明らかにカイロではない
定期報告:作者はたいへん幼く未熟であるため誤字、脱字などが多々あるだろう。それらについては作者自身も努力するとのことでご容赦願いたい。また、作者は修行に専念するらしく更新が遅れる。申し訳ない。
「ファッ⁉︎」
熱あっつ‼︎
突然下が熱くなったので飛び跳ねた。
何⁉︎
………………………ぬぬ?
あれ?光ってる?ちょっとだけど。
仄かに美しく光るその石はそう、昨日取ってきた橙色の石だ。
…………え?
ソーっとソーっと触ってみると……「アフッ‼︎」(熱‼︎)
…熱いね…
ヤカンに触ったみたいな感じ。
…………まさか、カイロもどき⁉︎カイロより熱いけど。
今僕が上に乗っかった瞬間熱くなったよね?
つまり体温に反応した。
カイロと違うのは瞬間的な反応時間、放つ熱量の違い、ぐらいか。
…………ほうほう、いいじゃないか。
実際これがどの程度熱を出してるかはわからない、けど‼︎
これは上手く使えばBBQみたいにできるんじゃない⁉︎
よし‼︎そうとなったら………「ウッ‼︎」
し、しまった…
気分悪いのにはしゃいじゃった…
あははは、は、はぁ。
そういうわけだから一旦休憩。
おやすみぃ〜。
(ちょっとした考え事)
親狼がお肉を持ってきたらあれでちょっと焼いてみよう。
血も絞ったほうがいいかな?いいのかな?
ああでも動物って血で水分を維持したりするらしいから飲んだほうがいいのかな?
…………なんだかなぁ、こう自分の知識にあんまり自信を持つことができないんだよね。
僕、頭はいい方じゃないし。
……まあ仕方ない。
ここには本も何もないんだから。
……早く帰ってこないかなぁ。
あ、もうすごい今更なんだけど狼って夜行性に近いんじゃなかったかな?
あの親狼昼間でもメッチャ働いてるけど。
僕含めてここにいる小狼達はみんな寝てるのに、元気なことだ。
そう言えばこいつら、食事以外動くところ見てないな。
そんな生活してたら豚さんになっちゃうよ?
狼から豚になっちゃうんだよ?
…………たいして変わらないか。
ま、僕はどっちも嫌だけど。
それにしても、親狼には随分助けられてる気がする。
戦わされるのはごめんだけど、ご飯取ってきてくれるし。
今度お礼のお辞儀でもしとこうか。
…………………………………………………ゴロリン。
コロコロコロリ、コロコロコロリーっと‼︎危ない危ない‼︎また乗っちゃうところだった。
焦げちゃう焦げちゃう。
…………もう寝よう、眠るんだ。
頭の中を無にして何にも考えずにぼんやりと……………
こうして僕は眠った。
(昼近く)
ズザザザ……………
音がする。
来ましたね。
そう、あの方ですよ。
我らがBOSS‼︎
親狼様‼︎
なんてね。
はーい、ありがとうございます。
僕はさっと立って、さっと取って帰ってきた。
お肉は石に貼り付けられる程度なので小さい。
血はまあ抜かなくても大丈夫かなって。
よし、では早速………………
両腕でね、擦って……………
え?どうやって擦ってるかって?
腕だよ腕。
両手じゃなくて両腕。
両腕を地面に悔しがるポーズみたいにつけて、間に石を挟んで、ゴシゴシっと。
で、離れる‼︎
……………ふぅ、ちょっと腕が焦げそうになったけど、ちゃんと熱が出てるね。
では……
口から持ってきた肉を落とす。
…………石に落ちた。
聞こえる聞こえる。
「ジュウゥゥ、ジュウゥゥ」
おお‼︎焼けてる‼︎
すかさず石から落ちないように爪で止める。
これで、ようやく………




