相変わらず情緒不安定
かくかくしかじかあって此処まで来たと説明し終えた。
※割愛します。
[…………………………]
何だかすっごく気まずい空気が流れてるんだけど………!
はてさてどうしてなのか?
…………………………………
[…………ありえない。]
……え?
[…………あまりに現実味のなさすぎる回答だ。作り話ではないだろうな?]
いやいやいや!確かに現実味の欠けらもない話だけど!!
でも、実際あったし…………!
………〜〜〜!!
[本当です!!]
[…………………………]
うわー、暗いけどわかる。
あれは疑ってる目だ!!
ねぇ酷いよぉ〜!!ちゃんと言ったのに〜!!声に出してはないけど〜!!
[……………………何があろうとも死んだ生物が完璧な状態で蘇ることは決してない…………記憶や感情、思考という複雑な要素を持つ人間であれば尚のこと………]
……けどあったんだもん!!
[そもそもの根本として、お前は本当に死んだのか?いやそれよりも、本当に人だったのか?その姿ではどうにも…………]
とそこでこのネチっこい男は手を本棚に伸ばし、それに呼応する様に本棚から本が飛び出てきた。
あれも、さっき言ってた魔術!
本を手に取るとすぐに読み始めた。
………………まるで会話すること自体に飽きたかのよう………………
ムカつく…………ムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくむーかーつーくー!!!!!
何なのさっきからこの態度!!しかも軽く侮辱の言葉が〜!!
う〜、イライラする!!あー、イライラする!!
「ガウガウアガがガガガがーーーー!!!」←怒声
「!!?」
[おい騒ぐな!!見つかりでもしたら、お前はともかく……俺にまで巻き添えがくるだろう!!]
それを聞いて僕はピタリと動きを止めた…………
……………………え?
[あ、夜更かししてるからですか?]
[……………………………は?何を言っているんだ?]
あれ?違うんだ…………てっきりそういう家庭ルール的なものかと……
ならどうして…………
[ああ……………………居候とは言ったが、正式に住んでいるというわけではないぞ。]
………………………………………………………え!?正式にではないって………………………………………………………不法侵入不法住居!?
犯罪じゃん!!!
知ってたけど、ヤバい奴だった!!
何時ぞやの夜に馬車に忍び込んできた不審者を思い出すんだけど!!!
うわぁぁぁぁぁぁぁ!!
ああいや、落ち着いて!!深呼吸!!
「スー、ハー、スー、ハー…………」
[はぁ、つくづく忙しい奴だな…………]
[ピギャアああああああああああ!!!]
[ぴぎゃあ…………?]




