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なんと!氷が極上の食べ物に物々交換だとぉっ!?

後半ぶっちゃけ食レポです。

需要があるかは分かりませんが頑張って書いてみました。

気分は孤○のグルメのごろーちゃん。

さーて、どんな街が待ってるかなーっと。

ゆっくりと歩きながら門を抜けた先の橋を渡って街へと向かう2人。

お、河だ。魚も居るみたいだね。

食べれるかは分からんが。


そうやって河を眺めながら橋を渡りきってしまえば目の前には住宅街が。

ウチの領内に他の貴族は居ないって話だけど結構大きい家が並んでる。

屋敷って程じゃないけど、2階建て、3階建てとズラッと並んでる。


へーっと眺めてると隣にシシリーがやって来て説明してくれる。

なにやらこの通りは行政を司っていて、役所や図書館や教会、それと各ギルドのお偉いさんの家とかが並んでるらしい。

……孤児院とかは無いのかね?

3歳児が知ってたら違和感あるから聞かないけどさ。気になるっちゃ気になる。

なにせ魔物が居る世界だし、親が殺される可能性だってあるだろうしね。


ざっと説明を受けたが、さてどうしようか?

この通りから攻めて行って良いのかね?


「ねえ、シシリー」

「はい、なんでしょうか?」

「氷、この通りからで良いのかな?」


すると彼女は少し悩み。


「うーん……むしろここは氷の必要性は低い通りなので、次の通りにしましょう。次の通りは商店街なので、色んなお店が有りますので氷を必要としてる住人が多いはずです」


と言うのでざっと眺めてまたサクッと次の通りへ。

おお、朝から呼び込みの声や屋台が出てて活気のある通りだね。

あれは冒険者かな?北へ向かうって事は薬草採取か鉱石採取か……まあ、あの岩山の外周には鳥型魔物がいくつか居るくらいでそこまで危険性は無いから大丈夫かな?デカいの少ないし。と、彼等の無事を軽く祈っておく。死なれたら寝覚め悪いしね。さて、じゃあ端から順に氷を配って行きますか!!




『氷魔法のLV.が2に上がりました』


『氷魔法のLV.が3に上がりました』


『氷魔法のLV.が4に上がりました』


おお、大分上がった。おかげでさっきからスムーズに氷が出せてる。

ちなみに氷だけど、各家に地下室があって、その奥に人が2人くらい入りそうな分厚い箱があって、その中に氷を入れまくった。殆どの家で氷がほぼ無かったからタイミング的に超喜ばれた。領主の3男だからってヘコヘコされるのはちょっと嫌だったけど、どうせ継げないのだ。だからどうせ家は継げないので俺(僕)だけの時は気軽に接してと伝えたら余計に感謝された。解せん。まあ、変に距離取られるよりマシだから良いけども。


そんなこんなでお昼になりました。

シシリーに「何処かで休もうか?」っと、言うと顔を紅くされて慌てられた。解せん。まだ俺3歳よ?全く……


と、そんなこんなして居たが、何やら美味しそうな匂いをさせてる店があったのでそこで氷の供給をしてから食事をする事に。

食事処だからか冷蔵用の箱も大きく、こちらは人が5人は入りそうな箱だったが満タンに補給した。すると店主は大喜び!喜ばれるとこっちも嬉しくなるから良いよね!


何やら今年は暑くなるのが少し早く、冬に貯めてた氷もほぼ使い切りそうで食材の保存に頭を悩ませていたそうだ。


まあ、冷蔵庫の無い世界だもんな。

足の早い食材の保管はまさに生命線。

氷の尽きかけてたこのタイミングでの補給と、俺がいる限り父上に頼めば俺が派遣されると知って凄く喜んでた。


ついでに食事を頼むとマスターが太い腕をパンッと叩き「最高の一品を作るから待ってろ!」との事。

一応お金を聞いたが「そんなもんは要らんから代わりに次も氷を頼む!」だってさ。


分かりやすくて良いね。

付き合いやすいからそういうの楽で好きだよ。


そして、シシリーと会話しながら待つ事暫し。

いい匂いのする皿を2皿持って来たマスターがニカッと笑いながら


「ほれ!お待たせぃ!レットブルホーンのステーキに白パンとスープだ!!さあ、おあがりよぉっ!!」


と言って目の前に出された皿を見ると……うわ、すごっ……この肉A4ランク並の肉じゃない?一応俺がお子様だからとサイズはそうでも無いけどナニコレマジうまそう。

それと白パン!?あったの?

それにこのカップに入ったスープ。これもスパイシーな香りに野菜がゴロゴロ。食べ応え、飲み応えの有りそうな一品だ!


マスター、マジでタダでいいの?本当に?


聞くところによると、レッドブルホーンの肉だが氷が無くて明日にゃ廃棄する予定だったんだと。

でも、最高級品の肉だし、お礼も兼ねて出してくれたんだとさ。嬉しいねぇ。


シシリーも目を白黒させてるが、口からちょっぴり涎が出てる。ふっ、淑女への道はまだ半ばだな……さ、マスターのせっかくのご厚意だ。いただくとしよう。シシリーに声を掛けて


「それじゃあせっかくのご厚意だし、温かいうちに食べようよ」

「は、ハイ!!」

「それじゃ、マスターいただくね」


カウンターの向こうから「あいよ、召し上がれ」って声を聞き流しつつ早くも何から食べようか悩む。

まずはスープで口を温めるか?

念願の白パンに齧り付くか?

それともこの暴力的な素晴らしい芳香を放つ肉か?


ええい!まずはステーキだ!!

というわけでナイフとフォークで切って一切れをパクリ。


……


………


…………


っは!?意識飛んでた!!あれ?ステーキが半分もう無い!!無意識に食ってた???

あ、口の中に芳醇かつ濃厚な牛肉の旨味が残ってる………うっはぁ………なんだこれ、こんなの前世でも食った事無いぞ?マジ美味い。


お次はスープを飲む。ピリッとスパイシーだけど、野菜と肉の甘味と旨味が刺激にマッチしていて飲むほどに舌が『もっと寄越せ』と言ってくるようだ。

ステーキ程ではないが、これもこれで最高です!!


お次はお待ちかね白パン。

ん〜!!たっぷり塗られたバターが濃厚でパン生地もフッカフカ!!

もう文句の付けようもないね!!


こうなるともう止まらない。

ステーキ、スープ、パンと順番に口に入れていく作業を繰り返す。

実際の作業と違い、これは幸福へ至る為の作業である。

一口、また一口と次々に暴力的な旨味が口いっぱいに広がっていく幸せ……あー、転生してきて良かった………


そして、遂に来てしまった終わりの刻。

始まりがあれば終わりが訪れるのは必然だが、これはとても物悲しかった。

だが、悲観していては美味しい料理が冷めてしまう。

それは料理に対する冒涜だ。


ならば、俺が取るべき行動は潔く食べる事。


さらばレッドブルホーンのステーキ。お前との出会いで俺はまた強くなると誓おう。

また、お前を食べる為に。


最後のひと口を口に入れて咀嚼し、嚥下する。最高に幸せな一時だった……


「ごちそう様でした」


俺は無意識に手を合わせていた。

シシリーも見てみれば全部食べ終わって幸せそうな顔をしている。


……あれ?さっき聞いた好きなもの、食べ物、これって変わっちゃってない?


いや、まだだ。何も好きな物は食べ物だけじゃないはず!!好きな小物や欲しい物を新しく聞き直せばいい。まだお昼だし時間はたっぷりある。まだだ、まだ焦る時間じゃない……というか、あまりにも美味かったからまだ良いんに浸っていたいんじゃぁ………


そうして、俺とシシリーは30分程幸せな顔をして満足気な溜息を何度も何度も先程食べたものを思い返しながら浸るのであった。

本当に長い食レポで申し訳有りませんでした……今後も食レポは出てくると思いますが、ご勘弁を。


一人称だと、感動した時めっちゃ書きたいんですよ。という言い訳でした。


続きはまた夜にでも!

おやすみなさいませ!

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