食欲は酔いにも屈しない!!
…………空、綺麗。
僕:「ウプッ…」
アホなこと考えてたらまた酔いが…………ウエェ…………
幼児:「#######!……#、##########?」
メイドの一人:「###、###########」
メイドさん達は幼児の指図で何やらせっせと組み立ててる。
…………何してるんだろう…………
僕は野原の上で吐物の沼を作りかけている。
作りかけているだからまだ作ってはいない!!
けどしんどい…………初めてジェットコースターに乗ったかのような、頭がぼんやりぐるぐるする感覚。
そういえば遊園地、中学以来行ってなかった…………
あ〜、皆んな(家族)で行っておけばよかったなぁ〜。
今更言っても遅いけど…………
…………吐き気の上に置いてきぼりにされた(元)人間はこんなふうになるのかぁ。
幼児:「###########!!l」
うおッ!?びっくりしたぁ。
僕は顔を近づけてくる幼児から少し距離をとった。
なんだいなんだい人が思い出に浸っている時に…………ん?
幼児:「##########!!」
幼児は何かを言いながらメイドさん達の方を指差した。
そこには組み立て式の……キャンプ用品とはまた違った…………セレブ用のバリバリデコレーションされた机と椅子があった。
…………え、スゲェ…………!!
普通になんか凄かった。
いや今までもこのお屋敷では色々凄い壮大なものを見た気がするんだけど……
何故かあのデコレーション付きの豪華ででっかい組み立て式製品に感動してる!!
なんか…………いい…………あれおいくら?
ふと前足(?)が引っ張られた。
幼児があの椅子まで行くよう伝えようとしている。
僕は引っ張られるのに合わせて歩いた。
そして到着すると、たちまち僕と幼児はメイドさんによって椅子に座らされた。
………………!?待って………待って待って待って!!
椅子に座らせてくれるっていうのはありがたいんだけど………!
な〜んで僕がお店にある赤ちゃん用の籠みたいな椅子で目の前にいるちびっ子が普通の椅子なの!??
おかしい!確かに僕は二足歩行はできないけど!けど!………………幼児よりかは頭いいし!
僕はなんだか途轍もない敗北感でいっぱい…………けどそれも束の間。
メイドさん達がご飯を並べ出したからである。
………………!!…………ほう、サンドイッチ………………
挟まってるのは………………ジャム…………?
ふーむふむふむ………………
幼児:「########!!」
元気な声に合わせて幼児はサンドイッチを僕の口元に運んできた。
………………ふ、も〜〜しょうがないなぁ〜〜
パァぁックっと!!
ムシャムシャムシャムシャ味わって食べる。
するとみるみるうちにあま〜い味が口に広がっていき…………
僕:「ガァアア!!」(美味しい!!)
幼児:「########!!」
僕は暫く幼児とランチタイムを楽しんだのだった。




