7・いい子ちゃん 再びアイドルに
ある日のことです。
いい子ちゃんがお化けの町に行ってみると、お化けスタジオの撮影が行われていました。
いい子ちゃんがそこを通りかけると、
「き・・・、君、いい子ちゃんかい?」
「・・・。はい、そうですけど・・・・。」
いい子ちゃんはこっちの世界に来たとはいえ、アイドル扱いです。
「では、この『お化けスタジオ』でアイドルになってくれませんか?」
「はい!」
いい子ちゃんは元気よく答えました。
いい子ちゃんはこっちの国でもアイドルをやりたかったのです。
「では、また明日、お化けスタジオでお会いしましょう。」
「はい。」
━そして、次の日。
「いい子ちゃん、よろしくお願いします!」
「はい、こちらこそ!」
「では、お化けスタジオB号室に来てください。マネージャーが連れて行ってくれます。」
待つこと約十分。
「あ、いい子!」
「ミゼラブル!」
「どうしたの?」
「そっちこそ!」
ミゼラブルは、かみさまの息子です。
かみさまとは人間界の家がとなりだったので、当然仲がいいのです。
しかも、ミゼラブルは人間界でもアイドルでした。
「こんにちは。マネージャーの月風晴嵐です。」
「あ、もういかなくちゃ。ミゼラブル、またね!」
「うん。」
そして、キラキラないい子ちゃんのアイドル生活が始まったのです。