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平凡で平和な世界  作者: 黒月とも
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初めての入学

桜の花が咲き誇るまさに春!!というような日、俺が小学校の頃必死に勉強して合格した学校が幕を開けた。開けてしまった。初日の今日、引っ込み思案な俺は今日は誰にも話さないことを心に決めて、いざ、俺が通う宝玉中学校へと向かった。まずは受付。

「おはようございます。名前と受験番号を教えてください。」

20代前半の、まだ初々しい印象の残るその人は、思っていたより事務的に、淡々と話しかけてくれた。首からかけられた名札には、[川野 晴美]の文字。

普通、こういうときにはもっと[入学おめでとう]とかのねぎらいの言葉をかけてくれると思っていた。

「受験番号1091の、平野拓海です。」

すると、その川野さんは、またも事務的に、

「はい。平野くんは1年2組の出席番号30番。一年生の教室は3階にあります。靴箱の自分の出席番号が書いてあるところに靴をいれて、後は近くの先輩が近くにいるので、教室まで案内して貰ってください。」

そういったあとに、俺は自分の靴箱へと促された。迷う要素もなかったため、なんなく自分の靴箱に靴を入れ、近くに先輩を探そうと廊下へと視線を移すと、いきなり後ろから声を掛けられた。

「君も二組?」

とっさに後ろを振り返った。

そこには、同学年と思われる同じような体格の、しかしどことなく子供っぽさの残った少年が立っていた。

「僕は牧 直人。君と同じ二組だよ。」

最初に誰とも話さないと決心したのに、しょうがなく名前を名乗ることになった。

「俺は平野 拓海。牧君、これからよろしく。」

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