冷しゃぶサラダをいただきました
今日も時間があったので少し早めの更新です。
とはいえ、また料理回ですが(汗)
さあ!やってきました食堂へ。
大将、やってる?なーんてね。昔の馴染みの居酒屋思い出すなぁ……あそこも料理旨かったから、酒飲まない俺でもよく通ったよね。閑話休題。話が逸れた。とにかく入ってみる。
昼時過ぎたから人はまばらな様で、これならすぐ食べられそうかな?
「こんにちは。昨日ぶりですけど食べに来ました」
「こんにちは。本日もお料理楽しみです!」
そう言って調理場に声を掛けるとマスターが顔を出しながら
「お、昨日の坊っちゃん嬢ちゃんか。来てくれて嬉しいぜ!」
と言ってニカッと笑う。
こちらも笑顔で答え、案内されたカウンターに座る。
「んで、今日は何にするんだ?まだレッドブルホーンは入荷してないぞ?」
「うーん、それなんですけど今日って暑いじゃないですか。なので、暑い日でも食べられそうなのって何かないですか?」
そう言うと、マスターは顎に手をやり少し考えつつ独りごちる。
「んー……てなると冷たいのが良いのか?いや、それじゃシンプル過ぎるし、味も落ちちまう……お。そんじゃあこんなのはどうだ?湯掻いた豚肉を水で〆て野菜と一緒に食べるってのは?」
お、それって冷しゃぶサラダかな?それなら美味いだろう。よし、それにしよう!
「おお、美味しそうですね。それではそちらでお願いします」
「あの、アリューゼ様。どんなのか分かったのですか?」
「ん?まあね。下に葉野菜や水野菜を敷いて、その上に茹でた肉をしっかりと冷やして、その上に載せて、野菜とお肉に合うタレを絡めて食べる肉サラダって感じだと思うよ」
「お、坊っちゃん分かってるじゃないか。んじゃ、ササッと作っちまうからちょいと待っててくんな!」
そう言って調理場に引っ込むマスター。
鍋に水をたっぷり入れて、一気に火にかけて沸かす準備をしている。
その間にレタス、輪切りにしたトマト、刻んだキュウリを皿に載せて、その後ナスを用意してる。ナスを半分に切って油に投入。お、揚ナスか。美味しいよね。2分程油で揚げたナスも皿に載せ、湧いたお湯に豚肉を大量投入!!
こちらからは見えないが、きっと豚肉が鍋の中で踊っている事だろう。
そして、1分程湯掻いた豚肉をザルに移し、そこに昨日俺が作った氷をたっぷり入れて流水に晒す。
サッと混ぜて肉が冷えたのを確認すると皿にドン!っと載せて、その上からポン酢?ポン酢あったのか……ポン酢をサッと掛けてこちらに持ってくる。
「あいよ!お待たせ!」
「待ってました!」
「へえ……サッパリしてそうですけどお肉もあってボリューミーですね」
「へっ!まあ、食ってくんな!その間に食後のスープを作っておくからよ」
「はい、それではいただきますね」
俺はフォークを手に取り肉と野菜を突き刺してパクリ。
しっとりとした豚肉に新鮮なシャキシャキ野菜、それらを包み込む爽やかな酸味……口の中がサッパリしつつも豚肉がどっしりとした存在感を放っている。
うん、とても美味しい!
「アリューゼ様、このお料理とても美味しいですね!」
「うん、身体が欲してる水分と塩分とミネラルが摂れるからね。とても夏日に合ったいい食べ物だよ」
「みね……?」
「ああ、いや、気にしないで。美味しくて身体にいいよねって話だから」
おっと、いけないいけない。油断しちゃったよ。気を付けねば。
うん、それにしても美味い。野菜も負けてないし、揚ナスがアクセントになってて本当に美味しい。
ゆっくりと身体に馴染ませるように食べているとマスターがスープを持ってきてくれた。
「ん?なんだ、まだ食べ終わってないのか」
「いえ、構いませんよ。美味しいから味わっていただいてましたので」
「おう、そうかい。そりゃあ嬉しいね。それじゃスープは置いておくから食べ終わったら飲んでくれや」
「はい、ありがとうございます」
あっさり目のスープかな?
楽しみにしておこう。
シャクシャクと野菜を食べ、モリモリと肉を食べて食事を進めていく。
「はぁぁぁぁあ……美味しかったです……」
「?先に食べ終わった?それじゃスープをいただきなよ」
「はい、そうさせていただきます」
そう言って先にスープを飲むシシリー。
するととても驚いた顔をして、勢いよく飲み始める。
「お、美味しい!美味しいです!!」
やっぱり美味しかったか。俺も早く食べ終わって飲みたいね。
まあ、あと少しで食べ終わるんだけど。
「はふぅ……とても美味しかったです……」
満足気に一息つくシシリー。
「よし、僕も食べ終わったしスープをいただこうかな」
お、これは豚肉を湯掻いたあのお湯を使って野菜スープにしたのか。
豚の出汁にじゃがいもと人参、玉ねぎに……残りは……なんだ?
これは、アサリかな?アサリがいい塩梅に塩っ気を出してるのか!!
なるほど、これはいいね!
ゴクゴクと飲み、具材を食べる。
気が付くともう中身は空っぽになってた。
「ふぅ……ごちそう様でした」
気が付くと、勝手に言葉が出ていた。
やはり、日本人としての習性は早々抜けないね。
するとマスターがやって来る。
「お、食べ終わったか?どうだったかは……聞かなくても分かるな」
ニヤリと笑ってそう言って来る。
「はい、とても美味しかったです」
「あ、どうも。すごく美味しくてすぐ食べちゃいました」
少し恥ずかしそうにこちらを見るシシリーに気付かない振りしてマスターへとお礼を言う。
「ありがとうございます、突然来たのにこんなにも素晴らしい料理を出していただいて……」
「なーに、良いってことよ。坊っちゃんにゃ昨日世話になったしよ!」
「あ、今日暑いですし、結構氷を使ったでしょう?補充していきましょうか?」
「お、そいつあありがてえ。悪いが頼まあ!」
「ええ、お任せ下さい」
ニッコリと笑って氷の補充をしに行く。大分減っていたからこのペースだと1週間で無くなるんじゃないかな?そう思った俺は土魔法で分厚い箱をもう一つ作ってその中にもたっぷりの氷を入れておいた。
うん、これでもう少し保つだろう。
それじゃ、マスターに報告して午後もまた氷の補充に行きますかね。
「それじゃあごちそう様でした。お題は如何程で?」
「おうさな……氷も使っちゃいるが、坊っちゃんが作ってくれた氷だし、補充もしてくれてっから材料費を考えて2人分で1400リルってとこだな」
「分かりました。それじゃこちらで」
そう言って大銀貨を2枚手渡す。お釣りの600リルを受け取ってから食堂を出ていく。
「また明日来ますね」
「またお伺いしますね」
「おう、待ってるぜ!」
さて、身体も中から冷えて、活力も戻ってきたし、午後も頑張りますかね。




