やっぱり人は中身が重要
モグモグ、モグモグ……
僕は今、目の前のちびっ子にご飯を食べさせられている。
周りを観察するうちに何となくだけどわかった。
僕はどうやら、この子に用意されたプレゼント用のペットらしい。
ケーキあるし。今食べさせられてるし。
「############!」
あー、またきた。はいはい、ありが「フガッ!?」
……この子ちょっと雑なんだよね。
もうちょっとゆっくり口に入れてほしい。
あと出来ればこの紐とってほしい。
……これ犬扱いだよねぇ〜。
あ、実は僕って犬だったのかな。
いやでも親狼の見た目はどう見てもイカツイ親狼だったし。
不思議だ、実に不思議だ。
狼を子供にプレゼントする親なんて聞いたこともない。
子供も子供で平然としすぎな気がする。
もっとこう、ぎゃ〜とかならないの?
……あ、でも僕ってまだ生まれたて(?)なわけだし?
可愛いから怖くないのか。うん、そうだよ。きっとそう。
僕、可愛い。
……やばい奴みたいに聞こえる。
自意識過剰には注意しないとね。
さて…………どうするこのガk、あ、失礼。
どうするこの子供?
さっき僕にご飯をくれた時からずっと鼻を摘んでくるんだけど。
「#########!」
わぁ、楽しそう。
……殴る?殴っちゃう?あ、いやいや、ここは心を広く「#######!!」
「ギャアッ!?」
痛い!!鼻が痛い!もげるもげる!!やばいやばいやばい!
何この握力!?ちびっ子なのに何でこんなに強いの!
「###########‥‥…!」
とそこでメイドの人が助けてくれた。車庫であった人とは違うと思う。
子供は渋々手を離した。本当に、渋々…………
メイドさ〜ん!ありがと〜う!!(喜)
メイド喫茶に行く人たちの気持ちがわかった気がする!!
可愛いは正義!気遣いもできるならそれはもう女神!!
ファングッズ買っちゃおうかな?……無理か。
けどもう本当にありがとうございました!
ご飯をくれたメイドさんも!すっごく助かりました!
僕はその場でお辞儀した。と言っても側から見たら何してんだとしか思えないかもしれないけど。
……さーて、ではご飯の続きを「###########!!」
悪夢再来、察しの通りあの餓鬼です。
わああああ!また来た!!またやってきた!
何で何で何で〜!!!
僕はこの天使みたいな悪魔に怯えた。しかし僕にはさほども怯える時間は与えられないようで……
檻が持ち上げられガシャンと音が鳴った。
え?あ、あれ?これはどういう……
鉄格子の隙間から幼児とは思えないような笑みが見えた。
「########!#############!」
何かを僕に言い聞かせた直後、幼児は走り出した。




