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猛獣の化け方ガイド  作者: 水蛍
13/94

カイロ?

現在、石と睨めっこ中。

橙色の石。

コロコロ、コロコロ、コロコロ……

コロコロ、コロコロ、コロコロ……

反応なし。

うーん、なんでだろ?

赤い石はこれで血になったのになぁ。

赤い石が血なら、橙色は…………

わからん。

なんだろ?

血、石、赤、コロコロ、橙色………

やっぱりなんかの条件が違うとか?

形は似てるけど橙色だし。

あ、叩き割ってみようかな。

………え?だって何か出てくるかもしれないでしょ?

そうそう。

では早速…………

ツルッ

…持てない。

知ってます知ってます。

四足歩行だから両手が使えないんだよ。

片手(片足?)ならまあ大丈夫なんだけど。

お口でね、ハムっとね。

「ホエデー」(それでー)

噛む‼︎

ガリガリガリィ…………………………硬い。

どうしよう、顎関節症になるかもしれない。

ふん‼︎

フググゥ‼︎

………………ダメだな。

諦めよう。

明日高いところから落としてみようか。

………無理だね。

よくわからないけど、石って高いところから落としてもあんまり割れないよね。

見失ったらちょっとショックだし。

でもこの石に何か使い道があるかなぁ?

もしかしたらただの石かもしれないし……

似てる気はするんだけどなぁ。

とりあえず明日の予定は、石を使って何かを作るにしよう。

僕、頭は全然いい方じゃないから何か作れるってわけでもないけど。

ほら、原始人の石器とか。

あれなら作れそうじゃない?

あ、でも僕今持てない。

………指が長いのは便利であった。

今は、短い。

………………………………………………ッハ!

ちょっと現実逃避しかけてた。

そして夜ご飯‼︎

人が落ち込んでる時になんてタイミングのいいことでしょうね‼︎

そんなまずい飯が食えるかぁ‼︎

ちゃぶ台返し‼︎

………はできない。

テンションがおかしくなってる。

ヤバイヤバイ。

僕は何もされないうちに腐肉を食べて眠った。

…………………………洞窟の中の腐肉が、腐肉が、臭い。

(朝)

「コケコッコー」

なんとなく叫んでみた。

……………………………………………なんか気持ち悪い。

あ、頭が。

うぅ、く、口から、何かが………

「グェェェェェェェ」

それからしばらくして…………………………………

「はぁ、はぁ…」

吐いた。

吐いた吐いた吐いた吐いたー!!

口が、喉が、気持ち悪い。

最っ悪!!

「スー、ハー、スー、ハー」

いよーし。

……流石に辛い。

吐いたら余計に。

…………火がつけれないってだけでこんなに辛いなんて。

まあ、火がついてもどうにかなるとは限らないけど。

…………頭がクラクラする。

ぼんやりとして倒れそう。

だめだ。

今日は洞窟にいよう。

トコトコトコ、ドサ。

起きたばかりではあるが体調の都合上仕方ない。

おやすみ。

暖かい。

あれ?なんか、熱い?

そう思って下を見ると、そこにあったのはそう、あの石だ。

橙色の石、それは綺麗に光、暖かい熱を発していた。

ほんと、暖かい。

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