さらなる不穏
定期報告:更新再開。多少の修正を行う予定。
僕:「ゼェ〜ッッッウゥグブハ!!ッハ!ッハ!ハァアアアアウゥエ……」
カルネ:「蝦蟇の鳴き声の方が遥かにマシですね。近寄らないでください。」
僕:「ガマッ!?ヒドッ…………ウゥウェブエェエ……」
き、気持ちわるぅう。
こんなに吐いたのは小学生で初めてのシャトルラン以来だ…………ウプッ。
カルネさん掃除する速度が早すぎる!
シーツ替えに掃き掃除に雑巾掛け…………三分かかってないのでは!?
初めのうちはまだついていけてたけど、流石に後半は…………無理だった。
カルネ:「だらしないですね、この程度で。こんなことでは侍従なんて務まりませんよ。」
僕:「また小姑みたいなことを……」
カルネ:「は?」
しまった、また余計なことを口走ってしまった。
小姑に気に入られたい時の若妻ってどうするんだっけ?
あれだ、あの、そう、煽てる。
煽て機嫌取ろう。
僕:「いや〜素晴らしいご指導をしていただいて本当にもうカルネさんには感謝しかありません!」」
カルネ:「…………はぁ、掃除だけではなく作法も教えたかったのですが…………」
無視された…………
ていうか作法?テーブルマナーとかかな。
カルネ:「もう時間です。続きは明日にしましょう。」
僕:「あ、午後は別の人が何か教えてくれるんですっけ。」
カルネ:「ええ、午後はこんなものでは済まないでしょうから覚悟しておくように。」
…………ん?聞き間違いかな?こんなものではって、これ以上一体何をしろと…………
僕:「…………何を教えてもらえるんでしょうか?」
カルネ:「簡単な体術などを教えると仰っていました。」
僕:「それ、いります?」
カルネ:「いるに決まっているでしょう。侍従なら必須です。」
執事とボディガードを混同してない!?
それにほら、えっと、近衛とか護衛騎士とかは!?
あれ、近衛騎士は王族の人につく騎士のことだっけ?
まあいいやそんなことより、えぇ〜……僕?
僕がやるの?えぇ〜〜〜〜〜……
<ランチ>
綺麗な焼け目のついたバケットパン、その中に詰められている野菜たちは食感と味の要。
トマトの色艶が一際目立ち、その美しさはまるでルビーの様!
僕:「ああ!シンプルにして極上のランチ!!これに勝るものなし!!」
カルネ:「さっさと食べなさい。」
いや〜食堂がこんなに近くにあったとは!
あれ?厨房?いや、食堂か。
忘れないようにしっかり道順を覚えておこう!
<昼食後>
ふぅ、美味しかった〜っと。
さて…………
僕:「で、カルネさん僕はこれからどうしたらいいんですか?」
指導係みたいな人がいるのは知ってるけど、何処にいるのその人?
あと昼食後にすぐ運動するってのはちょっと…………
カルネ:「…………それは、後ろにいらっしゃるお方に尋ねるべきでは?」
……後ろにいらっしゃるお方?
指摘されて直ぐに後ろを振り向くと…………ん?
誰もいない。
見えるのは食堂の扉だけ。
僕:「…………えっと、カルネさん何処に……」
その時、背筋に悪寒が走った。
僕:「……………………?」
???:「一晩で勘が鋭くなりましたね。」
……………………!?は?
僕:「へ?」
え、昨日の、公爵のあの、側近!
???:「昨夜はよく眠れましたか?」
相変わらずのステルス能力。
いつの間に僕の背後に!?
ていうかやっぱり直視した状態でも体が半透明にぼやけて見えるんだけど…………
僕:「………………あ、はい、よく寝…‥ました。」
寝れてないけど寝てました。
なんか知らないけど部屋で寝てました。
…………知ってて聞いてきてたりする、のかな……
公爵は多分把握してると思う。
ドラマとかでもああいう場外から物事に関わるタイプの人ってなんでも知ってるし。
ただの悪夢だったって可能性もまだあるけど、たんこぶあるし…………
…………軽〜く探りを入れてみようかな。
僕:「えっと、執事さんはどうでした?昨夜はぐっすり寝れましたか?」
こんなの「寝てました」って言っちゃえば済むよ。
探りにもなってないよ。
何やってんだよ僕!
刑事さんみたいに手帳出して、ちょっとお話伺ってもいいですか?とかできたらいいのに…………
あれって手帳出すだけで優位な感じがするよね〜
???:「私は寝ていません。」
僕:「え……あ、徹夜ですか?」
あの公爵の執事だもんねぇ…………
きっとブラック企業並みに大変なんだろう。
???:「徹夜というか、ここ最近は寝ていません。」
僕:「え?」
そ、それって一体何徹してるんだ?
ここ最近っていつから?何日間?
絶対寝た方がいい、今すぐ!
僕:「あの、直ぐに寝た方がいいと思います!過労を軽く見ちゃダメです!l」
???:「いえ、問題ありません。いつ眠るべきかは私自身が判断しますので。」
僕:「いやでも……」
???:「眠る時は眠り続けますし、起きる時は起き続けます。今は起きている時なのです。」
何言ってんだこの人。
???:「では、修行の準備をしに行きましょう。」
え、この人に訓練してもらうの?
…………常識の範囲でお願いしたいんですが…………えぇ……




