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プロローグ

---子供のころ、世界は優しいものだと思っていた。


人は幸せになる権利があり、努力をすればしたぶんだけ報われて、前に進むことができると。


だが、それをするには皆それぞれ理由をもって行うものだ。


少年にも理由があった。

少年は理由を失うことなどないと思っていた。


純粋な瞳には世界の輝いているところしか見えていなかった。


・・・・・それはいけない事なのか……?


その頃の少年にはわからなかった。


灯りとベッドがある広い病室で、少年は理解した。

その場所には少年が一人だけ。

瞳の奥には何も映していない。


---世界など、まるで優しくなかった。


ーー 一人で、今にも消えそうな少年を『彼女』が見ていた。

『彼女』は生きる理由を失った少年を見つけて、


あっ、同じ瞳だと。


今から少年にする願いは、『彼女』と少年が怪物が跋扈する世界で生き続ける為の一つの手段。

失敗に終われば、二人はこのまま孤独でこの世界から存在そのものが抹消されることになるだろう。


この願いは『彼女』にとっての後悔であり、悲しく幸せな記憶、そして新たな未来に続くものである。


---少年は・・・笑う。

そうか、世界は確かに、優しくない。

だが、優しさがないわけではなかった。

自分のせいで消えたものが取り戻せる。

この願いがどんなに理不尽で不条理でも、自分が犯した罪を償うことができるのだと・・・・


「   、これからの人生に幸があらんことを」

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