阿呆らしくて、愉快になった、かも?
僕:「ヒュー………ヒュー………っふ、っふ………」
血が止まらない。
口からどんどん溢れてくる。
これ…………今までで一番やばい。
痛い、痛すぎる。
全身に、凄い痛みが……………
痛い…………痛い…………痛い……………
浮遊少年:[苦しそうだな。]
……………………………………………………
僕:[…………何で、蹴るの…………?僕……何かした?]
痛い…………
浮遊少年:[俺に弟子入りしようなどという戯言を言った。俺に一瞬敵意を向けた。何より、俺に命令した。蹴り殺すには十分だろう?]
………………
…………それだけで…………
僕:[…………たまったもんじゃない…………]
…………痛い。
浮遊少年:[俺は言った筈だ、態度には気をつけろと。礼儀のないお前が悪い。」
…………痛い…………
僕:[気に入らないって、だけで……………殺すんだ?]
……………………………
浮遊少年:[無理に意識して話しかけてこなくてもいい。俺は最初からお前の心を盗み見ているしな。それに、わかるよ。痛くて痛くて仕方ないんだろう?]
…………………痛い。
僕:[誰の…………せいだと…………]
…………………
浮遊少年:[自分の身を守ることもできないくせに他人に他人を通して慈悲を掛けようなんてしたお前のせい。]
…………………
浮遊少年:[あーあ、結局無駄足だった。何処ぞの鼠かと思いきや可笑しな術が掛かっただけのただの塵。用心してお前も連れて来たのに、馬鹿みたいだ。]
…………………
浮遊少年:[…………さて、どうするか。このまま放置してもいいが…………仲良く火葬してやろうか?]
…………………ップ(笑)。
僕:[ふ、ふふふ、ふふふふ……………]
浮遊少年:[……………………あ“?何がおかしい?]
今も尚、全身をくまなく走り続ける痛み。
けれども暫くして痛みに慣れたのか、それとも少し愉快な気分になったのか…………
僕:[…………いや、なんか…………少し賢いだけの赤ん坊と会話してる気分(笑)]
一体何処に嘲笑う力があるのか僕にもわからない。
でも、笑わずにはいられない。
浮遊少年:[…………赤子?俺が………?]
視界がぼんやりとしていたが、彼の眉間に皺がよったのがわかった。
僕:[だって…………情がないっていうより、大して考えてない様にしか聞こえないもん。相手の立場になって考えるとか、自分の今までから考えるとか……………できないんでしょ?]
……………ぷっ、ふ、ふふ…………
浮遊少年:[……………………………]
……………
僕:[ねえ君……………親いないでしょ?]
自分でもあからさまな反抗だったと思う。
もう、何言ってもいいかなって……………思った。
けれど…………
浮遊少年:[……………………………]
グギィぃイィぃ………
と鳴るぐらいまで歯を噛み、僕を睨み潰し…………
その後僕は………………………




