~スマホは命なり~
結局土日にもやれなかったこの始末
_電源をオンにします_
此処 はどこだ? 俺は確か、仕事に向かっている途中で...
「あっ!仕事行かないと遅刻!!」
「いやもう今は関係ないっしょ」
あれ、そうだった。 寝ぼけてるんだろうか、 俺は...
「なんか、長い夢を見てた感覚でしたよ...」
本当に長い夢を見た様な感じだった、 それに今はスマホなのになんか眠い感じだし。
「はいはい、そんじゃ帰るからカバンの中で寝てたら? ミトッチ」
自分の意思じゃ眠れないんだなぁそれ..が?
え?いや今なんて呼ばれた?
「み、みとっち??」
みとっちってなんだ、 新種の果物かよ 「三藤のあだ名がみとっち、 練習試合しながらずっと考えてやっと思いついた自信作ね?」
いやそんなウインクされても困るな、 可愛いけども
「そ、そう... ありがとう……?」
気まずい
「... 家に着くまで喋るの禁止!」
俺はなんか地味に睨まれながらカバンの中に突っ込まれた まぁ、電源オフられるより全然マシなので文句は言わないでおこう...
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帰宅したらしい
「ただいマンマミーヤ~」
初めて聞いたぞそんな言葉
所謂おかえりんごみたいなものなのだろうか。
俺はアパート暮らしだが、自分一人しか居なかったからまずただいまを言う環境下でもなかったからなぁ。
そんな感じで昔に浸っていたら、目の前のドアから誰かが出てきた
「おかえリメンバ~、今日は少し遅かったわねぇ~...」
おかえりんごの時代じゃないのかと思いつつ、声のする方を見ると... なんか片頬に自身の手を付けて、満面の笑みを浮かべてる美人さんが居た。
「今日はちょっと部活ガチってて遅くなっただけ、ママ。」
お母様なのか まぁ大体予想はついていたが、 母と娘でキャラが全然違うな。
「またまたぁ~、そんな事言って実は男釣ってたんでしょ?」
この母親は何言ってんだ。
「釣る訳ないじゃん、 そもそも私が好きな人はサマーマンの皆ぐらいだし」
サマーマンってあれか、 今人気な男性アイドルグループの奴か...
「サマーマンねえ、 ワタシははにわ男子の方が好みかしら」
一応男性の前でそんな事言われると自分に自信持てなくなってくる
今はスマホだからいいんだけど、いいんだけどね!!
「汗だくだし風呂入りなさい? 夕飯の準備は出来てるから」
「おk~」
朝倉さんが母親に向かってグッドサインをする 仲良いんだな。
とまぁこんな感じで、 スマホの所持者以外には正体を隠す感じで生きていく事となった
ちなみに風呂の時は少し期待したが、 スマホとはいえ中身が男性のやつに見られるのは嫌なのだろう
俺は美しいスリークォーターで朝倉さんの自室のベッドにぶん投げられた。
最近忙しいので投稿頻度遅めです、是非何日も待って楽しみにしていてください(