ペットの気持ちになった
痛い‼︎痛いってば‼︎
尻尾を掴むな‼︎
「キャンキャンキャン‼︎!」
しかし、いくら暴れようがどれだけ叫ぼうが男は尻尾を離さない。
そして外へ………………
そうだ親狼!
気は進まないけどもしかしたら………………
「グーグググガガー‼︎」(おーい親狼ここだよー‼︎)
とっととこーい‼︎
……………………来ない。
何で⁉︎どうしよう、頼みの綱が………………勝手に頼ったけど。
うう、こういう時こそあの巨体が役に立つでしょう‼︎
なんでこういう時にいないの!
ああ、どうし……え?あ、いてっ!
痛たた。え、牢屋?じゃなくて檻。
檻に触って本物かを確認。
本物だ。
嘘、嘘嘘嘘‼︎
そして次に兄弟二匹が別の檻へ放り込まれた。
え?これってもしかして密猟⁉︎
犯罪だ‼︎犯罪だ‼︎(多分)
「グーグ‼︎グーグ‼︎グーグ‼︎」
と、騒いでいると…………
「#############‼︎」
密猟者達の一人は声を荒げて僕が入っている檻を蹴った。
「ヒャッ‼︎」
……………お、おっかねー‼︎
怖すぎでしょ‼︎
思わず変な声が出ちゃったし‼︎(二回目)
……………大人しくしとくか。
騒いだらまた蹴られそうだし……………
静かに静かに……………
よし、あっち行った。
………………それにしても、ここ外国なのか。
何処の国なんだろう……………
じゃなくてどうしよう‼︎
このままだと密猟者達に連れてかれる‼︎
どうするどうする⁉︎
鍵は………しっかりかかってる。
出れそうにない。
男どもが帰ってくる。
洞窟の中にもう狼がいないのを確認したのだろう。
それからしばらく、僕含め狼達はどこか知らない場所に運ばれた。
僕が、ここは何処?何するの?と考えていてもお構いなしに密猟者どもは檻を馬車に放り込んだ。
そして、されるがままに連れて行かれたのである。
(馬車の中)
やばい。
どう考えてもやばい。
捕獲されて、荷馬車に詰められて、その上監視付き。
どう考えても飼われるか売られるかの二択。
それにさっきようやく起きた狼二匹は大声で暴れ出すし……
その度に蹴られて怒鳴られるし……(涙)
やっぱり昨日のうちに逃げ出せていれば……
大体あの親は何処にいるの⁉︎
どうしたら………
と、僕が静かに考え事をしているとじっと僕をみてくる奴が一人……
ん?何?何見てるんだよ!
まったく、どうして僕が捕まるのさ!
腹立つ〜‼︎
………………………それにしても、ここは何処なんだろうか?
密猟者達が喋っているのは英語ではない(多分)
狼がいるのってユーラシア大陸や北アメリカだったと思うんだけど、ざっくりしすぎてるよね。
…………………本当に飼われたり売られたりするなら日本の動物園がいいな……………




