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村を出発。そしてアリューゼ初実戦。

む?朝か……?なんかギャーギャーうるさいんだけど……?


薄目を開けて周囲を見回すとキティがリューネに思いっきり怒鳴られてる。


あー、これは先にリューネが部屋に来てキティが俺を抱き締めて寝てるの見ちゃったな。


それより、まだ眠い……俺は布団を被り直してもう一度眠るのだった。




そして目覚める。うん。よく寝た。

伸びをして部屋を見回すと誰も居ない。


ササッと着替えて下に降りるとスープのいい匂いと肉が焼けるいい匂いがする。


俺の姿に最初に気が付いたシシリーが


「あ、おはよう御座います、アリューゼ様」


と言って来てくれたので俺も「おはよう、シシリー」と言って挨拶を交わす。


そして食堂にはアッシュとキティとリューネが居る。レベッカと兄上はまだみたいだね。


3人に「おはようございます」と挨拶すると

「ああ、おはよう」

「おっはよー。よく寝てたねー」

「うむ。おはようアリューゼ。先程はすまんかったな。うるさかったじゃろう?」


とそれぞれ言ってくる。

それに「平気ですよ、気にしないで下さい」と返しつつ扉を開けて外へ。


外に出ると、村人達が集まってた。


やっぱ一晩明けたらこんなの出来てたら驚くよね。


なので、村長を探してコレの説明をする。

お風呂への理解は少し難しかったようだが、水を溜めれば水風呂として暑い日にも使えるし、お湯を張れば体の汚れも落ちやすいと伝えると村の住人達から喜びの声が。


なので、これはこのまま残す事になった。

魔法で湯を沸かせる様にしようとしたらリューネが走って俺の隣にやって来た。


何やら興奮してるようなので魔力を操作し、魔法を発動させる。それを見たリューネは「ああ……1度構築したものを後から作り直せるなんて……」と恍惚としていた。ちょっと怖い。


そして集まった村人達に使い方を説明。

湯を沸かすのに薪が要る事、火加減でお湯を沸かすのだけど、中でもう一人が温度を見てないと沸かし過ぎてしまうこと、とりあえず排水に関しては俺が大きめの穴を掘り、その上に固く固く固めた土の板を乗せて蓋をする。穴が大きいから毎日お湯を流しても土が吸ってくれるように下の方の土を柔らかく変化させる事も忘れない。

近くに川があるそうなので、そこから水を組むか、水魔法の使える村人が水を張る事に決定された。


これでまた1つの村に入浴という文化を教えられた。

満足也。


そして民家に戻ると食事が出来ていたのでいただく。


ちなみに兄上とレベッカも居たので全員で食べた。


後片付けをして、ベッドも整頓して村長へとお礼の挨拶をする。


お土産に村の特産品の果物を人数分頂いて、厩に行き馬と馬車を回収。


ちゃんと飼葉をもらっていたのか元気いっぱいな2頭に人参をあげる。

喜んでバリボリ食べてる姿を見るとなんか和むんだよね。


そして村人たちから手を振られながら村を出るのだが……なんで俺はリューネ乃膝の上に乗って御者台に乗せられてるんだ?


いや、いい景色だから良いんだけどさ。


荷台からはキティの「ズルいズルい!」コールが鳴り響いているがリューネはスルー。


アッシュは苦笑いしながらも片手を挙げて謝罪をしてきたので首肯で返す。俺の顔も苦笑いが浮かんでいる。


兄上とシシリーが驚いていたが、すぐに2人は手を繋いでお話に精を出している。


うん、折角の旅なんだ。仲を深めると良かろうて。




そんなこんなで2時間経過。

リューネが足が痺れた様だが俺を降ろそうとしない。

このままだと戦闘が始まったら立てなくなるだろうに……なので、俺は膝から降りて隣に……アッシュとリューネの間に座る事にした。


それを見てリューネが嬉しそうに「クスッ」と笑ったのを確認して、俺は空を見上げる。


何処までも続いているであろう広い広い空が眼前に広がる。


うん、いい景色だ。雲もなく、青々とした青空が視界を埋め尽くす……お日様はまだ荷台が影になってて直射日光は当たらないので風が気持ちいい。


そして、暫く走るが特に魔物や獣に遭遇することも無くお昼休憩をする事になった。


道の傍らに馬車を停め、馬を気に括り付けて桶を2つずつ用意し、飼葉と果物で1個、水で1個を使い、馬を休ませる。


その間にシシリーは食事の準備だ。

俺が土魔法で作ったテーブルに布を敷いてその上にまな板を置いて野菜を切っている。


その間に竈も魔法で作る。


薪はレベッカとアッシュが拾いに行った。

キティは警戒、リューネは水の用意をしてくれている。


暫くするとアッシュ達が薪を拾って帰ってきた。

結構な量だったので、使わなかったら荷台に積んでおこう。


竈に火を入れ薪を投入し火力管理。

シシリーが野菜と水をたっぷり入れた鍋を竈の上に置き、煮込み始める。


そして離れた所で火を焚いて、こちらは串に刺した肉を火で炙っている。

肉の脂が滴り落ちて火に当たり「ジュウ」っといい音をさせている。


焼いてる肉は人数分。

7本だが、火が通った辺りで塩を軽く振りかけて手に持った皿に並べる。


それをテーブルに運び、もう2回ほど肉を焼く。

食べられる人から先に肉を食べてもらい、俺は肉を焼き続ける。


……2回じゃ足りなかった。結局4回ほど焼きをしてから俺も食べる。


俺が焼き終わる頃にはスープも出来ていて皆で食事を楽しみ、雑談を交わす。


いい天気にあったかいご飯……いや、米は無いんだけどね。

それでも焼いた肉とスープだけでも十分美味しい。


アッシュに聞くと「普段はあったかいスープなんて作らないからな。ありがてえよ」との事。


そして食べ終わり、それぞれの用足しを済ませてまた馬を馬車に繋ぎ片付けをして街道を西へと進む。


ちなみに今度はキティに捕まった。

何やら抱き心地が良いらしい。

それでリューネと一悶着あったが午前中のリューネの足が痺れた件を出されて何も言えずに午後はキティに抱っこされる……姉上と言い、キティと言い、リューネと言い、俺は人形じゃないんだがなあ……そう思いつつも抱きしめられっぱになって顔を赤くするのだった……いやね、おっぱいが当たるのよ。硬い鎖帷子からでも弾力が伝わってくるの。

昨日一緒に寝たせいでダイレクトに触感が思い出せるのもいただけない。


無だ……無の境地になるのだ……


そう思ってはいるのだが、ちょくちょくほっぺを突付かれたり、擽られたりと上手く行かん。


もうこうなりゃヤケだ。気にしないならこっちも気にしないでおこう。


そして、暫く走ると本日初めての獲物、蛇型の魔物とゴブリンっぽい子鬼が2体ずつ、計4体現れた。


まだ距離もあったし、馬車を停めて4人が降りようとしたのを一旦停止して俺が相手してみると伝えるとアッシュが「分かった。だが、何かあったら俺達の威信に関わるから俺は護衛として付くぞ」と言ってくれたので了承する。


まだ距離は200m程ある。

蛇の大きさは4m程あるから的にしやすくていいね。


俺は氷魔法を発動し、氷柱状に尖らせた氷を50程作り、近づいてくる奴等に一斉に射出する!!


コントロールをしっかり効かせて蛇に20ずつ、ゴブリンに5ずつ当てると悲鳴を上げて凍っていく。

よし、凍結付与成功。


威力調整して貫通させるのも簡単だけど、今回は処理が面倒くさいから凍らせて、凍死したのを確認してから燃やし尽くす。


炎の色は蒼だ。うん、よく燃えるねぇ。


これに関してもリューネに後ほど色々聞かれる事になるが、初の実戦、大勝利であろう。


……まあ、これが盗賊とかの人間相手に躊躇なく使えるかって言ったら分からないけどね。


さて、まだ日が沈むまで時間はある。

先に進むとしよう。


そして、馬車に戻ると全員から褒められた。特にリューネは素が出るほど興奮していたが、何とか落ち着かせて、蒼い炎に付いて夕飯の時に説明すると言ってその場を切り抜けたのだった。


そしてまた馬車は西へと進んでいく。

まだ明るいが、今日は野営になるからね。


進めるだけしっかりと進まねば。 

待っててね、父上、母上。

こんばんは。

本日も2話の更新ですが、文字数的に初めの方の3話分はあると思うのでお許し下さいm(_ _)m


では、また明日の更新をお待ちいただけるとウレシイです!

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