掘り続けた1日
警部‼︎
血です‼︎
血があります‼︎
死体は何処に⁉︎
…………………血だな。
クンクン。
血だな。
石から血が。
……………ホラー?
いや違うぞ僕。
確かに怖い、けど!もっと疑問に思うことがあるでしょう‼︎
石からなんで血が出てきたのか、とか。
親狼はこれを何処から取ってきたのか、とか。
コレがなんなのか、とか。
……………血でできた石?
そんなの見たことないけど…
ドロドロ…
なんか、嫌悪感…
後ろに一歩、また一歩。
………ん?
クルッと振り向くと…
あ、食べ終わったの?
兄弟達は地面の血も僕も気にせず藁ベットへ向かった。
ベチャベチャっと音がした。
血塗れの兄弟達がベットで寝てる…
カオス‼︎
……………………………………………………ひとまず、あの石は血でできた石だってことにしておこう。
考えてもわからないでしょ?
決して思考放棄ではない。
でね?頭の冷静な部分が言ってるんだよ。
さっきのところ掘ればもっと他にもあるんじゃないかって。
よし!行ってみよう!
じゃあな〜、カオス兄弟共〜。(逃げた)
(洞窟外周辺)
ホリホリ、ホリホリ、ホリホリ………
ホリホリ、ホリホリ、ホリホリ………
……飽きた。
つまらない。
ホリホリ、ホリホリ、ホリホリ………
でもなぁ〜、もしかしたらって思いがやっぱり出ちゃうんだよね。
もしかしたら、火が出る石とか、果物の石とか…
だからさっきから掘ってるんだけどなぁ〜。
(それから日没前まで)
「クァァ、クァァ」
カラスか!
カラスもどきがいるのか!
……どうでもいいぃ。
「はぁ」
途中から何も考えずに掘ってた。
ホリホリ、ホリホリ、ホリホリ………
この穴で多分二十個目ぐらい。
一体いつ出てくるんだよぉ〜。
でも仕方ないのだ。
だって僕が頼れるのはもうこれしかないから。
頭も良くない高校二年生に何が出来るんだってばよぉ〜‼︎
なので掘る‼︎
掘り続ける‼︎
……………………………………ん?
コレは……………もしかして…
なんか掘った穴から突き出たものを掘り起こす。
ホリホリホリホリホリィっと。
ん?ああー、今度はオレンジか。
土を取り払ってみると確かにオレンジ色の石だ。
綺麗?かな?
多分ね?
多分ね?
さて、赤い石が血。
ならオレンジ、橙色は?
………爆発とかしないよね。
あ、フラグ立った〜。
首をブンブン、なしなし、今のなし。
………では、手でコロコロ、コロコロ、コロコロ……
コロコロ、コロコロ、コロコロ……
……………………………………あれ?
何にも起きない…
コロコロ、コロコロ、コロコロ……
コロコロ、コロコロ、コロコロ……
何にも起きない。
何故?
…………………変化条件の違い?とか?
うぅ〜ん。
二個の石だけでは判断し難い。
もう暗くなるし、持って帰ろう。




