鬼の所業
僕:「ガーがアァーー」
あー、あー、聞こえていますかー?変な人〜?何処ですか〜?
昨日の内に名前を聞いとけばよかった…………何て言うんだろう?
僕:「がァァァーーー」
………………はぁ〜、全然出てこない。
………………よし、こうなったら………………
僕:[出てきてくれないと大声出して警備の人呼んじゃうもんねーーーーー!!]
……………………………………………………………反応なし。
よし!じゃあ、いっせーのーで〜〜……
僕:「グガぁ」浮遊少年:[やめろ!!!]
僕:「ぎゃ!」←蹴られた
叫ぶ寸前でやっと出てきたと思ったら、怒鳴られて蹴られた。
………っ痛、また、頭が……………っ………
昨日と同じ、いや昨日よりももっとひどい頭痛が僕を襲った。
浮遊少年:[全く、何なんだお前は!!]
僕:[え、それはこっちも聞きたいんですけど!?]
居たよね!?居たんだよね!?それで無視したんだよね!?
しかもまた蹴られたし!!ちょっと酷すぎませんか!?
それはまあ、僕も夜中に無理に呼び出そうとしたのは悪かったけど〜!でも〜!
浮遊少年:[………………で、何の用だ?くだらないことで呼んだなら踏み殺すぞ?]
こっわ!そんな脅しみたいなこと言わないで!
僕:「あー、えーとぉ…………………」
落ち着いて!大丈夫!
きっと蹴り殺されたりはしない!!
多分!おそらくは!!
…………………………………………………
僕:「スーハー…………」
…………………………………………………
僕:[弟子にしてください!!]
浮遊少年:[…………………………………は?]
言えた!僕言えたよ!!
そう思った瞬間だった。
僕の背中に、思いっきり足が…………
浮遊少年:「##!!」
僕:「ガアアアアアアアア!!」
………………………グッは………っ!
痛いを通り越した痛みだった。
忠告通り僕は蹴り殺されそうになった。
割とマジで。
浮遊少年:[…………………弟子?………何だそれ?…………そんな事のために態々呼んだのか?俺を?………………]
僕を踏んだままの足にさらに力が加わる。
僕:「………グっ……グァ……!」
アアああああああアアアアアァァあああああああああ!!!
頭が捥げそうなくらいの激痛。
朦朧とした意識の中で口から色々と何かが出てきているのを感じた。
が、正直気にならなかった。
そんなことよりも、痛い。
イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ!!!!!
浮遊少年:[…………………言ったよなぁ!!!!態度には気をつけろと…………ふざけやがって…………!!!]
予想以上の大激怒。
そして踵落とし。
僕:「……………………………」[……………………………]←意識喪失
僕は当然気絶した。




