お疲れ様です、メイドさん
それは、ご飯を食べてあったかい部屋で眠りかけていた昼前ぐらいの頃。
あれは、あの悪魔はまたやって来たのです。
幼児:「#######!!!」
昨日と同じように、壊れるのではと思うぐらい部屋の扉が勢いよく開けられた。
僕:「ワっッガ!!」
うお!?びっくりしたー!!
…………は〜、帰ってきましたかそうですか。
テクテクテクテク、幼児は歩いてやってくる。
やってくるに連れてゆっくり屈んでいく。
………………ちっか…!
幼児は檻に手を伸ばし、檻を開けた。
…………って、エッ!?出してくれるの!?
ヒャッホーイ!早く出してー!
ガッシャンゴットン僕は檻を揺すった。
幼児:「#〜#〜♪」
ふと幼児の機嫌が気になる。
だっておかしくない?
あんなぶるっぶるに震えた状態で出てったのに上機嫌って…………
あ、叱られても気にしないタイプ?
それとも…………このあと何かある?
幼児は僕をヒョイっと持ち上げた。
僕:「ガ!?」
持ち方ザッツ!
幼児:「##〜♪」
幼児は雑な持ち方のまま部屋の外へ僕を連れ出した。
(庭?)
※メイドさん達も同行しています。
………………庭?え、これ庭?
途中までかなりびっしりとした大きな大きな花壇があったけど、ここは…………
何にもない。
大草原………………?いや、お手入れされた芝生だし違うか。
遠くには木々が見える。
綺麗に並んでるから自然にできたものではない、かな?
丁度この庭?を円形に囲ってる。
にしてもヒッロー!!
ヨ!流石はお金持ち!!
………………だから、いい加減手を離すんだ少年!
でないと、血が頭にのぼる〜!
世界が、世界が逆さに〜!
あとお腹苦し〜っ!
幼児:「#####!!」
しかし、この小悪魔は容赦を知らない。
僕:「!!?」
それまで鞄のように持ち上げていた僕を突然肩に乗せ出した。
そして…………
幼児:「#####ーーーーー!!!」
急にビュンと走り出した。
素早い小悪魔はどんどんどんどんスピードを上げていく…………………………
ウわわァァァーーーー!!親狼とはなんか違う〜!!
なんていうか〜〜!!足場がとっても不安定でーーー!!!
風がブワッと押し寄せてきてーーーー!!!
幼児:「#####ーーーーーーーーーー!!!」
ワ〜〜じゃない!!ちょっと止まって〜!!
落ちる〜〜!しがみついてないと落ちるーーー!!
降ろして〜!!!誰か降ろして〜〜!!!
ハッ!そうだメイドさん達!!
僕はメイドさん達の方に助けを求めようと後ろを向いた。
そして、すぐに諦めた。
何故なら……皆んなどこか諦めたような、やんちゃな孫でも見るような、ほっこりとした…………
温かい目でこっちを見ているから…………
あれは…………仕事に解放された時の目?それとも、もう仕方がないの目?え、どっち?
僕はそんなことを考えながら二、三十分ぐらい幼児の頭にしがみついていたのだった。




