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世界最強なのに、学校に行かされることになったんだが……  作者: sena
第1章 異能者育成学校編入編
8/11

第8話 やっぱり面倒ごとでしたね

 

「ふんっ、それで、なんですか?」

「この度は零殿の貴重なお時間を頂き、感謝いたします」

「全くです」


 腕を組み、全力で不機嫌ですアピールをする僕へ、佐山さんは頭を深く下げ、謝罪する。


 いつにもまして低姿勢の彼へ、僕は益々嫌な感じがします。もう、お部屋戻っていいですかね?


「今回は零殿に助力を求めるために参りました」

「助力?」

「はい。最近、ゲートの発生が多いことは知っていますか?」

「そうなのですか?」


 ゲートとは、そんな頻繁に出現するものではない。一つのゲートが現れ、出現場所やモンスターの強さ、大きさによってはかなりの問題になる。


 もし巨人などが現れれば、一体だけでビル群が薙ぎ払われる可能性もあるのだ。

 まあ、何が言いたいのかと言うと、ゲートがたくさん開くと言うことは、それだけそのようなモンスターが現れる可能性も高くなり、倒したその後も大変なのだ。


「しかも発生率だけでなく、出現するモンスターも徐々にですが、力を増しているのです」

「ふむ。それはレベルの高いゲートの出現が増えている、と言うわけですか?」

「いえ、全体的に、です」


 ゲートには、下からD、C、B、A、Sとなっており、A級以下のゲートを『ブルーゲート』、S級のゲートを『レッドゲート』と呼んでいる。これはゲートが発する色に因んでつけられており、A級以下のゲートだと、一目では区別がつかないこともある。しかし、出てくるモンスターの種類は、ゲートが発する魔力値などである程度のランクは絞れる。


 なぜランクを付けているのかと言うと、人間側の事情があるけど、一番の理由は己の力量以上のモンスターの相手をしないため。


 RPGじゃないのですから、敵を倒してレベルアップ!と言うのが出来ないので、急激に強くなることなんてありません。強さの限界値と言うのは、生まれた瞬間から決まっているようなもの。なので、自身の力量を過信した阿呆や活躍して目立ちたい馬鹿に()()釘を刺している。しかしながらどこにも馬鹿はいるものです。


 さて、話がズレましたね。

 佐山さんが言いたいこととは、ランクの高いゲートが多く出現しているわけではなく、ランクの低いゲートからも強いモンスターが現れるようになっていると言いたいわけです。


「先日、C級のゲートからAランク級のモンスターが確認されました」

「ボスだったのでは?」

「確かに一体だけなら変異個体、または特殊個体だと言えたでしょう。しかし()()()()Aランクが一体、更にBランク級が十体程出現したことで、その線はなくなりました」


 その話を聞き、眉を顰める。

 一、二体程なら、ボス(まとめ役)が現れたと言えるけど、十体以上ならば、そういうものだということだ。


「むう、それで?僕の元に来た理由はなんですか?」

「先日、正確には木曜日の深夜に出現したゲートにより、Cランク異能者三人、Bランク異能者一人が死亡しました」

「四人しか向かわなかったのですか?」

「比較的ゲートに近くにいたのがその三人でした。ゲートが発する魔力量からしてC級でしたので、自分たちでも行けると思ったのでしょう。そして発する魔力量も確認しました」

「……そして本当にC級だったと?」

「その通りです」


 おかしな話です。

 AランクとBランクがそれだけいるなら、Bランク級の魔力は発していなければおかしい。


「その後向かったAランクのチームも全滅しました」

「それは……益々おかしいですね。それでそのモンスターと言うのは?」

「そこも問題なのです。現れたモンスターはアンデット系。Aランクのモンスターは『デュラハン』です」

「と言うことはアンデットの群れが出現したと言うことですか……」

「幸いなのは、人が密集している場所に出現しなかったことですね」


 佐山さんの言葉に僕も頷く。

 アンデットに殺されたらアンデットになる。それは常識(当たり前)のこととして知られている。つまり殺されれば殺されるだけ、敵の力と数を増すことになるわけですね。と言うわけで、密集地、例えばショッピングモールの中などに出現すれば目も当てられない。一瞬で数百以上のアンデットが生まれるでしょうし。


「まあ、話は分かりました。確かにその辺のAランクには任せられないでしょう。なら、Sランクに任せればいいでしょう。そのためにいるわけでしょう?」

「そうなのですが、その……」


 凄く言いづらそうにしながら、


「別の用事があるため行けないとのことです」

「はあ?」


 あまりのことに思わず素の声が漏れてしまいました。

 僅かに漏れ出た魔力が部屋の温度を下げ、床辺りにスモークのように冷気が立ち込める。

 一度深呼吸をして、魔力を完全に抑え込みます。


「校長先生にでも要請すればいいでしょう。Sランクを派遣すれば、すぐに片がつくのですから」

「真田殿は色々制限を受けている方ですから」

「それで、僕、ですか……」


 ふかーいため息を吐き、「分かりました」と返事をする。


 すると、顔を若干緩めた佐山さんだが、すぐに引き締められる。そしておもむろに立ち上がり、


「それでは今すぐご同行願います」

「え?今から?」

「お願いします。アンデットを放置していれば、被害は増すだけです。今の所抑えていますが、デュラハンが前線にこればすぐに瓦解するでしょう」

「はあ……仕方ないですね」


 そう了承したものの、やっぱり面倒ごとでしたねと、心の中で付け加える。




 ♢ ♢ ♢




 それから佐山さんの車に乗り込み、移動している最中、敵の詳細を聞いていた。

 どうやらかなり面倒な相手のようだった。同格であるAランクがいたチームが全滅したと言うだけで、厄介だけど、僕を呼ぶほどではない。Aランク数名のチームでも対処できないことはないのだから。


「武器は大剣。能力は死者の召喚。それと黒い波動。特に黒い波動は強力です」

「特に厄介と言う程ではないみたいですけど……」


 その情報を聞いて僕はそこまで強力な敵には思えなかった。死者の召喚と言うのは、高位アンデットが持っているデフォルトのスキルだ。波動と言うのは少し気になるけど……。


「花音、EDはスキップして、次流してください」


 花音は脇に置いていたモニターのリモコンを手に取り、次話を選択する。


 目的地まで一時間半程かかるようで、その間僕は車の中でアニメを観ていた。大きな車で、背もたれを大きく倒して、右側にコーラ、左側にポテチが。僕が欲しい時に花音が口に運んでくるため、僕としては非常に快適な移動です。


「ふぁぁ……まだつかないんですか……?」

「後二十分程ですね。この回を観終わればちょうどいい時間帯ですよ」


 花音にそう言われ、若干半目になりながら、アニメの続きを観る。

 過去に観たことがあるアニメであり、二回目なので内容も知っています。が、それでも面白いですよね。


 そんなこんなで二十分後。目的地に到着。

 少し前からチラッと窓から外を見たけど、人払いがされているようですね。人の気配が全くありません。まあ、アンデットに民間人を近付ければ、餌を上げているようなものですしね。


「では、五分程で終わらせてきます」


 そう言い、車から降りると僕は一人で向かう。

 花音と佐山さん、そして車の運転手や御付きの人は車で待機です。


「くっさいですね」


 鼻を摘まみながら歩くが、それでも鼻につく臭いです。

 アンデット……つまり死者ですからね。死体が腐れば臭くなるのは当たり前です。これもアンデットが忌避される所以ですね。


「ゾンビにスケルトン……あれは異能者ですか。下級がざっと二百ほど……異能者が二十未満と言った感じでしょうかね」


 場所は海に隣接する倉庫街。大きな倉庫が八個ほど並んでおり、そのうちの六個は戦闘の跡なのか壊れている。地面にも斬痕や爆発があったかのようなクレーターがいくつもある。それだけ激しい戦いだったのでしょう。


「ゲートは閉じていますね。あれを壊すのは面倒、ではなく大変なのでよかったです」


 どのくらいの規模なのか見るために柵の上にいた僕は、そこから飛び降りる。


「これでC級はどう考えてもおかしいですけど、それは僕が考えることじゃないですしね」


 僕がデュラハンを相手にするのは、今回が初めてではありません。昔、『死者の都』と呼ばれたゲートが開きました。ゲートランクはS、モンスターの首魁はエルダーリッチと呼ばれるデュラハンより高位のアンデットでした。デュラハンや自分の下位モンスターであるリッチやその他のアンデット多数を従えた死者の王。場所はアメリカ、いえロシア?フランス?でしたか……思い出せませんが、まあどうでもいいです。ゲートが開いたのが街中で、瞬く間に占拠。そのままいくつも街を滅ぼしながら巨大化していった。


「いや~あの時は大変でした」


 ちまちまやってても終わらなかったので、県内全てを氷漬けにして対処しました。まあ誰一人生者がいないから出来た荒業ですけど。


「さて過去は置いといて……まずは雑魚を殲滅しますか」


 右手を前に出し、力を開放する。

 海の方へ冷風が吹き荒れ、下級のアンデットが凍り、その体が崩壊していく。

 その際、海にも被害がいっているけど、それは知りません。


「残ったのは、1、2、3……8、10体?意外と多いですね。デュラハンは確実でしょうが、元Aランクの異能者と他にも……」


 魔力が大きい対象の数、先の攻撃で生き残った数が思いの外多いことに眉を寄せる。

 それでもこの目で見ないことには、詳しいことは分からないため、ボスと思われる魔力源の元へ歩いて行く。


「……わっ」


 突如襲ってきた短剣を歩みを止めることで避ける。


 短剣は右方向から……。そちらへ目を向けると、濁った瞳でふらふらとした男性がいた。これはアンデットになった者に見られる動きだ。


 よくゾンビの動きは怠慢だ、とか言われるし、そのような映画もあったりする。しかし下級のアンデットはそうだが、中級以上になればそれなりに動けるし、上級になればさらに。異能者が素体ならば、なおのことです。


「速度的に200キロほど。それに一人とは――っと」


 今度は後ろに回り込んでいた女性の元異能者が剣で斬りかかる。

 上段からの振り下ろしを僕は左手を掲げ受け止める。

 これで意識があれば渾身の一撃を、それも不意打ちを片手で受け止められたことに驚いたでしょうが、死人には感情がない。命令通りに行動するのみ。恐怖もないため、体が竦んで動かなくなることもないし、これで知能があればかなり手強い相手でしょうね。


 ぎゅっと刀身を手で包み、


「凍りなさい」


 一瞬にして剣が凍り付き、女性異能者の全身へと広がる。

 腕まで凍り付いた辺りで逃げようとしたが、間に合うはずもない。氷漬けになった女性異能者を砕き割る。


「痛覚がないのは時と場合によって、いい時と悪い時がありますからね。あなたたちの場合は無謀な突撃にしかなりません」


 こちらが喋っても分かるはずも答えてくれるわけでもないですが、一応説明するように話す。


 今度は上から降ってきた大柄な男性が巨大な斧を、僕を頭上から突き刺す。頭から三十センチ程に展開しているドーム状の薄氷の氷壁へぶつかる。その隙にも炎や風の刃が次々とぶつけられる。


 異能者のアンデットが厄介なのは、生前使っていた異能も使えると言う点だ。アンデットの細かい行動は、生前の動きを真似ていることが多い。異能の技もそれに倣っているため、様になっている。


「と言うより、疑問なんですよね。異能ってどこに宿っているんでしょうか。死人になっても動いていれば使えるのでしょうけど……」


 バシバシッと氷壁を砕こうとしている攻撃がいい加減鬱陶しくなってきました。

 敵がいる場所に氷刃を無数に放ち、さらに上空に氷塊を出現させる。


「潰れなさい」


 重力に逆らうように留まっていた氷塊が重力に従うように落ち始め、加速する。


 僕から数メートル先に巨大な氷塊が地面に埋まり、凍っていたアンデットを圧し潰す。サラサラと氷塊が魔力に変わって空に溶けていくと、そこに残ったのは、大きなクレーターのみだった。


「一番大きな魔力源に向けて落としましたが、避けましたか」


 Aランクの異能者であろうとも、僕の力の前では無力です。それがアンデットならなおのこと。


「さて、一騎打ちと行きましょうか。そろそろ姿を見せて欲しい所ですが……来ましたね」

『――――――ッッ!!!』


 強大な魔力を噴き出しながら、首なしの騎士が現れ、言葉にならない雄叫びを上げ、続いて何かを叫ぶ。

 アンデット語でしょうか?僕にはわかりませんね。


 挨拶代わりに氷刃を飛ばします。

 デュラハンは、それを手に持った大剣で斬り裂く。漆黒の鎧に身を包んだ騎士が、身の丈程もある大剣を肩に担ぐようにして持ち、突撃してくる。


『――――ッ!!!』

「黒い波動ッ!これのことですかっ……」


 展開している氷壁に大剣を叩きつけると同時に黒い衝撃破が僕を襲う。表層と第二層が一瞬にして破壊される。

 僕のドーム状氷壁は僕に近付くほどに硬くなっていく。氷壁は第五層まであり、第四層を破った者は未だかつて一人しかいません。


「三層もっ!?」


 第三層にヒビが入り始め、僕は初めて驚愕の声を漏らす。そしてこれは本心から出た言葉。これがどれだけ凄いかと言うと、Sランク異能者の全力の攻撃に匹敵する。


「四層はさすがにないとしても……これは異常な強さですね。Aランクが負けるわけです」


 このデュラハン一体いれば、Sランク異能者が動かなければ日本は滅んでしまうでしょう。それほどの強さです。

 その時僕は、佐山さんの言葉を思い出していました。


「デュラハンのランクはA。でも、このデュラハンはS以上。これがモンスターの強さが上がったと言うことなのでしょう。面倒極まりないですね」


 顔を顰めながら、デュラハンの攻撃を受け止め続ける。

 連撃全てに黒い波動が乗っているせいで、周りへの被害も相当です。残っていた倉庫も横から殴りつけられたように吹き飛び、地面のアスファルトを捲り上げる。


 全く、モンスターもあの筋肉馬鹿も周りの被害を一切考えない脳筋ばかり……。


「でもそろそろ終わらせましょうか。僕はゲームの続きがあるのです。あなたに時間をかけている暇はないのですよ。僕の時間は貴重なのです」

『――――――――――ッッッ!!!!』


 僕の氷壁を斬り続けていたデュラハンが、このままでは埒が明かないと悟ったのか、一度大きく飛び退る。

 そして両手で大剣を握り直し、上段高くに構える。次の瞬間、ズンッとデュラハンが纏っていた黒い波動が膨れ上がる。その黒いオーラ全てが掲げた大剣に集まっていく。


「あ、ちょっとまずい?かも……」


 さっさと仕留めようと氷刃を四つ放つ。左右の肩、両足の付け根に向けて。


「掠り傷っ!?そんな馬鹿なことあります?」


 今回の氷刃は最初放っていたのとは桁違いの威力のものです。ビル程度薙ぎ払うことが出来るものを鎧だけで受け止めた?いや、違いますね。あの大剣に集まっているオーラのせいで威力が弱められているのでしょう。


 あ、まずいです。溜まり終えました。


 膨大なオーラが大剣に集められ、黒い閃光を放ち始めた。


「仕方ないですね。この区画海に沈むかもしれないですけど……」


 デュラハンが大剣を振り下ろすと同時に、極大の黒い斬撃が放たれる。僕は両の手を地面につけ、氷壁を創り出す。これはただの防御用。一瞬で破壊されるもすぐに再生。それも追いつかない程の攻撃だけど、十分。


「縮小版『氷河期』」


 瞬間、僕がいるこの場所が氷で閉ざされた。

 黒い閃光も収まり、僕の氷壁が砕け散り、幻想的な景色を創り出す。


 デュラハンの巨体がゆっくりと氷の大地へと沈む。


「上手く手加減出来ましたね。あー……」


 僕は周りを見渡し、自分で行った惨劇を眺める。

 見渡す限り氷で覆われ、雪まで降ってきている。そして地面が揺れる。


「やっぱり!早く戻らないと!」


 地震の正体は、僕の圧倒的な魔力のせいで、地盤が破壊されたからです。凍り付いているためこのまま残って入れば、氷の大地のまま航海の旅に出てしまうことになりますね。


 急いで花音たちの許へ戻る。


「お兄様!」

「ちょっと変異種というレベルではなかったので……」

「御無事でよかったです」


 今回僕は魔力を撒き散らし過ぎました。それを花音も感じたんでしょう。僕の姿を見た花音は、すぐに駆け寄りぎゅっと抱き着く。


「むぐっ!」


 花音の胸に顔を埋め……埋め……あっ、いい匂いです。落ち着きますね。ではなくて、息がっ!息が出来ません!


「ぷはっ!佐山さん!早くこの区画からでないと沈みますよ」

「ッ!?それは……いえ、処理してもらえたこと感謝します。では、行きましょう」


 何か言いたい様子だったけど、僕がこれだけ力を使うことがどれだけ異常なのか分かっているため、続く言葉を呑み込み、僕たちを車へ誘導する。


(ま、()()()()放置しておきます。今日はもう働きたくないですから)


 チラッとそちらを目を向けると、車の中へ入り込む。




 ♢ ♢ ♢




「おっと、これはバレちゃったかな……?」


 氷の大地が砕け割れ、そこへ海水が流れ込み、沈んで行く様を眺めている男がいた。

 男は()()()()()()()()()、その沈み行く大地から、数キロ離れた場所にいた。

 故に気付かれるとは思っておらず、焦った表情を浮かべていた。


「いや~まずいなぁ。さっすが超越者。化け物だわ……」


 男の背は汗でびっしょりと濡れていた。


「……あの冷たい殺気、一瞥されただけでこれとは……ったく、カナリアも難しいこと言うなぁ」


 零から視線を向けられ、思わず竦んでしまった体を誤魔化すように、ここに己がいる理由を思い出し、茶化す。


 ぶるっと背筋が冷え、体が震える。


「超越者『水篠零』の力を確認しろー……なんて、超越者に歯向かうつもりかな?」


 はぁと芝居のように大袈裟にため息を吐く。


「オレはやだなぁ~。だって、災害に人が立ち向かえるわけないだろーがよぉ」


 男は顔を顰め、吐き捨てるように言う。

 零の乗っている車に一度視線を投げかける。


「さて、オレとしては会わないことを願っているけど、そう言ってられないだろうな。そん時はお手柔らかに頼むぞ」


 次の瞬間には、男の姿が消えていた。


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