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淫 3
「・・・そう、だったんだ・・・」
「ごめんね。」
凛は少し悲しそうに応えて、悠太達から離れていった。
「・・・」
「・・・」
二人きりになった倉庫は沈黙が続いていた。
「・・・おい!」
先に沈黙を破ったのは悠太だった。
「??」
悠太の急な発言に対して瑠璃はキョトンとしていた。
「おい!」
「どうしたの?」
「どうしてくれるんだよ!!!」
「何が?」
悠太の急な質問に対して瑠璃はまたキョトンとした。
「凛との関係だよ!!!・・・・・ぁっ」
「凛ちゃんがどうしたって?」
「やっぱり何でもない・・・」
悠太は感情に任せて言ってしまった言葉の重大さに遅れた気付いた。
「ねぇーねぇー、気ーにーなーるー。」
「だから何でもないって。」
「そう・・・・・」
悠太の冷たい反応に対して瑠璃は少し落ち込んでしまった。
「とにかく、この事は無かった事としよう。」
「・・・うん・・・」
悠太の提案に対して瑠璃は反対の気持ちを混ぜ答えた。
そして、二人は倉庫から立ち去った。
帰り道、空は曇っていた。