気まずい状況
うおおおー!ダーッシュ!!
僕は全力で廊下を駆け、来た道を辿った。
少し記憶があやふやで途中からは勘で移動していた。
急げーー!とにかく、急げーー!
幼児:「###〜〜〜〜〜〜!!」
うわー!泣き声まだ聞こえるぅ〜!
大袈裟じゃないですか!?犬(?)がどっかに行ったぐらいで!
ていうか昨日はなんとも……………あ。
(ついさっきの事)
浮遊少年:(騒がしくなる前に戻れ。昨日もそうだが、アレは声だけでいえばお前といい勝負だからな。)
(終了)
…………僕が知らない間に叫んでたのか………
非常に戻りづらい…………ていうか、僕が抜け出したことバレてる、よね……?
まずいまずいまずい!!
メイドA&B:「##ーーーーーーー!!?」
わーーーーー!すいませんすいません!
僕は心の中で謝りつつも、メイドさん達の間を通り抜けていった。
角を曲がって、また曲がって、走った。
とにかく声のする方へ走った。
声が次第に近くなっていき、そして…………
着いたぁあーーー!!
僕は漸くあの犬用(?)の部屋に戻って来た。
そして見つけた。
膝から崩れ落ちている幼児を。
幼児:「######〜〜〜っ!!」
おお!?あの顔の怖そうな老人もいる!
…………?あれ?幼児が老人に向かって怒ってる?
…………ああ、そっか。この部屋に僕を放り込んだのはこの人だった。
それで……
老人:「#っ……########!」
おお、謝ってる。
…………どうしよう、タイミングが………………
幼児:「#######!!#####、######、#####!!」
老人:「#######…………#########」
少しの間、僕はやり取りを覗いていた。
ご老人が他の………………?執、事?っぽい人に何かを言っている。
あ、走って行った…………
……………………!?
こ、これはまさか、僕が逃げたと思って大捜索をしようとしている!?
や、やばい早く出ないと。
でも………………
幼児:「####〜〜〜〜〜!!」
うわー、まだ泣いてる〜!出ていきにくいぃ〜!
でもこのままここにいても〜っっ……………
いや落ち着くんだ僕!
ペットが普段使わない机の下とか、ベットの下とかに行っていなくなるなんて普通だよ普通。
しかも、自分で言うのもなんだけど僕は野良みたいなものなんだよ!
だったら別に躾がなってなくても仕方ないのでは?
うん、大丈夫。
勇気を出そう。
とぉう!!
僕:「ワ、ワン!」
幼児:「!?」
犬、僕は犬。ちょっとやんちゃしちゃっただけのただの犬。犬犬犬犬犬犬犬犬………………
幼児:「#、####〜〜〜〜っっっ!!!」
うっおぉ!!?
幼児は僕が視界に入るや否や即座に飛びついて来た。
ぎゅうううう、って。
僕:「アバッ!アガガガッッ!!」
うわああああやめてぇー!!
蹴られたばっかりだから!治ったばっかりだからぁぁーーー!!
イダイイダイイダイィィィ!
幼児:「######〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
わかった!わかったから一旦冷静に!!力を抜いてぇぇ!!
肋が折れるぅぅ!!
僕:「ぁ、ぁ、………………」
そこをなんと老人が止めてくれた。
老人:「#########!」
幼児:「###!###########!!」
しかし幼児は全く言うことを聞かない。
むしろどんどん力が入って………………
ギチィィィ………………
あ、やばい、折れる。マジで折れる………………
老人:「######!」
僕の肋が折れかけたその時、老人が幼児から無理やり僕を引き離した。
この人………………顔怖いけど、めっちゃいい人なのかもしれない!!
幼児:「###########!?##、####!######!!」
老人:「#####…………#####、###########################。##########、##############################。」
?、??
な、なんて言ってるんだろう。
また、お説教?
言葉がわからないって何だかんだでやっぱり不便だね……
老人:「#############、###########。###################。#########、####。」
幼児:「………………」
……よくわからないけど、とりあえず一つ言えることがある。
このご老人…………抱っこ上手い!
……………………………………………(どうでもいいか)
この二人が何を話しているのか僕には知る由もないのだが、まあ、その、アレだね。
一難去ってまた一難、って感じだね。




