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38・夢の中で
夢の中で、あの人がささやく。
「わたしは、あなたを倒す…!」
怖い、
怖い。
たのしいはずなのに。
逃げる、
逃げる。
なぜか苦しい。
どうして…?
私は、変わってしまったの…?
そんなある日のことだった。
第2の人生が変わる日。
そういっても、過言ではないであろう、特別な日。
そう、今日は私の誕生日…
みんなに、「おめでとう」って、言ってもらえるはずだった。
そして、私はその中心で「ありがとう」って嬉しそうにしているはずだったのに。
私の周りには、だれもいない。
待ちゆく人も、見向きもしない。
どうして…?
「いい子ちゃんってさ、なんか、最近変わっちゃったよね。」
「前は、いつも楽しそうに歌ってたのに。」
「今は、ぜんぜん楽しくなさそう。」
その瞬間、私の頭の中で、稲妻が光った。
「そうだ。私は初心を忘れていたんだ…!」
みんなに楽しんでもらいたい。
みんなに最高の笑顔で「またうたってね」と言ってほしい。
そうだ。
最近の私は、みんなの歓声が欲しかっただけなんだ…
私は、変わってしまったのだ。
でも、これからは…!
きっと、新しい扉を開いて見せる!
今度は、自分の力で。




