16・お花さん❤わるい人!?
ぽ~ぽ~。
わるい人のオーラが花さんに向かっています。
「お兄ちゃん、何、にやけてるの?変な人みたい。」
いい子ちゃんがそういうと、わるい人が
「うるさいうるさ~い!しずかにしろ!」
じつは、毎日こんな会話ばかり続いているのです。
そう、わるい人は花さんに、こ・・・。
「言うな言うなぁーっ!」
だそうです。
まぁ、だいたいわかったでしょうが、わるい人はお花さんにこ・・・。
「だからいうなっていってるだろーっ!」
「なにが?」
いい子ちゃんが不思議そうに言いました。
いい子ちゃんは、お花さんの家に向かいました。
ピンポーン。
「はーい。あら、いい子ちゃん!」
「あのね、花ちゃん、お兄ちゃんが花ちゃんのことね、す・・・。」
「すし飯食べたいんだ!!!」
「何だ、そうだったの。」
と花さんが言いました。
そして、二人はすし飯を食べ…。
いい子ちゃんが、
「あのね、お兄ちゃんはね…。」
「すっ、すっ!」
「まだすし飯食べたいの?」
「だから、お兄ちゃんは花ちゃんがす・・・・。」
「だいっっっっ嫌いだ!お花さんなんて嫌いだ!!」
「・・・私は好きだったのに。」
「・・・・え?」
「私は好きだったのに!」
「何が?」
「『お菓子お花さん』が。」
なーんだ。
2人のため息が漏れました。
ただその夜、お花さんは、泣いていました。
そう、お花さんも、わるい人のことが好きだったからです。