ヒステリーの度合い超えてる
ナニヲイッテイルノカワカリマセン。
浮遊少年:[妙なのが入り込んだから見てこいって言ってるんだよ。]
いや、だからその妙なのって何!?
僕:[…………妙なのが入り込んだって………誰かが入ってきたって事ですか?]
浮遊少年:[ああ、そうだ。]
エェーーーーー!?
分かるの!?分かっちゃうの!??
見えてなくても!?スゲーー!!
魔術スゲーー!!
………………って、ちょっと待った!
僕:[あの、不届者っていうと………泥棒、とか?]
恐る恐る聞く。
浮遊少年:[さぁ?#######に手を出そう者などそうはいないと思うが…………]
………………ん?何か、掠れた?
ザザザーって昔のラジオみたいな…………
浮遊少年:[ああ、そうか。言語も覚えていないんだったな。]
………………え?
浮遊少年:[言語を知らないお前は固有名詞までは読み取れないんだろう。]
え、あ、そうなん、だ?
なるほど。
僕:[じゃあ貴方の名前も僕には全く聞き取れないって事ですか?]
浮遊少年:[そうだ。]
……………………………僕、英語が苦手。
だから異世界語も苦手!
でもまあ、狼(犬)だし?、ペットだし?そもそも滑舌がガガガだし?必要ない、のでは?
違う覚えるのが面倒くさいのではない。
教えてくれる人がいないし、そもそもペットとお話しする人なんていないから。
だから!いいのだよ!!
浮遊少年:[ゴタゴタ無駄なこと考えてないでとっとと行け!!]
え、ちょ、うわっ!??
ふと昨日の感覚が蘇る。
風に超高いところまで吹っ飛ばされた感覚。
しかし、今日は…………
僕:[壁側!!壁側に吹っ飛んで………わあああアアアアアア!!!]
ぶつかるぶつかるぶつかるぶつかる死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ血塗れトマトが出来あがっちゃうぅぅぅ!!
僕:「ムガガガガガッガ!!!」
ト!ーメ!ーテ!ーーーー!!!
しかし勿論止まりはしない。
少年の起こした突風に飲まれ、そのままの勢いで壁に激突!!となるはずだった。
しかしまあ、運が良かった、と言うよりあの餓鬼もそこまで鬼畜ではなかったようで。
僕:「ギャアアーーーーー!!!」
叫び声と同時に壁、と思いきや………
バターン!!!
扉にぶつかり都合よくも勢いが収まり僕は………………
僕:「あばばばばっばばあばあば!!!」
見事に着地に失敗して顔面を削った。
最っ悪だぁぁ!!!
僕:[何すんじゃボケーーーーー!!!]
浮遊少年:[あ“?]
………………………へ?
僕はすぐさま起き上がって喧嘩口調で文句を言ったわけだけど………何と………
目の前にまだいたようで…………吹っ飛ばされたはずなのにどうしてこんなに近くにいるのかはわからない……………のだけど、やばい…………
僕は今夜、とんでもない地獄を見ることになった。




