お風呂場での戦い
定期報告:作者多忙。
‥‥お風呂場だった。
白くて綺麗な丸い器は、多分子供用のお風呂。
此処に来て、一番、一番嬉しいかもしれない!!(喜)
ついに、ついにきたーー!!体を洗える時がー!
今迄全く気にしてなかったけど僕って相当汚いよね?洞窟とか森とかにいたし……でもやっと!
……けど、あの幼児も入るみたいなんだよね。
今服を脱いでる。いや、脱がせてもらってる。
……裕福っていいね。
あ、そういえば僕って全r……やめよう、考えない方がいい。
それに僕、全身毛で覆ってあるし。
見えない見えない、見たことない。
あ、そうだ…………僕、見たことないんだった!
というか見えないんだ!自分の体を見渡せない、四足歩行だから!!
あと汚い様で悪いけど排泄もしてない!
疾うの昔にすっかり忘れてた。
これは滅茶苦茶問題だと思う!元人間として!生物として!
……でも、どうしようもないよね?別に何ともないしね。
おっと、それはひとまず置いておこう。
「###########〜!」
準備ができたみたい。
幼児は僕を持ち上げた。
持ち上げて、そのままお風呂にゆっくり浸かった。
(※紐は外してもらいました。)
……暖かい。お風呂って……偉大……
気持ちがふわふわする。疲れが抜けていく……
「############」
とそこでメイドさんが幼児に向かって声をかけた。
…………体を洗ってあげるのかな?石鹸とかタオルとか色々持ってるし……
坊っちゃまって感じだね。
何でも周りの人がやってくれるなんて……ダメ人間になりそう。
僕は暫くメイドさんに洗われている幼児を見ていた。
「#######!##########!」
泡塗れで楽しそうに何か言ってる。
この子いつも笑ってるね。
……泡がつくと髪がキラキラして美少年が際立つ。
髪がキラキラ、肌真っ白、そしてこの顔……
その上裕福って、凄すぎる気がする。
あ〜、やっぱりムカつく。
妬んだって仕方ないんだけど、でも、でも!やっぱり……
「###########!」
この笑顔!羨ましい〜!!
「ワブッ!?」
そんなことを考えているといきなり水をかけられた。
誰に?勿論目の前にいる幼児に……
「###########!」
わ〜、すっごく楽しそう〜。(半ギレ)
「######、#########!」
「グガ!?」
今度は顔に水をかけられた。
……まあ……まだ……子供……だし……ね。
怒ったらダメ、怒ったらダメ、怒ったらダメ、怒ったら「##########!」
終いにはお風呂の水を何度も何度も思いっきりかけてきた。
そう、何度も……
だあーー!よくも〜!オラオラオラオラ!!!
僕はついに我慢できなくなり反撃を始めた。




