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女神様の気まぐれと私

「あなたは幸運です!私の目に留まったのですから!」


私はトラックに轢かれ、気がついたら辺り一面白い場所のみの空間に如何にも女神らしい女性と向き合って立っていた。


いわゆる異世界転生?なのだろうけど、実際自分がその身になるとなかなか実感が沸かない。

そんな私を尻目に女神様は言葉を続け。


「なので…これから私が管理している世界に貴方を送ります!」

「はい、女神様!私を送ってどうするんですか!?」

「女神の界隈にはノルマがあるのでー…ごめんなさいね?冒険して生きるも良し。定着して暮らすも良しですから。」


良くわからないが転生させた人数?でも必要なのだろうか。

あまり納得はできないが仕方ないか、この人たぶん話を取り合ってもらえないだろうし。と取り合えず自分に言い聞かせる。


「早速なんですけど、転生するにあたって貴方に与える能力の説明をしましょうか」

「転生なら良くあるやつですよね。どんな能力なんですか?」

「はい…ズハリ、あなたの能力は【決死の反撃(リベンジャー)】です!」

「…はい?」


いまいち内容がわからない私に対して女神様は嬉しそうに話を続けると。


「なかなか良い能力ですよ!単純です。受けたダメージを何十倍、何百倍と圧倒的な倍率で返すことが出来るスキルです!調節もできますしね」

「えっ、自分から仕掛けたりはできないんですか…?それに受けすぎたら死ぬんじゃあ」

「できません!受けて貯めてから返す感じです。大丈夫、私の加護があるので不死身です!…痛みはありますけどね。取り敢えず今授けてますね…どうですか?」



えぇー、強そうだけど何だか扱いが難しそうなスキルだなぁ…。

光が上から差し込み光の粉が私を包み込む。

その後、私は祝福を受けスキルを身に付けた自分の体を見つめるが特に変化はない。


「あのー、特に見た目に変化はありませんね」

「スキルが付いただけですからね。試してみましょうか…えいっ、それ!」


ドスッ、ズドッ、ドムッ

「っうえ!? ううっ! げほっ!」


女神様のその言葉の直後、視界から彼女の姿は消え現れたかと思った瞬間私のお腹に強い衝撃が走る。

そう、女神様にお腹を殴られているのだ。

何度も打ち込まれ、私の鍛えられていないお腹はへこみ苦痛を与えてくる。女神様が拳を抜くと笑顔で尋ねてくる。


「流石に女性相手に顔は…と思いましたので、お腹です。変換効率も一番良いんですよ。もう任意で発動できる筈です。さぁ!」

「…えほっ、言われなくても!!」


私はお腹を押さえながらも女神様に向けて突然襲いかかってきた怒りと共に能力をぶつける。

体全体から謎の衝撃波が女神様に向けてぶつかり彼女を吹き飛ばす。

余りの強さだったためか、堪えきれずに後ろに飛ばされ転がりた折れ込んでしまう。


「さ、流石ですね…それにプラスで不死身の体をつけるので。不死身というよりは再生能力がかなり高い感じですがね」


スッと立ち上がり拍手をしながらこちらに歩み寄る女神様。

私は痛みをこらえながらも、彼女の言葉に従うしかなく、頷くしかなかった。


「それじゃあ、転送しますよ。また何かありましたら私とお話はできますので念じてみてください!何時も出れるわけではありませんが!」

「はぁ、逆にこの人に捕まったのが災難なのかもしれないや…」

でもうまく使えばかなりの力を持つスキルも貰えたし、第二の人生楽しむしかないよね。

私は自分の視界が光で包まれ体が別の場所に移り行くのを感じると徐々に意識を失っていった。

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