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野営。本日もお疲れさまでした!

「もう日が沈むな」


そうアッシュが口にしたところで誰も反対案がないようで馬車を路肩に停め、それぞれがそれぞれの役割を果たすべく動き出す。


日が沈んでからだと取れる行動に限りが出るからね。


そんなこんなで昼の時のように竈を作ったりテーブルを作ったり焚き火を熾したりと動きまくる。


もちろん馬達に労うための野菜と果物もあげる。

本当にいい食いっぷりだねぇ。

見てて気持ちいいや。


そんなこんなでお夕飯。

スパッと済ましてお片付け。


それから次に寝ずの番のローテーションを組む話し合いをしてる。


「俺は最後でいい。お前達が好きな時間に見張りをすればいいさ」

「それじゃあたしはアッシュの前でいいさね」

「うーん………あたしは最初が良いかなぁ……リューネ、良い?」

「うむ、構わぬぞ。では儂は2番目、じゃな」


と言う事になったらしい。


そしてお風呂だけど……


「うーむ、あれは良いものだが、湯冷めしそうではあるし、野営中は入らなくてもいいんじゃないか?」

「そうさねぇ……然程汗かいたって程でもないし、お湯さえあればいいんじゃないかい?」

「そうだね。入りたくないって言ったら嘘になるけど、アレに入っちゃうと眠くなっちゃいそうだしねー」

「そうじゃな、確かに身体は清めたいとは思うが風邪を引いては問題じゃ。今日は湯で身体を拭くのに留めるが良かろう」


と言う漆黒の牙の話を聞いて、土魔法で広めの桶を作り、荷台の中に。そこに水を入れてから弱めの火球をぽちゃん。


いい感じになった頃に火球を消して温度チェック。……うん、いい感じ。


その事を告げると女性陣は荷台へと入っていき、わーきゃー言いながら身体を清めている。


その間野郎達は普通に脱いで手拭いでゴシゴシと身体を拭う。


そして手早く服を着る。

これで野郎は完了だ。


女性陣はまだまだ出てこないが、デリケートゾーンも色々有るだろうし態々そこには触れまい。


そして暫くしてお湯を捨てる音が聴こえてきたと思ったら女性陣も出てきて着替えたらしい。


ちなみに、汚れ物は洗濯したいのだが女性陣の下着関連もあるからデリケートな話題になるから俺は口に出さない。

多目に持ってきてるしまだ問題は無いし。


「では、寝るとしよう」

「「「「「「はーい(はいorうん)」」」」」」


そして俺と兄上とシシリーは荷台に、レベッカとアッシュは焚き火の近くに毛布を敷いて休むとの事。


リューネはと言うと………俺を抱きしめてる。


「ふふっ。昨日はキティにしてやられたからなぁ。今日は私の番なのだ!」

「……うん、まあ、僕の意見を無視してこうなってる事はこの際気にしないけど、そんなに羨ましかったの?」

「それはもう!まだ婚約は出来てないけど、自分が気になってる相手が他の女とじゃれついてたら面白くないじゃない」

「それもそうか」

「うん!だから、今日は私と一緒に寝るぞ♪アリューゼ……」


それだけ言ってすぐに寝息を立てるリューネに苦笑い。

この会話を聴いていた兄上やシシリーもなんとも言えない顔をしていた。


「ふっ。……やたらと好かれているようだな」

「はい、仲睦まじく見えますよ」

「からかわないで下さい。まだ婚約するとは決まって無いんですからね」

「私は良いと思うぞ。年は離れて入るが、エルフだし、お前が成人する頃にはお互い丁度いい年齢だろう」

「そうですね。問題はないかと思います」

「そうは言ってもまだ父様と母様にまずは認めてもらわないと……」

「ふむ。父様と母様も良いと言ってくれそうではあるがな。性格、能力、問題無いしな」


まあ、そうだとは思うけども一応ね。

完全に決まるまでは一線を引いておかねばならぬ。


そうやって会話してるうちに眠気がやってきたのでいつの間にやら眠ってしまって居たが、キティがリューネを起こす際に俺も揺らされたので目が開く。

嬉々として見張り番へ向かうリューネであったがキティが来ないと知ると無理矢理引っ張って行った。


そうして俺は少しの間自由を手に入れたのだった。


って、寝るだけだけどな。



そして、リューネの見張り番が終わったらしく、また戻って来ては俺の隣で寝転ぶリューネ。


俺がまだ寝てると思ったのか小声で「ただいま」と言ってくる。

うわっ。今のなんかぐっと来た。

「ただいま」か……なんか、良いね。


そして、俺の手を軽くきゅっと握ってまた眠りに就くリューネ。


なんか胸が擽ったい様な、ムズムズする様な、なんとも言えない感覚が襲ってくる。


隣を見やるとあどけない顔で眠るリューネ………この娘と結婚か………個人的には良いとは思うけどね。

だが、俺の今回の生での目標は『幸せな将来』だ。その為にはまず両親に認めてもらわねばな。


その思いも新たに、明後日に到着する街へと思いを馳せるのだった。


そして気が付いたら寝てた。

うーん、締まらん………

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