにわずかに幸運さを引き上げる契約を労働契約終了まで継続、労働契約終了後も上がった幸運さは下がらない。以上の事に同意し契約しますか?」銀色の下敷きみたいなものを持った係りの人が、たんたんと契約書を読みあげた。

「4日働いて1日休み。8日働いて2日休みなんですね。5日働いて2日休みとかにはなりませんか?」

「なまけ者め!」と係りの人がボソッと言った。

「え?」

「そのような労働契約はしておりません!」と係りの人が今さっき言った言葉を、何も言っていませんよと言う感じで言った。

「そうですか……まあ異世界だから仕方ないか……それより神の契約はマナ払いだけって聞いたのですが、なぜ迷宮硬貨で払われるのですか?」

「それはわしが答えてやろう」と言って王様が話に入ってくる。

「おねがいします。王様」

「神は出来るだけたくさんのマナを集めたいから、大部分の神の契約はマナ払いだけになっておる。だが払う時までマナで払う必要はない、よって給料は迷宮硬貨で払う事になっておる」

「それで200マナ(約40万円)をささげるごとにわずかに幸運さを引き上げるとか言う、確認のしようのない契約までしてマナを集めてるんですね」

「安心しろ!神の契約では詐欺は働けぬ!」

「そうですか、それなら契約してもいいかな? じゃあ係りの人、よろしくおねがいします」

「では、ダンジョン探索許可証を出してください」

「はい」ダンジョン探索許可証を出す。

 係りの人が銀色の下敷きみたいなものの中に契約書とダンジョン探索許可証をはさんで、下敷きみたいなもののワタみたいな絵の描いてある上をぼくの方に向けてくる。

「ケサランパサランマークに、手を当てて魔力を流してください」

「ああ!これ!ケサランパサランなんですか!」と言いながら、魔力の層を5層まとってケサランパサランマークに手を当てる。

 すると銀色の下敷きみたいなものの中から、銀色のカードが2枚浮かび上がってきた。

 カードを確認するとダンジョン探索許可証と軍隊の身分証だった。

「ケサランパサランの間接的な加護? これが200マナ(約40万円)をささげるごとにわずかに幸運さを引き上げるとか言うやつですね、ちょっとためしてみますどうやればいいですか?」

「ケサランパサラン魔法王国バンザイ!ケサランパサランバンザイ!と言って200マナ(約40万円)をささげるのだ」と王様がまじめな顔をして言った。

「え? それって2000マナ(約4百万円)分ささげたら、2000マナ(約4百万円)分の幸運さが上がりますか?」

「2000マナ(約4百万円)分の回数、ケサランパサラン魔法王国バンザイ!ケサランパサランバンザイ!と言って200マナ(約40万円)をささげるのを繰り返すと2000マナ(約4百万円)分幸運さが上がるぞ」と王様がまじめな顔をして続けた。

「なぜそのような仕様に……」

「間違って、残っているマナ全部をつぎ込まないようにだ!」

「なるほど、そう考えると意外と良心的なのかな? じゃあ2000マナ(約4百万円)分幸運さを上げてみたいので、待ってもらえますか?」

「いいだろう、好きなだけ上げるがいい」王様の許可が出る。

「ケサランパサラン魔法王国バンザイ!ケサランパサランバンザイ!ケサランパサラン魔法王国バンザイ!ケサランパサランバンザイ!ケサランパサラン魔法王国バンザイ!ケサランパサランバンザイ!ケサランパサラン魔法王国バンザイ!ケサランパサランバンザイ!ケサランパサラン魔法王国バンザイ!ケサランパサランバンザイ!ケサランパサラン魔法王国バンザイ!ケサランパサランバンザイ!ケサランパサラン魔法王国バンザイ!ケサランパサランバンザイ!ケサランパサラン魔法王国バンザイ!ケサランパサランバンザイ!ケサランパサラン魔法王国バンザイ!ケサランパサランバンザイ!ケサランパサラン魔法王国バンザイ!ケサランパサランバンザイ!」と言って合計2000マナ(約4百万円)をささげる。

「どうじゃ幸運になったのが分かるか?」王様が聞いてくる。

「全く分かりません!」

「そうだろう? 普段の生活の中で感じるものだからな」王様がしみじみと言う。

「では次の用事だが、フィリオーネおぬし世界樹の種を持っているらしいな」王様がフィリオーネを見ながら言う。

「これの事~?」フィリオーネが、30センチの大きさの世界樹の下で見つけたドングリを取り出す。

「なるほど……魔力量マナ量から考えて間違いなさそうだな。フィリオーネ、この世界樹の種をゆずってくれぬか」と王様がフィリオーネの目を見て説得する。

「コレクションの中で、一番大きいドングリだからダメ!」とフィリオーネがピカッと光って、30センチの大きさのドングリを収納魔法で収納する。

「世界樹の種は十分な大きさと魔力量とマナ量のある種をダンジョンとダンジョンの間にある魔力の通り道に植えるとあっと言う間に巨木に育ち、まれに周囲をそのままダンジョン化し世界樹になると言われている。わが国でも何度か試したのだが巨木にはなっても、世界樹になった種は1つもないのだ。フィリオーネおぬしの世界樹の種が世界樹になったら、迷宮大プラチナ貨1枚(約1億円)やろう。世界樹にならなくても、迷宮プラチナ貨1枚(約1千万円)やろう。どうだ?ゆずってくれぬか?」王様がフィリオーネの目を見て説得する。

「ええ~~~やだ!」フィリオーネが答える。

「あの~王様、フィリオーネのコレクター魂に火をつけてはいかがでしょう」

「どう言う事だ? 言ってみよ!」

「たとえば迷宮大プラチナ貨1枚(約1億円)ではなく、プラチナ貨から銀貨までの硬貨で出来るだけ見栄えのする量に両替してフィリオーネの目の前に積み上げてから説得するとかどうでしょう」

「なるほど!そのような方法があるのか! ではやってみよう」王様何やら考えながら身体を光らせる事もなく収納魔法から、お金の山を作っていく。

「そんな事しても無駄だと思うけどな~~~」フィリオーネが興味なさそうに眺める。

「プラチナ貨8枚大金貨9枚金貨99枚大銀貨100枚銀貨100枚(合計約1億円)にしてみた! これで迷宮大プラチナ貨1枚(約1億円)分のはずだがどうじゃ? フィリオーネ?」王様がフィリオーネの目を見てたずねる。

「ふ~~~ん、なかなかね!」フィリオーネが強がりを言う。

「金貨と大銀貨と銀貨は、プラチナ貨と大金貨と金貨を少し減らす事で増やす事が出来るはずだけどどう? みがくとピカピカになるよ?」ぼくも、フィリオーネの顔をのぞきこむ。

「そうね! じゃあ世界樹に行って、今持っているよりも大きいドングリ見つけたら小さい方のドングリと交換してあげる!」とフィリオーネが、いいこと思いついたって顔で言う。

「いや、そうじゃなくて。世界樹まで行く時間もかかるだろうし世界樹の下でドングリ探す時間もかかるだろうし第1今ってドングリ多い季節じゃないでしょ?」とぼくは、フィリオーネを辛抱強く説得する。

「大丈夫よ! 世界樹の下では1年中ドングリをひろえるのよ! 世界樹の下とその周りは特殊なダンジョンのルールでドングリが吸収されたり芽が出たりしないから、1年中大きいのから小さいのまで色々なドングリをひろえるパラダイスになってるの。まあ大きいのはあまりないけど、あたしの持ってる一番大きいドングリも1年で見つけたのよ!」

「ほら最低でも1年かかるんだろ? 旅をする時間もかかるし……」

「旅ならこうすればいいのよ!」と言って床から2メートルの所に、直径50センチほどの光の球を作るフィリオーネ。

「それなに?」

「一回言った事のある場所に移動できる穴よ! じゃあちょっと行ってくるから!」と言って光の球に飛びこむフィリオーネ。

「ちょっと待って!ぼくも行くから!」と言って、床から2メートルの所にある直径50センチほどの光の球にジャンプして飛びこむ。


挿絵(By みてみん)

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「妖精使いアルヴィン」は妖精たちが大活躍する物語ですが、さすがに第1話から活躍はさせてあげられませんでした。

第3話の最初の戦闘で、どのように活躍するのかのおおざっぱな方向性を。

第8話で、一般的なフェアリーと言う種族のしょうがない可愛さを。

第15話で、飛び回る妖精たちの可能性を。

第18話第19話で、フェアリーの木の種のシャレにならないやばさを。

第20話で、フェアリーたちの純粋さを。

第25話で、妖精の集団によるとびぬけた大物狩りを。

第26話で、ピクシーとインプの秘密を。

第28話で、強すぎる英雄狩りの脅威の基本能力を。

第33話で、フェアリーたちの大活躍を。

第35話で、英雄化した者たちの「世界がバランスをたもとうとする」新たな縁の注意点を。

読んで妖精たちのファンになってくださると、僕もアルヴィンもよろこびます!

第35話で1巻想定分ですが、応援されれば果てしなく続きます!

僕に「妖精使いアルヴィン」を書かせてください!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

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