なんと魔術があったのだ!!
[申し訳、ありませんでした。]
全身全霊のD・O・G・E・Z・A!!
[うむ、わかればいい。]
凄く怖かった……物凄く怖かった。
僕、飛んだ、吹っ飛んだ、やば…………(混乱中)
[…………あの、さっきのって…………何、ですか?]
恐る恐る聞いてみた。
あのとんでもない風圧!!!
台風の中で空を飛んでる気分だった!!!
落ちる時はジェットコースター並みの速さで顔があばばばばばってなったし!!!(怖)
あれ何なの!?何であんなことできるの!?超人!??
[“ 魔術 “………と呼ばれるものだな。]
…………え?…………ま、まじゅ……?
ま、まままママママっじゅつ!??
………………………………………………って、魔法と同じようなやつだっけ?
…………………………まって!!本当にあるの!?実在したの!?
あの火とか水とか出す日本の漫画とかではよくある定番のあの!!
[え、本当にあるんですか!?魔法、じゃなくて魔術!!]
僕はずいっと近づいた。
[あ、ああ…………国や大陸、文化や宗教によっても名称は異なるが…………]←若干引き気味
えェーー〜!!本当に〜!?
いや〜、生まれてすぐに夢のない世界だと諦めてたんだけど、まさか!!
そんな厨二心溢れる世界だったとは!
さっき散々厨二だの何だのバカにしたけど!前言撤回してもいいかもしれない!!
厨二はロマンだ!!!
[興奮しているところ悪いが、話を戻すぞ……]
………………何だろう………圧を感じる……
………………
[…………はい]
僕にはその一言しか言えなかった。
僕も聞きたいことがいろいろあるけど……魔術とかのこと聞きたいけど……
断ったら…………また吹き飛ばされそうだし。
[さて、先程のように一編に説明されても困る。順を追って話してもらおうか。]
[はぁ…………順を追って…………ですか…………]
えっと…………どこから話そうか…………
[まずはお前の生まれについて……]
……え?もしかして教えてくれた?…………そんな訳ないか。
生まれ…………
[僕はその、見ての、通り、狼でしてあの、その…………]
[さっきのようにはっきり話せ……!]
「ッヒャい!!」
素っ頓狂な声が飛び出た。
…………やっぱりこの人怖いよ〜!!悪口言われたからってムキになった僕も僕だけど〜!
こんな人とまともに話すなんて無理ーー〜!!
[魔術については随分と食いついてきた気がするが?]
……っう!いや〜、それは何と言うか、やっぱり異世界漫画とかを読んでいた男子からするとどうしても惹かれてしまうというか…………
あは、あはははは…………
[いいから物怖じするな。]
[……………はい…………]




