表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/60

宿に帰る。そして次の日へ。

宿に帰ると梨が届けられていたので宿の主人から受け取る。


「預かっていただきありがとうございました」


そう言うと主人はニコっと笑い


「いえ、構いませんよ。しかし梨ですか……あの、もしよろしければこの梨を使ってデザートを作ろうかと思うのですが如何ですか?」


と言ってくれる。

……ほほう、デザートを……ね。このまま食べるより有意義になりそうだしお願いする事にする。


そして、部屋に戻り2人で今日の行動を振り返って話す。

デートを思い返して話すのも結構楽しいものなんだ、と初めて知る。


まあ、前世でそんな経験してないから初めてなのは当たり前なのだけれども。


暫くして他の皆が帰ってきたのを確認すると、今日の夕飯にデザートが付くことを教えるとキティとシシリーが大喜びしていた。


兄上とアッシュはそこまで気にしてはいなかったけど、レベッカも少しソワソワしてたので実はレベッカも甘い物が好きなのかも知れない。


それから夕飯の時間になり、食堂へ降りて食事を注文、それぞれが食べたい物をメニューから選んで調理されるのを待つスタイルだ。


俺と兄上とアッシュとレベッカは肉メイン。

キティは燻製肉と卵料理。

リューネは野菜メインで料理を注文。


暫くして順々に振る舞われる食事に舌鼓を打ち、会話も盛り上がる。


アッシュとレベッカはお酒も少し飲みつつ、それでも今日の行動を教えてくれたり、逆に俺達に聴いてきたりと会話が弾む。


そして最後に出されたデザートだが、梨を砂糖で煮詰めて、冷やした物に更に他の果物で作られたフルーツソースが垂らされた物だった。


甘ったるそう…と思ったが、フルーツソースがこれまた爽やか!

甘く甘く煮詰められた梨のクドさをさっぱりさせる爽快感。

これなら飽きずに梨の方も食べられる!

よく考えられた物であった。


女性陣には好評で、男性陣もしっかりと味わっている所を見ると気に入ったのかもしれない。


そして、食後に俺と兄上、リューネとシシリーの4人で男爵家に向かい、両親と今日あった事とかを話して1時間ほど団欒を楽しんだ。


父上にリューネとのお揃いの腕輪を目聡く見られ、小声で耳打ちされる衝撃の事実。


それはまあ、前に語ったのでここでは端折ることにする。

別に、慌てふためいた俺の失態を語りたくないとかって訳じゃないからね?


実際、兄上とシシリーだって身に着けてはいない物の、お揃いのものは持ってるわけだからからかわれる事も無かったし。


ただ、兄上とシシリーにも誤爆するのは想定外だった……とだけ伝えておく(意地が悪い)


そして、男爵とも少しお話をし、平和でとても安全な良い街だとお伝えすると、とても嬉しそうにされていた。


やはり、自身が統治する街を褒められるのは嬉しいものなんだね。


で、宿に帰って風呂に入り、さっぱりしてから床に就く……のだが、何故かキティが部屋に来た。


「何しに来たの?」

「もちろん、アリューゼ君と一緒に寝ようかなーって」

「私がそれを許すとでも?」

「えー、いいじゃん別に。寝取るって訳じゃないしさー」

「ね、ね、ね、ねっ!」

「からかわないで下さい。リューネ、落ち着いて。ね?」

「あ、うん……」

「ねーねー、良いでしょう?ただ一緒に寝るだけだって!」


と言って部屋から出ようとしないキティに対して一悶着あったものの


「はあ……分かったわ……ただし、変な事はしない事!」

「にっひひ〜♪変な事ってどんな事〜?」

「そ、それは、その……」


と口をモゴモゴさせて何も言い返せないリューネを見かねて


「あまり弄らないで下さい」


と言うと「ごめんごめん」とキティは謝り


「いやだってさあ。パーティーだけの時のリューネってしっかりしててさ、こんな表情豊かだって知らなかったからね〜。だから、反応が嬉しくて……つい、ね?」


と言って舌を出して悪びれる。

まったく、そんな事言われたら怒るに怒れないじゃないか。


これもまた、キティの愛情表現の1つなのだろうからね。


実際リューネに抱き着いてはしゃいでいる。


「分かった!分かったわよ!でも、毎日は駄目よ?」

「うん、オッケー♪」


とやり取りをして俺の意見は聞かれる事は無かった。


まあ、いつもの事だけどね!!


そして、両腕に伝わる自分以外の温度と柔らかさ………まだ性に目覚めてないから良いような物の、ここまで無防備なのは如何なものか……と、2人の寝息を聴きながら暫しの間悶々とするのだが、いつの間にやら睡魔に負けて眠りに就いていた。


そして、目が覚めると既に部屋は明るくなっていた。


まだ2人は寝ている。リューネはまだ腕を掴んでいるが、キティは身体に抱き着いていたのでキティの柔らかさがダイレクトに伝わる。


てか、暑い。寝苦しくなって目が覚めたな……これは。


そして、ため息を吐きながら2人が目を覚ますのをこのままずっと動けないまま待ち続けるのだった。


ちなみに、先に目覚めたリューネがキティの行動に怒り、杖でスコーンと頭を叩いてキティを起こし、またやいのやいのとやり合うのだが……最近お決まりになって来ているような気がする。


その2人のやり取りを聴き流しながら(今日は何処に行こうかなー)と現実逃避をする俺であった……

では、本日はここまでです。


次回はデート2になります。


少しでも読んでくださる方々に楽しんでいただけたなら幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ