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テーマ詩集:こそあど

こんなこともあろうかと

作者: 歌川 詩季

 防弾チョッキなら。

 転ばぬ先の杖を振りあげ

 石橋を叩いて渡ろうとは

 慎重派どものやりかたはこれだから

 (かたわ)らで 生欠伸(なまあくび)をひとつ


 ことが起きたらそのあとで

 してやったりのつら見たら

 そこがまた むかつくんだろうが

 無鉄砲での丸腰のおれたちを

 果敢だなんて褒め称えてくれとは

 とても 言えないだろうけれど


 こんなこともあろうかと 首からさげたロザリオが

 銃弾から救ってくれた おれはなんとか命からがら

 そんな展開あるもんか 残念ながら……



 備えがあれば憂いもなしと

 かかえた在庫をもてあますのに

 かかるコストなどまったくの度外視か

 問うならば 生返事がひとつ


 ことが起きてはそのたびに

 それみたことかのつらされちゃ

 そこがまた いらつくんだろうね

 徒手空拳で強がりのおれたちを

 無謀だなんて(とが)め立てされるのは

 なんか (しゃく)(さわ)るんだけど


 こんな事もあろうかと 内ポケットの札束が

 凶弾から守ってくれた おれはどうにか間一髪さ

 そんなオチなどあるもんか お気の毒さま……

 くさりかたびら、でもいいです。

 重そう。

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