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猛獣の化け方ガイド  作者: 水蛍
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間に合ったのに気まずい

定期報告:会話、時刻表示に記号等を使っている。次話より主人公視点での会話時の人物名(仮も含む)の開示を行う。

ヤバい!!やってしまった!

ちょっとした好奇心と食欲にそそのかされて!!!

すいませんちょっとした出来心だったんです!!

わー!まずい戻らないとー!!!

………………あ。

[ぜっっったいまた来るので!!!覚悟して待っててください!!]

多少脅迫口調で言ってしまった。

[いや、もう二度と来なくていい。というか来るな。]

が、なんら気にしてなさそうな少年。

…………本当に少年かは怪しいところだね…………

けどまあ今はそんなことよりも戻らねば!!

扉に向かって全力疾走!!

遅く見えるのはまだ(多分)幼体なためですのでご了承ください!!

急げ急げーー!!

僕は開けっぱなしにしておいた扉から勢いよく飛び出しては元来た道を辿っていった。

それはもう大急ぎで。

「はあ、はぁ…………う!」

途中で食べたものを吐き出しそうになるぐらい、一生懸命走った。

小さいから窓の景色は見えないけれど、空が明るくなってきていることはわかった。

…………間に合えー!!

とその時、曲がった先に見えるは懐かしの出発点!!

帰ってきたー!!間に合ったー(?)!!

僕はこれまた開けっ放しの扉から部屋の中に入り込んだ。

「####〜……」

ふと幼児の寝言が聞こえた。

よっし!!

僕は心の中で目一杯のガッツポーズをした。

そして、そろりそろりとベットに向かって、入り込み……………………寝た。

「グウゥぅ…………」

(早朝?)

「…………グ、ぐっぁ……!!」

あっっつい!!

と僕は飛び起きた。

………………眩しッ…………

窓越しに強い光が入り込んでくる。

………………………………思えばこんなふうに起きるのって久々かも…………

懐かしの早朝の太陽!!

………………うん、普通に暑くて眩しい!

いやー感動的ではあるけれどもね〜……

…………………………ハッ!

そ、そうだ、僕…………バレてないかな?

あれ?ていうかあの小悪魔な美少年は何処に………………え?

びっくりもする。

その、何処ぞの美少年が電動マッサージでもやってるのかと思うぐらいプルプル体を震わせながら床に正座してるんだから。

しかーし、それ以上に驚くべきことがある!

その少年の前に立ち尽くすそれなりに歳をとっておられるであろう白髪白髭で顔のこわ〜い老人、すごく怖い……………………え、怒り狂ってない?

二人ともベットから少し離れた場所にいるはずなのに、それでも密室が故に感じてしまうこの気まずい空気。

え、あのおっかない人誰?鳥肌が立つんだけど…………

ふと目を逸らすと何人かのメイドさん達が部屋の隅に待機していた。

…………本当にどうしたんだろう…………?

「############################…………!!!」

「###!」

…………?終わ……った?こっちに来る…………

「え?」

僕はさっきの顔の怖い人にいきなりヒョイっと掴まれた。

そして…………檻に再び放り込まれた。

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