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私をそんなに値引きしないで!

作者: 七瀬



僕のよく行くスーパーでは夕方になると、、、?

お弁当やらなんやらと安くなる!


あらゆる食品が値引きされるのだ!

時間が経てば経つほど、、、どんどん安くなっていく。

それは、賞味期限切れにならないために店側も商品を捨てるよりは

安くして、お客さんに買ってもらおうと思っているからなのだろう、、、。



まさかそれが、【人間】でも起きるとは思ってみなかった...。

僕の名前は、、、『大高 遊星』29歳で製造業の仕事をしている。




たまたま、そのよく行くスーパーの近くに新しく出来たお店があって、、、!


しかも、、、!?

そのお店が出来てから、ずっと行列が出来ている!

【まさに!? そのお店は人気店なのだ!!!】


ただ、何のお店なのか僕には分からない、、、!

しかも並んでいるのは、老若男女で、、、。


『このお店? 何のお店なんだろう、、、?』


...と僕はずっと気になっていた!




ある時、雨がかなり降っていて、、、。

何時も行くスーパーに寄った後、、、その人気のお店を見ると、、、?

今日は、殆ど人が並んでいない!


僕は、今日こそはチャンスだと思い、お店の中に入る事にした!



...中に入ると?


なんと!? 人が並んでいる!


本物の人間がそこに並んでいるではないか、、、!?


まさかだけど、、、!? そんな事が本当にあっていいのか、、、!?


しかも何処かで見たような人で、、、!

【見本】として動いているアンドロイドもいるにはいたけど、、、?

どこから見ても、正真正銘の人間だ!!!



僕が啞然として突っ立っていると、、、?


『いらっしゃいませ~ お目当てのクローン人間は見つかりましたか、、、?』

『えぇ!? いやいや? 前からここのお店の事は知っていたんですが、何の

お店なのか分からなくて、初めて入ったら、、、? もうビックリして、、、。』

『そうですよねぇ~ビックリしますよね! でもここに置いてあるクローン人間は

超有名な人から、優秀な人材のモノばかりですよ~! 良ければ、ごゆっくり見て

いってくださいねぇ~』

『...ははい。』



ここの店員さんは、普通に僕に接客してきた、、、!



僕はゆっくりといろんなクローン人間を見る事にした、、、!

しかし、、、値段が高くてどのクローン人間も僕の安い給料じゃ買えや

しないよな~と思っていると、、、?



一人だけ! やたらと安いがクローン人間あった!

僕は先の店員さんを呼んで、聞いてみる事にした、、、?


『こ.このクローン人間? 他のクローン人間と比べて安くないですか、、、?』

『あぁ~もうそれは、ちょっと古い型になりますからねぇ~ 

だから安いんですよ~』

『あぁ、でも、、、もう少し安ければ僕も買えるんですが、、、?』

『あぁ! ここの会員になってくれば更に安くなりますよ~』

『えぇ!? でもここの会員って言っても結構高いんでしょ...?』

『新規の会員になるのに500円だけです! それ以上は無料ですので

ご心配なく!』

『たった、、、それだけでいいんですか、、、?』

『じゃ~どれぐらい値引きしますか、、、?』

『...えぇ!? まあ、これぐらいでお願いできればと、、、?』

『はい! じゃ決まりですね! お買い上げありがとうございます!』

『あぁ、どうも、、、。』

『保証期間は3日です! 返品不可! クレームは一切お聞きしません!

何かあっても、うちでは一切責任を持ちません! 捨てる時は、保証書の

裏に書いてある番号に連絡してください! では、何か質問はありますか...?』

『...いいえ、』

『貴方にとって素晴らしい事が起きますように、ありがとうございました。』

『ああ、はあ、』



僕は雨の中このクローン人間を家まで持って帰った。


家に着くと、、、?


タオルを持って来て、自分のことよりクローン人間を先に拭いていた。

僕は早速、クローン人間を動かすことした。

今まで一人暮らしが長かったので、やっと話し相手が出来ると喜んでいたんだ!



クローン人間の首筋に付いているバーコードを読み込んで、5分間待つと...?

ゆっくりとクローン人間が目を開けた、、、!


『ここは、、、?』

『ここはね! 僕の家だよ~!』

『私はどうして、ここに居るの、、、?』

『まあ、そうなるよね! でもここが今日からキミの家だよ!』

『私は貴方とここで一緒に暮らしてるの、、、?』

『うん! そうだよ~ 正確に言うと、、、今日から一緒に暮らすんだ!』

『...そう、分かったわ!』

『じゃ、よろしくね! 僕の名前は【大高 遊星】29歳で製造業の仕事

をしているんだ! キミの名前は、、、トアにしよう! 今日からトアだよ~

僕とは恋人同士と言う事にすればいい!』

『...えぇ、』

『一応、恋人同士なんだし! 僕に敬語じゃなくていいからね!』

『えぇ、ありがとう遊星!』

『よし! じゃ~もう今日は寝ようか!』

『...ううん。』



次の日の朝、、、。

AM7:30分ごろ僕が起きると、、、?


【カタンカタン】と音がする。

僕は何だろうと音のなる方へ見に行ったら、、、?


そこには、トアが僕の為に朝ごはんを作ってくれている最中だった、、、!


『あら? もう起きたの、、、? 遊星、顔を洗ってきて! もう直ぐ朝ごはん

が出来るから、、、!』

『...ううん。』


昨日とは、見違えるほどトアは滑らかな話し方で、まるで僕たちは本物の恋人同士

になったような気分だった、、、!


『クローン人間なら、、、? 何処かにトアの本物がいるんだろうな、、、?』

...僕はふとそう思った!



『遊星? まだなの? ご飯できちゃったよ~』

『あぁ、直ぐに行くよ~』


なんだか、、、本当の彼女みたい!

そうだ! 今日からもっともっとトアと仲良くなって、トアが僕の事を

本気で好きになってくれるように僕も頑張らないとな、、、!


『ねえ? トア、、、? キミが良ければ僕の事を、もっともっと知って

ほしいんだ!』

『もちろんよ! 私は最初から遊星の本当の彼女だと想っているから、、、!』

『そう! それなら良かった、、、!』

『あぁ! 一つだけ遊星に言い忘れていたわ~ 私を値引きして買ったかも

知れないけど、、、? 私は安い女じゃないから! それだけ言いたかったの!』

『勿論さ~! ちゃんとそれは分かっているよ!』

『それなら? 良かったわ!』



トアとは、一緒に住み初めて分かったことだけど、、、?

かなりのヤキモチ焼きだ、、、!


僕が他の女の子とちょっと話しただけで、嫉妬する!

それ以外は、僕はトアと一緒に居て幸せを感じるし!

これからも、僕はトアと一緒に居たいのだけど、、、?


トアがクローン人間である以上、、、何処かでトアの本物と鉢合わせしないか?

心配でならない、、、!


『僕にとっては、トアはクローン人間ではなく! 本物のトアなのに、、、。』





最後までお読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 急にごめんなさい。私の書いている小説に七瀬という科学者の女性が登場しているので気になって覗いちゃいました。クローンについても少し触れてます。すごくインスピレーションいただきました!ありがとう…
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