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お見合いその3(お見合い終了)

なんとか姉上から開放された。


ふう、長い戦いだったぜ……がしかし、お互いに打ち解けてるようで良かったね。


アレン君も思った以上に好青年(好少年?)だし、将来性もある。まだ姉上を任せるに足るレベルでは無いが、お友達からスタートする分には問題無いと判断。


それからもアレン君が領地でどういう暮らしをしているか、どんなのが領地の特産か話している姿を横目に聞きながら、アレン君自体も領地を好きなのが伝わって来る。

そういうとこ交換持てるよ。日本に居たときは……自国好き過ぎて日本に突っかかってくる国とか居たからなぁ……それと違い、アレン君は欠点も受け入れた上で領地を好いている。


まだ若いのに大した観察眼だと思う。


逆に姉上は、主に屋敷でどの様な教育、生活をしているかを話している。


それでもやはり異性同士なので、理解出来ない部分もあるだろうにちゃんと聞き役に徹しているアレン君には共感する。


そうそう、女性が話している時はちゃんと相槌や肯定的な反応を繰り返すのが波風立てない反応なのだよ。


まあ、姉上に対してはそこまで気にしなくてもいいけどね。

基本裏なんか無いし、天真爛漫なおっとりお姉ちゃんだし。


あ、本人には言わんよ?むくれるのが分かってるから。まあ、俺としてはそんな姉上の事を大切に思ってる訳だし。


本当良かったよ……前世の知り合いの嫁みたいに自己中な姉でなくて……そういった意味でもアレン君はお目が高いと言わざるを得ない。


まあ、このまま結婚するかまでは分からんがね。

成人がこの国だと16からだから、姉上の成人まで7年ちょいあるし。


そんなこんなで話題に事欠かず、ゆっくりとした時間が流れて居るけれど、もうそろそろおしまいの時間である。


いや、ただ単に昼ご飯の時間なだけなんだけども。……ほら、外のメイドがノックして来た。扉をガチャリと開けて入ってくるメイドが一礼をしてくる


「ご歓談中失礼します。旦那様方が食事の時間だからとお呼びでございます」


それを聞いて素直に「はぁ〜い♪」と言う姉上とは逆にちょっと物足りなさそうな顔をしてるアレン君とのギャップが面白い。


そして俺たちは父上達の待つ食堂へと移動し、昼ご飯を食べるのだった。


その後、父上から反応がどうだったか聞かれ「程よく緊張も解れた状態で仲良く会話してましたよ」と伝える。

すると父上から「アリューゼはアレン君の事どう思った?」と聞かれて


「そうですね……まだまだ至らない所もある様ですが、人間性は好感触ですね。能力に関しても剣術と体術では僕ら兄弟が3人がかりでも勝てないと思えるほど鍛えられてますし、その点においても将来性を見据えて良い方だと思います」

「はは、全くアリューゼは年齢に似つかわない考え方をするなあ……だけど、そこまで評価するなら問題は無いかな?では、この話は受けようと思う」


そう言って父上はダニエル卿との最終確認へと向かって行った。


今回のお見合いは一応大成功と言えるだろう。


ただ、街に凄く美味しい料理店が有るって伝えたアレン君が凄く行きたがっていたのがある意味見所であった。

うん、今度来た時は案内するからね。


流石に親御さん付きでマスターの所へ行ったらマスターが驚いてしまうだろうからね。ダニエル卿には遠慮してもらいたい所である。


その後、姉上とアレン君に父上とダニエル卿が婚約を誓約した事を伝え、お互いに恥ずかしそうに握手をする。

とても初々しくて甘酸っぱいのう。


そのあと、ダニエル卿とアレン君は馬車に乗って領地へ帰っていく。

とりあえず手紙で近況のやり取りをする事と、年に何回かはウチの領に顔出しをすると言う話でまとまった。


姉上も最後は少し寂しそうにしてたから、アレン君に好感触だったみたいで何より。


これにより、今まで姉上を悩ませていたお見合いは一応の終わりを迎えるのだった。


そして、約束通りに年に何回かはウチの領にアレン君が遊びに来るようになるのだった……が、その事はその時に話すとしよう。

とりあえず、姉上に長旅をさせないような方向になって良かった良かった。


そして、それから数年は大きな事件も無く、俺も鍛える所はしっかりと鍛えて、更に魔法の練度を上げて行くのだった。

これで3歳期は終了です。

次からは6歳になります。

まだまだ成長の遅い物語ですが、これからもアリューゼの物語を楽しんでいただければ幸いです。

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