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猛獣の化け方ガイド  作者: 水蛍
39/94

立ち話?

定期報告:誤字報告を確認した後、編集を行った。確認が遅れてしまい申し訳ない。ご指摘感謝する。

「ホギャァァァァァあああああ!!!」

僕は説明できないほどの何かに見舞われ大声で叫んだ。

「#######!!」[うるさい!!]

「ギャッ!」

叫んだと同時に蹴られた。この、宙に浮かんだ少年に……

痛っ!……っ……うぅ……

僕は再び頭を抱え込んだ。

しかし、再びと言ってもさっきとは少し違う。

似ている様で何かが違う…………なんだろう?

とまあそんなことは置いといて……

よいしょっ……

僕は地面につけていた体を起こして目の前にいる相手を見た。

目の前にいるこの、この………………あれ?足がある……

……?……??…………いやでも、空飛ぶ人間なんているわけないし…………

[少しは落ち着いたらどうなんだ?]

「!!」

や、やっぱり頭の中に話しかけてきてる。

…………プライバシーの侵害だ!

…………………………………………

[何だ?]

ジロジロ見ているのに気づかれた。

[…………え、えっと、聞こえて、いるん、ですか?]

[ああ、聞こえている。]

うわー返事がきた!本当に聞こえてる!!

や、やばい、緊張する!落ち着いて落ち着いて……

[あ、その、色々と、聞きたい、ことは、あるの、ですが、まず、あなたは、誰ですか?]

[…………誰?]

そう聞くと彼は少し間を空け考え、やがてこう返してきた。

[まあ、居候みたいなものだ。]

………………ほぇ?居候?

どういうことかわからなかった。

けど、なんかその、益々怪しい…………いや、僕も十分怪しいけど……

[…………どうして会話ができるんですか?]

[そういう術だ。]

え、術?…………厨二病?

うーん?

超能力ではなくて?あ、超能力も厨二病か。

[そんな事よりも俺はお前に聞きたいことが山程ある。]

そう言って少年は急に顔を近づけてきた。

ヒッ……な、なんか、威圧感がある。

……あれ?暗いからわかりずらいけど、割とこの顔……

[まず、先程お前はチキュウと答えたがそれは此処とは違う星か?次に、何故お前のような小動物に自我がある?思考がある?最後に、どのような経緯で此処にきた?]

…………え?あ、あーあーあー、えっと……

ちょっと色々聞かれすぎて返答に困る。

なんて答えたらいいのかな。

えっと、僕は前世は地球の日本人で、今世は赤ちゃん狼で、それで此処に買い取られて……うん、よしこれでいこう。

[その、ですね、僕は前世では日本の地球人のあ、地球の日本人で、今世は赤ちゃん狼で、それで買われて…………]

[………………………………??]

す、凄い、訳がわからないって顔してる。

まあ、一気に説明しすぎたし仕方ないよね。

僕だって、それなりに時間が経った今でも自分の状況がよくわからないもん。

………………カタ、カタ…………

ん?何か音が……誰か近づいてきてる!?

そう思った瞬間後ろ首を掴まれ持ち上げられた。

……え?て、痛たたたた!!!何何何!?

[おい!!警備の奴が来る、隠れるぞ!!]

えっ!いや、ちょっと、持ち方持ち方!!

そうして僕は後ろ首を掴まれたまま図書館の奥に連れて行かれた。

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