立ち話?
定期報告:誤字報告を確認した後、編集を行った。確認が遅れてしまい申し訳ない。ご指摘感謝する。
「ホギャァァァァァあああああ!!!」
僕は説明できないほどの何かに見舞われ大声で叫んだ。
「#######!!」[うるさい!!]
「ギャッ!」
叫んだと同時に蹴られた。この、宙に浮かんだ少年に……
痛っ!……っ……うぅ……
僕は再び頭を抱え込んだ。
しかし、再びと言ってもさっきとは少し違う。
似ている様で何かが違う…………なんだろう?
とまあそんなことは置いといて……
よいしょっ……
僕は地面につけていた体を起こして目の前にいる相手を見た。
目の前にいるこの、この………………あれ?足がある……
……?……??…………いやでも、空飛ぶ人間なんているわけないし…………
[少しは落ち着いたらどうなんだ?]
「!!」
や、やっぱり頭の中に話しかけてきてる。
…………プライバシーの侵害だ!
…………………………………………
[何だ?]
ジロジロ見ているのに気づかれた。
[…………え、えっと、聞こえて、いるん、ですか?]
[ああ、聞こえている。]
うわー返事がきた!本当に聞こえてる!!
や、やばい、緊張する!落ち着いて落ち着いて……
[あ、その、色々と、聞きたい、ことは、あるの、ですが、まず、あなたは、誰ですか?]
[…………誰?]
そう聞くと彼は少し間を空け考え、やがてこう返してきた。
[まあ、居候みたいなものだ。]
………………ほぇ?居候?
どういうことかわからなかった。
けど、なんかその、益々怪しい…………いや、僕も十分怪しいけど……
[…………どうして会話ができるんですか?]
[そういう術だ。]
え、術?…………厨二病?
うーん?
超能力ではなくて?あ、超能力も厨二病か。
[そんな事よりも俺はお前に聞きたいことが山程ある。]
そう言って少年は急に顔を近づけてきた。
ヒッ……な、なんか、威圧感がある。
……あれ?暗いからわかりずらいけど、割とこの顔……
[まず、先程お前はチキュウと答えたがそれは此処とは違う星か?次に、何故お前のような小動物に自我がある?思考がある?最後に、どのような経緯で此処にきた?]
…………え?あ、あーあーあー、えっと……
ちょっと色々聞かれすぎて返答に困る。
なんて答えたらいいのかな。
えっと、僕は前世は地球の日本人で、今世は赤ちゃん狼で、それで此処に買い取られて……うん、よしこれでいこう。
[その、ですね、僕は前世では日本の地球人のあ、地球の日本人で、今世は赤ちゃん狼で、それで買われて…………]
[………………………………??]
す、凄い、訳がわからないって顔してる。
まあ、一気に説明しすぎたし仕方ないよね。
僕だって、それなりに時間が経った今でも自分の状況がよくわからないもん。
………………カタ、カタ…………
ん?何か音が……誰か近づいてきてる!?
そう思った瞬間後ろ首を掴まれ持ち上げられた。
……え?て、痛たたたた!!!何何何!?
[おい!!警備の奴が来る、隠れるぞ!!]
えっ!いや、ちょっと、持ち方持ち方!!
そうして僕は後ろ首を掴まれたまま図書館の奥に連れて行かれた。




