どうせ DEATH GAME ならこれくらいやったらどうよ
世界で初めてVRMMOが開発（ry
運のいいことに俺は当選し（ry
しかしなぜかログアウトでき（ry
――これだけで察しのいいみんなは全部わかってくれたと思う。
【一発ネタ・ギャグ】 どうせ DEATH GAME ならこれくらいやったらどうよ【VRMMO】
「あーあー、ただいまマイクのテスト中。
突然ですがインフォメーションッ！ みなさん。世界初のVRMMOを楽しんでますかー？
ここらで一つみんなにチュートリアルをしようと思ってねー
え、なに？ ログアウトできない？ それはあ・と・で。ちゃんと話してあげるからさぁ。待っててってばぁ。
さてさてとりあえず話をすっすめるよーぉ。
ちゃんと聞いてよォ？
まず最初に！ このゲームはログアウトできません！
そんなことはとっくにわかってるよねー。だってみんなの夢でしょ？ ゲームの中に取り込まれるの。
やったね。夢がかなったじゃないか！
そしてそしてなんとぉー！ もうひとつ！
うんうん、なにせ私はテンプレが大好きだからねぇ。
ちゃんとみんなが考えてる通りのシステムも用意しておいたんだ。
そう――――DEATH GAMEだよ！
仮想世界の命は現実世界と同じ質量をもち、同じだけの価値がないといけないんだってねぇ。私には全然意味がわかんないけどぉ。
この天才科学者にしてみんなの意見をなるべく取り入れるナイスガイな私はちゃんと願いを叶えるのさ。
どこぞの白い悪魔のように、だましたりなんてしない。ちゃーーーんとね・が・いを叶えてあげるのさぁ。
ほらぁ拍手拍手！ ……って、あれぇ。なんだか静かだなぁ。まぁ今はいっか。
とりあぇずぅ……こういうときのチュートリアルのテンプレに従うと……じゃじゃーーん！ ろぐあうとのしかたぁー。
みんな手元に送った紙を見てみよう！
今回私が用意したDEATH GAMEから解放される方法はあら簡単！ このゲームをクリアすればいいんだよ！
そうすればログアウトできる。クリアできなければ死ぬだけ。それだけだよぉーん。
おっとぉ……親切な私はもっと詳しく説明してあげよう！
このゲームは四つの国が争い覇権を競い合うゲームだ。
つ・ま・り、このゲームをクリアするには大陸に存在するすべての敵国の兵士を四分の一以下にする、または敵国の首都に存在するクリスタルを砕けばいい。
そうすれば勝利した国の人間だけはクリアすることができる。
あ、ちなみに自分の所属した国は後から変えることはできない。つまり愛国心を持てってことだね。これは私からのサービスさ。
ん？ どうしたのかな。みんな顔を真っ青にして。
もしかしてクリア条件が難しすぎて分からなかったのかな？
仕方ないか、みんなサル以下だもんね。
うん、優しい優しい私はちゃぁんと説明してあげるから。
要するに――――――
――――殺せばいいんだよ。
ね？ とっても簡単なルールでしょ？
手当たり次第に敵を殺せばいいんだよ。
どんなに卑怯な手を使ったって構わない。
どんな殺し方だってかまわない。
結果的に敵国を滅ぼすなら毒ガス兵器でもかまわない。
だってそういうルールだもん。
ほら、みんな喜びなよ。
ルールだから仕方ない。クリアするには仕方ない。
そんな大義名分を用意してあげたんだよ？
現実なら絶対にできないことをさぁ！
ずっとやってみたかったんだろ？
人を殺すゲームなんかやって、ヘッドショットの数を競ったんだろ？
むかつくことがあるとすぐに、死ねばいいのに、って呟いてたんだろ？
ほらァ、いいよ？ 全然いいよ？
ぶっ殺しちゃえよ！
大丈夫、君たちが人を殺してもその罪は私にかかるから。
全然心配することはないよ。
ちゃんと私がこっちで死んだ人間の脳みそ焼いて殺すからぁ！
あひゃ、ひゃははは、うひゃひゃひゃひゃひゃぁひゃぁ！！
ほらほらもっと喜びなよぉ！
この私が数年がかりで徹夜で並んで買うようなオタクのために君たちの夢を叶えてあげたんだからさぁ！
ここならみんな主人公だよ。活躍できるかもしれないよぉ？
あははは！ かつやく！ できたらいいねぇ！
俺はここで死ぬわけにはいかない！ とか何度でもいえるよ！ いいね、聞きたいねぇ。
うははっはははあっは……っとまだまだチュートリアルは終わってないんだ。私は大人だからね、ちゃんと仕事はしないと。
えっとだね、実はこの世界に魔法は存在しない。純粋なまでの格闘と技術が物を言うようになっている。
でも、それだけじゃ面白くないだろ。
だからね、用意したんだ。
戦場を一変できるようなアイテムを。
それはちょっと難しいクエストをクリアすれば手に入る。みんなこぞって探してみてね。いくつもあるから。
それでね、それはまさに戦場を一変できるんだ。
だからね、手に入れた人はちゃんと使ってね。
手に入れた特別なひとが、そのへんのモブキャラたちを虫のようにぶっ殺すんだ。
ほら、テンプレだろ？ 特別な力を手に入れた人間がその他大勢に無双するのは！
俺TUEEEとか大好きなんだろーーー？
ね、私ってとっても親切だろ？
さて、私も惜しむ気持ちはあるけど、そろそろチュートリアルを終わりにするよ。あんまり説明するとすぐに終わっちゃうから。
じゃ、私は現実のモニターでみんなのことコーラフロートでも飲みながら見てるから。がんばってねー。
これでチュートリアルは終わり。ばいばーーーい！」
どうしてVRものでDEATH GAMEなのにPvPならぬ、団体戦があるものを小説に書かないんだろうか。
だれか書いてよ。
ダンジョンものはもう飽き（ry
おまけ。
どうせデスゲーム（笑）
▽▽▽
ん？ どうしたのかな。みんな顔を真っ青にして。
もしかしてクリア条件が難しすぎて分からなかったのかな？
仕方ないか、みんなサル以下だもんね。
うん、優しい優しい私はちゃぁんと説明してあげるから。
要するに――――――
――――笑わなければいいんだよ。
いいかい、もしも一週間以内に笑うと、どこからともかく○○アウトーと声が聞こえて、システム的に金縛り状態へ。瞬間後ろにキックボクサーが現れてお尻を蹴るから。
そうなるとログアウトが不可能になる。
私が用意した数々の罠をくぐりぬけて見事！ クリアしてみてくれ！
さぁ、楽しみにしてるよ……
▽▽▽
続けられなそうなのでやめました。
本当はこっちを先に思いついていたのはなぜでしょう。
では、以上でこの場を失礼させていただきます。
