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レベルアップ

今週も、書き溜めたものから更新して行きます。

よろしく、お願い致します。





 サバイバル 7日目


 前日にて作ったピッケルとオノを手に、達也は新たな素材を手に入れるべく活動を始める。


 本日の目標は、足りない道具の素材集めと、その作成である。


 朝食を手早く済ませた俺は、今日の最大の課題となる木の伐採に取り掛かることにした。

 理由は単純に、体力があるうちにやるのがベストだと思ったからである。


 また、やってみないと何処に問題があるか分からないし、何事も問題は起きるのだから、最初から上手く行くわけがないと、バイト時代から教育を受けて来たので、まず実践から学べというのが身についているからであった。


 何が足りて、何が足りないのかまずは実践あるのみである。

 まあ、足りないのは体力だろうとは分っているので、自身の体力測定とでも考えればいいかなと思っていたりする。


「あ、ちょっと待てよ。 たしか…… ん! あったあった、これだ」


 達也はオプションを開き、職業の中から木こりを選択し、技能から伐採スキルを実装した。


「よし、準備完了! さて、行ってみますか!」


 達也は意気揚々と森の中へと入って行くのだった。



 ◇◆◇



 コーン、コーンと、森の中で木を切る音だけが定期的になり響く。


 達也が木を切り始めてから、三日が過ぎていた。


 素材を確保する為にも始めた事なのだが、今は材料が揃い、あとは道具を作って、今後の活動をどうするのか決めないといけないのだが、今もなお木を切る事を止めない達也である。


 何故なら、絶賛レベル上げ中であるからだ。


 メシメシメシ、ザザーン! 


 森の木を切る音は、木が倒れる音に変わった。


「よっしゃー! レベルアップだー!」


 一頻り喜び、汗を拭う姿は晴れやかであった。


「これで、木こりはレベル6になったぞ。 次は、土木工員のレベル上げをしないとな」


 なぜ、こんな事になっているかというと、職業レベルを上げると達也自身の体力が上がって行くからであった。




 当初は、木材で小屋を作り仮の拠点を作って、ぐっすり寝たいと考えていた。

 転生から既に一週間が経とうとしているのに、未だに野宿な上に、焚き火がないとおちおちと寝られないのだから、切実な問題であったので、小屋を建てたいという願いは至極当然のことなのであった。


 その小屋を建てるためにも、複数の木を切らなければいけなかった。 しかし、二本目の木を切り終えた時に、その事故は起きてしまったのである。


 勿論、木を切る為の安全策はしっかり取っていた。 しかし、事故は起きる時には起きてしまうものである。


 達也が切った木は、倒れるはずの方向には倒れず、退避先の達也の方へと倒れ始めたのであであった。


 その倒れくる大木を呆然と見続けてしまい、逃げ遅れる結果になってしまった上に、足がもつれてその場に倒れ込むという結果となった。 大木が自身にのしかかろとしたその瞬間、とっさに腕でその大木を受け止める事態となったのであった。


 この時、達也は死んだと思っていた。 だがそれは、そうならなかった。


 なぜ大木が倒れてきたのに動かず、その場に留まったのかなど有り得ない行動な上に、動けたと思ったら足がもつれるとか、倒れくる大木をそのまま両手で受け止めるとか、どう考えてもおかしい。 そして、死んでいたであろう自分が、なぜ生きているのかが不思議であった。


 大木の下敷きとなり、死んでいない自分に驚いていると、急激に心臓がバクバクと脈打っていることに気づき、必死にのしかかっている大木を押し返そうと力をこめた。

 すると、どういう訳かあっさりと大木は自分の上からなくなり、脱出に成功してしまったのである。


 もう、何が起きたのか自身にも分からず、その場からすぐに逃げ出し河原へと走った。 気づくと、焚き火の前で暖をとる己に気付いた始末であった。


 我に返った達也は考えた。 何が起きてあの様な行動となったのか、心臓の鼓動を感じつつ少しずつ分析をするのであった。



「そうか、レベルアップか」


 達也はすぐに自身のステータスを調べる。

 そこには……



 前島 達也(23)

 HP 44/106

 MP 20/20

 職業 木こり Lv6

 技能 伐採

 魔法 生活魔法Lv1

 装備 布の服、布のズボン、革の靴、麻の袋

 アイテム 石ころ×24個、野草×2束、木の実×4個

 素材 石の欠片×25個、木材×12本、植物のツタ×8本

 道具 石のピッケル、石のオノ



 それは以前とは違い、木こりのレベルが6に上がったことと、ステータスまでも変わっているということが表示されていたのである。


「えっ!? HPが減ってるっ! や、やべぇ、か、回復は……」


 達也は自身のHPが減ってる事に動揺するが、HPを回復する手立てがないことに気づく。

 だが、原因は分っているし、ゲームでは序盤に薬草というアイテムがあったことを思い出して、後で探してみようと結論をだした。


 達也は、さらにステータスを詳しく調べる。 ステータス欄の端にある詳細というコマンドをクリックすると、レベルアップした事による各ステータス値が変化していることに気付いたのである。


「おお、力が10以上もあがってるし、体力もあがったぞ」


 その後、自身の能力がどれ程のものか検証し、様々な違いに気づいていったのである。




レベルアップ時のステータス値については、公開を控えさせて頂いております。

職業やスキルなどを数値化すると、本文の管理(水増し)がすごい事になるので控えようと思った次第です。

ただ職業やスキルには、何かしらの数値の裏設定をしています。(御想像にお任せします)

一話二千文字前後、0時に更新の予定です。

誤字報告も受付中です。

次回も、よろしくお願い致します。

※レベルの表記が間違っていたので修整しました。



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