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猛獣の化け方ガイド  作者: 水蛍
42/94

相変わらず情緒不安定

かくかくしかじかあって此処まで来たと説明し終えた。

※割愛します。

[…………………………]

何だかすっごく気まずい空気が流れてるんだけど………!

はてさてどうしてなのか?

…………………………………

[…………ありえない。]

……え?

[…………あまりに現実味のなさすぎる回答だ。作り話ではないだろうな?]

いやいやいや!確かに現実味の欠けらもない話だけど!!

でも、実際あったし…………!

………〜〜〜!!

[本当です!!]

[…………………………]

うわー、暗いけどわかる。

あれは疑ってる目だ!!

ねぇ酷いよぉ〜!!ちゃんと言ったのに〜!!声に出してはないけど〜!!

[……………………何があろうとも死んだ生物が完璧な状態で蘇ることは決してない…………()()()()()()という複雑な要素を持つ人間であれば尚のこと………]

……けどあったんだもん!!

[そもそもの根本として、お前は本当に死んだのか?いやそれよりも、本当に人だったのか?その姿ではどうにも…………]

とそこでこのネチっこい男は手を本棚に伸ばし、それに呼応する様に本棚から本が飛び出てきた。

あれも、さっき言ってた魔術!

本を手に取るとすぐに読み始めた。

………………まるで会話すること自体に飽きたかのよう………………

ムカつく…………ムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくむーかーつーくー!!!!!

何なのさっきからこの態度!!しかも軽く侮辱の言葉が〜!!

う〜、イライラする!!あー、イライラする!!

「ガウガウアガがガガガがーーーー!!!」←怒声

「!!?」

[おい騒ぐな!!見つかりでもしたら、お前はともかく……俺にまで巻き添えがくるだろう!!]

それを聞いて僕はピタリと動きを止めた…………

……………………え?

[あ、夜更かししてるからですか?]

[……………………………は?何を言っているんだ?]

あれ?違うんだ…………てっきりそういう家庭ルール的なものかと……

ならどうして…………

[ああ……………………居候とは言ったが、正式に住んでいるというわけではないぞ。]

………………………………………………………え!?正式にではないって………………………………………………………不法侵入不法住居!?

犯罪じゃん!!!

知ってたけど、ヤバい奴だった!!

何時ぞやの夜に馬車に忍び込んできた不審者を思い出すんだけど!!!

うわぁぁぁぁぁぁぁ!!

ああいや、落ち着いて!!深呼吸!!

「スー、ハー、スー、ハー…………」

[はぁ、つくづく忙しい奴だな…………]

[ピギャアああああああああああ!!!]

[ぴぎゃあ…………?]

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