初の友達
かくして[俺]こと平野拓海の学校生活は、いかにも平凡で平和な状態で始まってしまった訳で、マジなチキンな俺にいきなりの話し相手が(出会ってまだ数分だが優しそうな外見と言動からああこいつとは仲良くやれそうだという自分勝手な考えから)出来てしまった訳で、そこからは主人公の記憶にのこっている程のものではなかった。
そして、特になにもなく教室にたどり着いた所からもう一度再開。
教室に着いた俺が一番最初に見たものは、まだ顔も知らない、これから一年間同じ教室で過ごすであろう人たちであった。先輩によって促された席。となりの席は出席番号によって割り当てられていた。(縦五列、横八列の40人学級。左端から1番になっているので、俺のとなりは25番のひとになる)まだ隣は来ていなかったが、名前は机の端に置いてある名札から分かった。
<西原沙矢香>
名前から察するに、危ない感じはあまりしなかたったのでホッとした。もしも隣の人が西原クリスティンとか言う変な名前だったらその人が来るまでどんなやつかドキドキしていただろう。だってハーフとか怖いもん。
なんて考えてたらその西原さんが来た。
そして俺は違う意味でドキっとした。
長く垂らした黒髪をポニーテールで縛り、クラスで飛びぬけて顔面偏差値が高い。目も澄んだ黒。そう、西原さんが美少女だったからだ。