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アイツ。幼馴染で悪友。

アイツ。幼馴染で悪友。

いつも俺について回って、一緒に遊び散らかしてた。

アイツんちはごく普通の農家だし、手の平に格好の良い痣があるくらいで、俺たちと何も変わらない。

たまぁに鋭いカンが働いてて度肝を抜かれることもあるが。

いつだったか、斜向かいのキャロルがで迷子になった時も居場所を言い当ててたし。直接助けたのは俺だけど。

ちなみに「深き森」っていうのは、行くなと言われてる森だ。

そこで野犬に囲まれたときも痣を見せたら退散してた。


コイツ。コイツ親子は全くの変わり者で、素手で木こりやってる。

武芸百般らしいが本当のところはわからない。親父を継ぐのが目標らしい。

・・・普通に斧使えよな。

筋骨隆々なのはいいけど、それで女どもからウザがられてたら意味ないだろうに。


俺は俺で、両親は早めに逝っちまったこともあって、村はずれに住む魔術士のところに弟子入りしてる。

でも筋が悪いどころか、才能なんて皆無。マッチの火よりも火力が出ないし、風を起こしても林檎ひとつ落とせやしない。


あ、そうそう。この村の林檎はとにかく甘い。甘い。甘い。

甘すぎて途中で水が欲しくなるレベル。祭りで競争するくらい甘い。村の自慢のひとつなんだぜ。


あるとき、物騒な鎧の連中と、それはまぁ綺麗な衣装を纏った美少女様が村に降り立ちなさった。

作業を終えた村の皆はそれを囲んでいたが、囲いの中央から聞きなれた声が絶叫する。

林檎片手に野次馬しようと近づいてみると、アイツが駆け寄ってきて泣きすがる。

駄々をこねるというには年の行き過ぎてるわけだが、

ワンワンワンワン「いきたくない!」

を連呼するアイツ。


物騒な連中を見ると、困り果てた表情で黙り込んでいる。


あっ

大好物に気づくと奪い取って、ひとかじりするアイツ。

やっと落ち着いたのか、俺が一緒に行くなら行ってもいいと言い出した。


美少女様は国のお偉方らしい。

美少女様はアイツが勇者だと主張する。啓示があったのだと。

是非、都に来てほしい、と懇願する。


村で一生終えるくらいなら行ってくればいいじゃねーか、と羨んで一言。

何気ないひとことに、悪友はカチンときたらしく、ついつい口論してしまう。


口喧嘩じゃ負け知らずの俺。村長を言い負かしたことがある。口だけ番長ってやつだ。

あっという間に言いくるめてやった。


村長の爺様。

読み方はじじいさま、な。じいさまじゃないぞ。

この呼び方のほうが当人をイライラさせられるから気に入ってる。

随分とやり手らしく、たまにくる行商人や役人たちも一目置いてる。

学びの場を設けて、お金の勘定だって読み書きだって教えてた。

勉強の合間に話してくれる大法螺話も、最後は嘘だ嘘だとはやし立ててた。

内心胸躍らせてたけどね。

口癖の「けしかりゃーん」が好きで悪戯を仕掛けては楽しんでいた。


アイツはしょんぼりかえってた。

コイツはいつも仲裁役。間に入ってポーズを決める。無駄に筋肉自慢を始めるのだ。

自慢に呆れ返ると、アイツも笑顔を戻していた。

こうやって筋肉見せつけてくる以外はいい奴なんだ。コイツは。

この執り成しがあってこそ俺たちの関係は良好っていうことだ。

コイツは最後に

ハッ

と歯を見せ笑ってみせるのだった。


俺がキーマンだと気付いたたらしい。

美少女は上目遣いで、俺を見つめて語り始める。ウルウルさせながら。

ご神託について熱く語る。詐欺の類か?いかがわしさが抜群なんだけど。

ただ、堂にいった話しぶりだったので感心したものだ。

聞けば聞くほど、緊迫した状況であることを悟り、村の皆と一緒に黙ってしまった。


魔王の存在。

騎士団が守りに徹する必要があること。

反撃に転じる一手であること。

打倒できるよう腕を磨いてほしいこと。


隠しもしないで全て語ってくれた。

存亡の危機なのだ。それが分かって来てなお駄々を捏ねてるアイツに憤慨した。


アイツは駆け出していた。

察して続くコイツ。

それに見て追い駆ける。


「深き森」。

あの森に向かうようだった。

大人でさえ踏み込まない禁足の地。幽霊が出るなんて噂もある。

なんたって"深い"からな。


偶然にも迷子を見つけたのと同じ場所、同じ木、同じ枝にアイツは座る。

脅かしてやろうと思った。

師匠に習った秘術で。


両手で印を組み、目を閉じて願いを呟く。

精霊に呼び掛けて願いを聞いてもらうのだ。

いわゆる精霊語なのだが、抑揚といい、発音といい、なかなか難しい。


事前に交わした盟約により、精霊が手を貸してくれる、という寸法だ。

術は成功するを意味する陣が足元に浮かぶ。

これで術が発動するわけだが、

林檎ひとつ落とせないはずのそよ風は、アイツを吹き飛ばす。

いつもと違く壮絶な威力だった。


風に舞い落ちる様を見た刹那、コイツが見事に受け止めていた。

さすがは俺たちの筋肉野郎。伊達に筋肉発達してねーな。


アイツには条件を出した。

俺も一緒にいくこと、

コイツも一緒にいくこと、

期間を決めること、

帰ってきたら林檎祭りに行くこと。

これなら、アイツだって首を縦に振るはずだ。


提案すると、はじめの条件を言いかけたところで同意しやがった。

・・・寂しかっただけかよ。

まぁアイツらしいといえばそうだけど。


村への帰路、こんな偶然あるのかと、野犬が飛び出してきた。

さっきの威力なら!と咄嗟に構えたが、アイツの掌が光り始める。

前は光ってなかったぞ。おいおい、本格的じゃねーか。

村の犬どもだって腹を見せることなんてない。

でも野犬どもは腹を見せてる。

すり寄って野太い声で甘えてる奴もいる。


尊敬した。

勇者って獣を手懐ける才能なのかよ。

茶化すと二人共爆笑してくれた。

これだよな、俺たちは。

いつもの調子に戻った気がした。もう戻れない昨日のようだった。


戻ってみると、なにやら騒がしい。

お祭りが始まってた。

爺様が門出を祝ってくれるらしい。

勝手に決めんな!なんて思ってたが、アイツは流されやすいからこのほうがいいかもしれない。


爺様のところに行ったら、黙ってコップを渡された。初めての酒だった。

林檎の酒。度数は強い、甘い酒。大人は皆飲んでた。

羨ましかったそれを初めて味わった。成人として認めてくれたのだ。

ちょっと早いらしいがそれでも嬉しかった。

嬉しさで涙を滲ませたことは、村の皆には知られたくない。


アイツ。祭りの間、勇者様!と持て囃されてた。

ひとくちでヘベレケのアイツは、酒の影響もあってノリノリだ。

痣を見せろ見せろ、と興奮気味の奴らに、割って入って筋肉を見せつけるコイツ。

それを喜劇とばかりに爆笑する俺。いつもの楽しい祭りだった。


コイツは酒に目もくれず、筋肉を見せつけてる。

注目されることが最上の喜び、とばかりに次々にポージングする。

死角をついてポージングを決めれると、さすがに爆笑してしまう。


門出の意味を爺様に聞きそびれ、酔いつぶれて朝を迎えた。


***


美少女様の馬車に同席を許されたアイツ。

従者としての俺とコイツ。

連れて行ってもらえるだけありがたく思え、強面の老騎士様の言葉が刺さる。

苛立ちつつも正論だと思った。


馬車は二頭立て。取り囲み防御を固める騎馬隊。

後ろに続く歩兵隊。

末尾を、息絶え絶えでついていくのがやっと。

車内では、アイツが美少女様に嫌味を言うと、これに応戦せず大人の対応をみせる美少女様。


そんな道中、なんとも言えない音の重なりが、そこら中に響き渡る。

野営をするには少し早いが日が落ちかけた時間。


何事か!

騎士たちが騒ぎ始める。

周りを騎士に囲まれているからか、何故か冷静になって耳を傾ける。

すると、それは正しく呪いの言葉。呪文だった。


ひとことひとことに意味がある。精霊語ではないが、意味は判る。


その意図に気づき、

伏せろ!

と思わず叫んでしまった。


騎士たちは優秀で、叫びに応じてなんとか回避できた。

空を切る必殺の刃は相手を求めて、そこら中を無邪気に切り裂く。

コイツはもろに食らっていた。


相手を切り裂く無敵の刃。触れれば瞬く間に鮮血に染まる。はずだった。


無傷だった。

さすがは筋肉馬鹿。馬鹿は失礼か。

まぁ、なんにせよ無傷かよ!って展開だった。


アイツは???


馬車を見ると、球体を描くようにほんのり光り滲んでいた。

どうやらこっちも無傷みたいだ。


どういうカラクリだ?


知的好奇心が唆られたが、今はそれどころではない。


夕焼けの照らす木々が滲む。

シルエット。

浮かび上がった骸骨。


第二射の準備ができているらしかった。

骸骨を中心に扇形に点在する騎士たち。

同時に斬りかかるにしても二人が限度。


セイッ

若手の一人が果敢にも骸骨に飛び掛かる。

が、無残にも吹き飛ぶのは騎士の方だった。

同じく斬りかかる。三人、四人。

兜は拉げ、盾は凹む。

高級そうな装飾も無残な結果に終わる。


心の中で実況していると、骸骨と目があってしまった。

今度は俺が標的?

刃は既にのど元に突き刺さる気がした。


もうだめだ!


両目を閉じ、腕で防ぐ素振りも、もう遅い。

完全にやられた、と思ったが、そうではないらしい。


なぜか骸骨野郎が切り刻まれている。・・・???


伏せる騎士。

光る馬車。

ポージングするコイツ。


死の感覚、あるいは痛覚が、何かに弾かれて遠ざかった。

全身の毛穴が開き、皮膚の下で何かがうごめくような、ぞっとする感覚。


膝から崩れ落ち、呆けることしかできなかった。

それは安堵ではない。

これは俺の知る「魔法」じゃない。

俺自身が、まるで化け物になったかのような、底知れない恐怖だった。


その場に居た全員が俺に目を向ける。

アイツは突進してきた。そのまま後ろに倒れ込む。

なんて怪力だ。

怪力は一人で十分だろ、と思いつつ我に返っていた。


川辺で起こした野営では、緊急会議が始まると、何故か俺のおかげで撃退できたことになってしまった。


アイツが無駄に褒めちぎり、美少女様もそれに続く。

ましてや老騎士は感動して泣いていた。

コイツは胸筋をぴくつかせていた。


コイツは置いといたとしても、美少女様も老騎士もどうしちゃったのよ。


腑に落ちない。骸骨は何者なんだ?

その恐怖感を老騎士に伝えると、暗黒術について教えてくれた。


スラッシュスケルトン。それが名前だ。

召喚者がいる。それも高位の。

術者によって驚異度が増す。

老騎士が居て苦戦するってことは、かなりの手練ってことだよな。

姫の出立直後から襲撃があったのだ。

と付け加えると、改めて安堵の顔をするのを見た。


次の日から俺も馬車に乗せてもらえることになった。なんで?


姫。美少女様のとアイツの会話の中で、その言葉を聞いて、声をあげてしまった。

冷静沈着を自負する俺だが、きれいな驚愕の声を上げたのは何年ぶりだろう。

それほどまでに驚いたのは久々だ。

名誉のために伏せるが、悪友のアレを見たとき以来だろう。


美少女様が語るには、

骸骨からは逃げ続けており、死者はいないが脱落者は少なくない。らしい。

なんだ、勇者様の出番を奪っちまったのか。失敗したな。これは。


この先に見ておきたい丘がある。

美少女様に同行を促され、後ろをついて行くと、かなり強めに腕を組まれてしまった。

カップルじゃないんだから。

歩を進めるうちに、指輪のことを話してくれた。


球体の正体は、指輪の力らしい。

ありとあらゆる攻撃を防ぐ、魔法の盾が展開出来る。

無敵じゃないか。

と思ったが、どうもそこまで都合よくないらしい。

弱点までは教えてくれなかったが、それだけ美少女様は大事にされてるってことか。

にしても、組んだ力がやけに強い。困ったもんだな。

アイツは、ふてくされてた。


小鬼に囲まれ俊敏に避けて回るコイツ。

目にしたのは、丘からの帰り際だった。

無駄のない、理に適った体捌きを見て、頭の中で聞き慣れない音が響いた。

【ボクシング】

爺様に教わったわけでも、村で聞いたわけでもない。

なぜか、その言葉は俺の中の、ずっと蓋をしていた箱から、不意にこぼれ落ちてきた。


気が遠くなる・・・ふとした瞬間に起こるこの症状は悩みのひとつ。

拳を振り抜くコイツに、単語が浮かび世界が真っ暗闇になった。


眼前に広がる眩しい四角い台。殴り合う二人。間に入る人もいる。

二人を見るために集まった群衆は興奮して大騒ぎ。

自分も興奮して叫んでいるシーンが思い浮かぶと、光が走る。


思い出にない思い出が浮かぶと、さっと意識を取り戻す。

奇妙な出来事がたまに起こる。

そんな言葉、この世界にはないはず。


小鬼達は他の騎士たちともやり合っている。

倒れた小鬼はいくつか居たが、騎士たちには余裕を感じられる。

骸骨に比べたら組みやすかろうと、老騎士も喝を入れる。


騎士たちは手慣れたように小規模の陣形を組む。

防御役。攻撃役。遊撃。

ひとつひとつの人数は違えど、役割を決めこなしているようだ。

洗練されたその動き、連携に練度の高さが伺える。


小鬼数匹に囲まれたコイツは、大振りを躱しつつも、拳を振り抜く。

人が出せる音か?と思わせるほどの轟音とともに、小鬼が吹き飛ぶ。


あれを見たのは、去年の祭りのメインイベントだったことを思い出した。

コイツの親子対決は、村中大興奮。

コイツの拳を敢えて受け止めたり、はたまた紙一重で避けたり。

親父さんの圧倒的な破壊力は、コイツさえ吹き飛んでたもんだ。

拳こそコミュニケーションだと、親子で笑っていたのが印象的だった。


小鬼は総じて背が低い。腹も出ている。

鬼、たる所以はその額にある突起だ。

角があるのだ。角の大きさで集団内でのヒエラルキーが決まる。

と師匠がいっていた。

一際伸びた角を持つ小鬼はなんと鎧を着ている。


伸びた角の鬼は一掃浅黒く、頑強な体つきをしていた。

どこで知恵をつけたのかは不明だが、盾や鎧を身につけていた。

ただ、装備の仕方をわからなかったようだ。

結ぶべき部分は完全に緩んでいる。

それでも十分驚異だが。


小鬼どもは集団で動く。

個の犠牲を払ってでも全体の勝利を狙う。

特攻精神のようなもので突っ込んでくる。

コイツはいなしては殴り、いなしては殴る。

小気味よく吹き飛ばす様は、集団の注目を浴びるには十分だった。


数で勝負。大勢の小鬼が一気に詰め寄ったとき、雄叫びが耳を劈く。

コイツだ。得意技なのだ。

大きく吸って大きく吐く。至って単純だと説明されたことがあったが、

実際には何かコツがあるのだろう。真似ができるとは思えない。


鎧付き以外はよろめき、なかには漏らすものもいた。きたねーな。

背を見せ転び、狼狽える様は騎士たちには好機だし、隙を狙って討ち取っていく。


いつの間にか鎧とコイツの一騎打ちになったが、勝負自体は一瞬。

鎧は拉げ体は宙を舞う。

クリティカルヒット。

その言葉に相応しい打撃がまさに勝負を決していた。


ハッ!

コイツが俺を見るや、いつもの爽快すぎる笑みと、その筋肉を見せつけてきた。

これがなければなぁ。


と、一息ついた束の間、矢が美少女様に向かっていた。

かなりの速度だったし、音は後からついてきていた。


気づいた俺は美少女様を庇いながら、息を止め胸に受けた。


咄嗟。その言葉につきる。


考える余地すらない。守らなければ。

姫とわかったからではない。女を守らねば。


爺様から教わったことだし、村でも皆守ってた。

役割。昔から引き継いできた鉄の掟を守ったに過ぎないのだ。


ガツン、と鈍い衝撃が胸の皮膚の上で弾けた。


あれ?


痛みがない。

何も感じない。

まるで自分が、世界から切り離された別次元にいるかのような、不思議な感覚。


またもや死を自覚するとは。

受けたであろう矢を確認するのが怖い。

どこに受けたっけ?みぞおちに食らったような?右胸だったか?

どこでもいい、まずは手探りする。


ない。

どこにもない。まったくない。同じだった。骸骨のアレと。


鋭い勢いを受けて後ろに吹き飛んだようだ。

背中には何か熱いものが感じられる。姫だったようだ。

迷惑は掛けられまいと体勢を変える。

大の字に寝転がって胸をまさぐっていると、アイツが駆け寄って来た。

こっちが無事なのを見るや、笑顔のまま泣きじゃくり始めた。

美少女様もつられて、へたり込んで泣いている。

老騎士も目の当たりにしたのか、妙に優しく心配される。


どこからともなく悲鳴が聞こえる。


矢が来た認知はあったし、俺にあたってた。はずだった。でもなんともない。

安堵の中、悲鳴の方向を見に行った騎士が帰ってきた。

暗殺者と思しき輩が、矢を受けて絶命している、と。


見に行くと、確かに暗殺者、という出で立ち。

みぞおちから血を流している。

その傷を見た瞬間、まるで誰かの声を聴いたように、頭の中に言葉が響いた。


【ハートアタック】!


心臓を意味し、致命傷を与えること。

なぜか俺は知っている。

なぜだ? 知っているはずのない知識が自分の中にあるという事実。

事実とともに、またあの症状だ。真っ暗闇。そこにいるのは一瞬らしいが、俺には長く感じる。


四角い箱の中で語りかけてくる小さい知らないおっさんの情景が浮かぶ。

箱の中は目まぐるしく切り替わるが、説明が続く。

心臓・・・致命傷・・・なんなんだ、これは。


正直俺は、ゾッとした。


マッチの火すら出せない。

リンゴ一つ落とせない。

それが俺だろう?

三人の中で俺だけが無力で、口が達者なだけのはずだ。

だが、事実は定義を否定している。


・・・何者なんだ。俺は。


美少女様。

アイツ以上について回るようになってしまった。


食事も隣に座り、はいあ〜ん♡などと言ってくる。

さすがに老騎士が注意しているがやめるつもりはないらしい。


アイツは嫉妬したらしく、競ってくる。

正直食事くらい普通に食べさせてくれ。

あと、コイツが合間を縫って筋肉見せつけてくる。それも普通にやめてくれ。


旅の疲れもそうだが、心労で倒れそうだ。

たしかに顔も可愛い。美人だろうし、騎士からの人気も高い。

でも無理だ。俺じゃないだろう、相手は。

もっと相応しいヤツのところに行けよ。


老騎士の協力の下、なんとか美少女様を引き剥がし、歩を進めるのであった。


小鬼の襲撃を受けたのは平野。

奴らが湧くのは、森に近くないとありえない。

三人でその話題で盛り上がっていると、老騎士が近づく。

髭を蓄えた口から、魔物や動物を誘導する術があることを教えてくれる。

やっぱり態度変わってない?老騎士さんよ?

続く暗殺者も到底偶然には思えない。

姫。

つい、関連付けてつぶやいてしまった。

アイツがそれを勘違いして、ぶつかってきたのは言うまでもない。


コイツの朝の習慣は、体力づくりに始まる。

そんなに遠くに行くなよって釘指してるのに、えらいところまで行ってるらしい。

だが、帰り際に朝食を人数分以上に調達してくるから誰も文句は言えない。


今となっては騎士たちはそれを期待しきっていたみたいだし、

なんなら依存してるようにも見える。

その上で極上の料理を振る舞い、後片付けも率先してる。

下手したら姫様や勇者様の人気を超えるのではないか、と変な心配している。


森を突っ切る。

無謀な行軍を言い出したのは美少女様だった。

余程急用ができたのか、飽きて早く帰りたいのか、わからないことが多い。

が、とにかく急ぎたいらしい。


森を迂回した先が都らしいが、突っ切れば短縮できるらしい。


そもそも馬車が通れるか、徒歩の騎士たちに疲労があるのではないか。

心配事は山程あれど、最高責任者は美少女様だったし、なにより権威に勝てない。

必死の老騎士の説得虚しく、森を進むのだった。


案外馬車は進んでいた。俺の取越苦労だったようだ。

そんな中、先行していた騎馬が立ち止まっているのが見える。


熊だ。


巨大な猛獣が立ちはだかる。

うなり声には怒りを感じ取れたし、興奮しているようだ。

骸骨、小鬼、暗殺者、そして、、、熊だ。偶然だと信じたい。


ずしん。ずしん。

ゆっくり歩を進める熊に対し、騎馬は後ろに下がる。

馬上は勇敢でも、馬そのものは恐怖に怯えていた。


騎士が送るハンドサインで、御者役の騎士が馬車を止める。


事態に気づいたアイツは既に外に飛び出していた。

巨躯に対峙すると、にらみ合いに気づいた姫が悲鳴を上げる。


借り受けた剣を手に、静かに、やさしく構えを取る。

剣を習い始めたのは老騎士の気まぐれ。些細なひとことで習うようになっていた。


舞。

ひとことで説明すれば、それになるアイツの剣技は、

騎士たちとの模擬戦でも連戦連勝。

老騎士にさえ肉薄していた。

まさに勇者様だと持て囃されていた。


隙だらけに見える構えも、一見無駄のように思える仕草も、

所作全てが勝利に導く鍵らしい。

剣自体は借り物でも、頑丈だし切れ味も鋭い。

だが、熊は総じて硬い。

十、二十と刃が四肢に食い込む。

が、その剛毛によって弾かれてしまう。

天然の鎧を全身に纏うそれは、アイツに覆いかぶさるように襲いかかっていた。


運悪く、コイツは食料の調達に走っていた。

出たばかりらしく当分帰ってきそうにない。

この場面で居ないのは、コイツらしいといえばそうなのか?


そんな中ーーー

アイツの手が!?光った!?


森の王者を前に、アイツが掲げる。

光がどんどん、どんどん強くなる。

野犬以上の、奇跡が起きたのだった。


眩しさがやんわり収まると、熊はそっと背を向ける。

さすがに腹までは見せてこなかったか。

馬上の騎士がうなり声をあげた。

歓喜だった。

態度に出さずとも最前線の彼もやはり怖かったのだろう。

その気持ちは十分に判る出来事だった。


美少女様は、またも涙を流し腰が砕けていた。

ついつい、頭を撫でてしまった。

これでは勘違いが進むのは明白だった。

しかし、溢れるそれに、慰めずには居られなかった。


戻ってきたアイツはそれを嫉妬したのだった。


***


都を囲う壁の回りには人工の川が流れており、大きな門に向かって橋が掛けられている。

門は既に開放されており、馬車が入るのを心待ちにした民がひと目見ようと騒いでいる。

姫の帰還、勇者の来訪、これを祝う民衆の声援で埋め尽くされていた。


アイツはそれに浮足立ち、足をバタバタさせてみたり、ベタベタと抱きついてくる。

端ないと窘められ、ハンカチを噛んで我慢している美少女様を横に。


歓声が迎えてくれた。

城へ続く、長い長い道路の脇には、看板を大きく掲げた商店や、宿が立ち並ぶ。

民の服装は皆小綺麗で、村とのギャップに俺は大層おどろいたもんだ。

子供たちは騎士たちを追いかけてたし、黄色い声援を送る女性もチラホラ。


コイツは例のごとくポージングに余念がない。煙たがれるはずだが、寛容な態度で迎え入れてくれた。

野太い声に対して静かに手を振る美少女様を見て、アイツも手を大きく振っていた。


国王陛下との謁見。

そう聞いても意味が理解できていなかった俺は、老騎士に意味を聞く。

要は美少女様の親父殿と話すらしい。


気になったのは服装だし、なんだったら姫様以外は全員臭いんじゃないか?と心配していた。

間もなく湯殿へ連れられ全身隈なく磨き上げられた。2回も。

コイツは特に念入りだったらしく3回。

それぞれ別々の部屋でやられたもんだから、状況は聞くしかない。

アイツに聞いたらデリカシー!ってプンプンと頬を膨らませていた。聞いただけだろ。


見たこともないような衣装が用意されてて着方すらわからなかった。

もちろん着付けてくれたのだが。

まずなによりご馳走が食べられると聞いてワクワクが止まらない。

正直来てよかったが、本来は従者なんだよな、と改めて役割を自覚し直していた。


サイズは合わない騎士用礼服だったけど、それでも着心地がいい。

不意に【馬子にも衣装】という、この国の言葉ではない響きが、頭の中に蘇った。


まただ。真っ暗闇。あの感覚だ。最近多いぞまったく。

感覚にいまだ慣れない俺は、つい泣き言を連ねたくなる。


現実に戻っても、意味まではついて来なかったが、なんだか可笑しかった。

それは、今の俺には似つかわしくない、過去の誰かの記憶だと結論づけた。


美少女様の人気ぶりは異常とも言うべきで、騎士の、特に若手の熱意はすごかった。

確かに顔は整ってる。潤んだ瞳。長い睫毛。すらっとした鼻。プルンと弾む唇。

背まで伸びた、金色にうっすら光る長い髪は、かきあげるとほんのり香る。

笑うと目尻を垂らして優しく微笑めば、「天使よ、女神よ」と騎士たちは称える。

その様を横目に、勝手にやっとけ、と思ったものだ。


騎士たちの救いの天使様が、"気合"が伝わる衣装に身を包んでいる。

【勝負服】

やっぱりきたか、この感覚。真っ暗闇。

アイツが光ったからなのか、美少女様の影響か、最近本当に多い。


言葉の意味は

"失敗のできない本気で挑む場面や「ここぞ」と言う時に着ていく服"

だったはず。そこまで思い出したところで現実に戻る。


野営のときとはギャップがありすぎる。

漂うオーラがある。

これが王族ってやつか。


扇子で口元を隠しつつ老騎士になにかを伝えると、礼服のそれはこちらに向かってくる。

威厳を感じ取って、少したじろいだ。

まあ、一応苦難を共にした仲だし、何を言われるか期待と不安が交錯した。


姫のそばに。


ひとことそれだった。

中身かわってねーじゃねーか。

オーラは見せかけかよ。

そう思いながら近づくと、腕を取られる。

なかば強引に。


お貴族様の礼儀なんて一切わからんぞ。

そう告げると美少女様は笑みを浮かべながら、余裕のある頷きをするのであった。


ひとつわかったことがある。

感情によっても掌は光る。

腕を組んだのを見たアイツは、これまでにない光を放つ。

真っ白。その場に居た全員を、包み込むほどの光。


何事か!


叫ぶ衛兵を制す老騎士。


老騎士はやはり国でも位は高いのだろう。

美少女様に口出しできることはある。

衛兵は短めだがそれなり太い槍を装備していた。

兜の奥の眼光は鋭い。

不貞な輩に対処することができるだけの実力はあるのだろう。


そんな彼らを止め、老騎士はアイツに近づく。

悔しがる様子が見て取れるほど動揺するアイツに。


コイツはコイツで、衣装がはちきれんとする様を見せつけ、落ち着かせようとしていた。


奇跡を目の当たりにしたのは、衛兵だけではなかった。

宮廷魔術師筆頭、軍師を司る賢者、そして国王陛下。

将軍は不在だったが、将軍代理がそばに控える。

儀典用の広間での出来事であり、城外からも目撃されている。


広間は城の三階に位置し、窓ガラスは荘厳な意匠が施され、王の威厳を表しているらしい。

国家の歴史と繁栄を、窓の一枚一枚で表現させていることは、後で老騎士から聞いた。

入口のきらびやかな両開きの門を抜けると一望でき、要所を支える柱、最奥には玉座が見える。

晩餐会やダンスパーティー、陞爵、報奨など、多彩な催しに耐えられるとのこと。

染みのひとつもない真紅のカーペットは、村では到底お目にかかれない高級感がある。掃除も大変そうだ。

天井の装飾も見事のひとこと。贅を尽くすとはこういったことなのだと感心したものだ。

広間から漏れ出る光を見た者の弁によれば、全ての窓から光が伸びていたらしい。

ありゃぁ、たまげた!の一言を言う、最近上京したであろう若者の声は、なんだか親近感が湧く。

それぐらい眩いのであれば、日の光にも匹敵するのだろう。


興奮が過ぎる筆頭の横で、賢者と、玉座の陛下が密談を始める。

玉座の前に直立する将軍代理は微動だにしない。

陛下が何か言っているのはわかるが、その言葉までは伝わって来ないことがもどかしかった。


アイツはアイツで本気で怒ってるらしい。

いつものアイツじゃないぞ、これは。

さすがに美少女様は俺に隠れる。


痴話喧嘩。

世間でそう言われるそれを国家の首脳陣の前でおっぱじめる。

これがアイツのすごいところだ。

アイツの言い分もわかるし、美少女様の我儘も許されるべきものだ。

アイツは俺に向けて文句を連ねるし、それを裏で聞いては美少女様が言葉を返す。

売り言葉に買い言葉。

見計らって口を出そうと試みるが、なかなかタイミングが合わない。

アイツのヒートアップした表情は真剣そのもの。

裏の美少女様の顔は見えないが、アイツの顔から容易に連想できる。冷や汗でるぞ。

収集がつかない状態が続いたが、それを収めたのは老騎士のいつものあれ。喝だった。


食事は豪華のひとこと。

晩餐は特別贅を尽くしてくれいるらしいと、老騎士からは若干の嫌味を交えつつ教わる。

食べ方すらわからない品の数々は確かに俺達には必要ないのかもしれない。

人の分まで平らげるアイツと、食事よりも筋肉披露を優先したがるコイツ。

やりたい放題だな。しかし。


国王陛下に将来の婿だ、婚約者だと話す美少女様に、即座にツッコミを入れるアイツ。

またしてもいがみ合いを勃発させれば、諌めるのは既に老騎士の役割になったのだろう。

そもそも平民の俺に王族と結ばれることなどありえないし、王も望んでないことだろう。


自由騎士の称号。

食事の前、広間で驚いた。俺達の称号、らしい。

この国で騎士と言えば貴族達の誉、と老騎士の弁に熱が入る。

貴族の大半は騎士として従事し、身を呈して国家を守る。

負傷も栄誉の一部。またそれを乗り越えてこそ真の騎士だと。

死んだら元も子もないんだろうに。俺はつぶやく。

その中、平民からも事情によっては召し抱えられることがある。

それが自由騎士制度だと。

騎士紋章、それこそが奉仕の証明であり、それを見せれば、領主や役人は便宜を図る義務があることを教えてくれた。

はじめからアイツだけのはずが、美少女様が俺もねじ込んだ。ついでにコイツ?

俺は従者のままでも全然平気だったが、別も思惑があったらしい。

それに気づいたのはずっと先。その場で察知してたら辞退してたよ。まったく。


謁見後、装備を誂えてもらった。

称号より何より物資の支給は嬉しい。

魔術師団用のローブ。新品だ。

着てた服はそもそもお古。クタクタだったし、城下で見かけたものは、手が出せる値段ではなかった。

若干大きめかと思ったが、そもそも大きめのものを着るらしい。

各所に独特な刺繍が施されており、刺繍そのものに効果がある、と説明された。

大きな鷲。金色の糸で背に入った刺繍は、衣服の重量を軽減しているとのこと。

確かに見た目に反して身が軽い。

その他の刺繍の説明もしてくれたが、よく覚えていない。

全体は濃紺の生地で肌触りなめらか。これ旅路で着るような衣装じゃないだろ。


大陸では複数の国家で成り立っている。

どの国でも同様の貨幣が流通しており、村でも勿論使えた。

永世中立を宣言する軍事国家の発行するのがそれ。

西の大国と王国に隣接する。西の大国南端東部、王国南端西部に位置すると聞いたことがある。

村から出たことがなかった俺には思いもよらない場所だ。

いつかは行ってみたいものだが、その時は来るのだろうか。

貨幣は、どの国でも同じ価値が与えられていたし、爺様に計算は教わってる。


ワンドももらった。ワンドがどんなに高性能でも、俺が使えばそよ風なんだけどな。

今まで使ってた奴は、師匠から作り方を教わった手作り。

巨木の枝をそのまま使っており、節も多く、自然のままの姿だったし、服の切れ端を手元に巻いた程度。

そよ風はワンドせいか?なんて思ったが、師匠のワンドを拝借しても一緒だった。

もちろん拝借がバレてカミナリが落ちたのは言うまでもない。

もらったワンドは、比較的短いがグリップ部分に巻かれた布はローブと同じ濃紺。握りやすい。

全体は白を基調としており、節なんてなくて、掘り出したであろう形状をしている。

手元の高級な宝飾があっていかにも高級品だ。


あ、そうそう。市場に林檎が売ってた。

村の林檎は真っ赤で皮はツルリとした肌触り。触ってるだけでも幸せな気分にさせてくれる。

齧れば濃厚な風味と甘みが口いっぱいに広がる。

だが油断は禁物。甘みはときに凶器に変わる。それほどに甘い。

休み休み、ゆっくり食べるのが俺の、村の流儀だ。

市場の林檎を味見した俺は、顔面蒼白になった。酸っぱいなんてもんじゃない。

だが、次の瞬間には、これは使える!とアイツへの悪戯を思いつく。これは買うべし!

買った林檎をアイツが嬉しそうにかぶりつく。

あまりの酸っぱさに目を白黒させてた。大!成!功!

そのあと、少しの間拗ねてた。ちと反省。


宮廷魔術師筆頭。

頭にすっぽり覆いかぶさる帽子は、彼女の長い髪を暴れさせないように大きい。

眼鏡の内の眼光鋭く、時折裸眼でこちらを捉え、視線の刃で貫いてくる。

眼鏡は視力を上げるほかに、不要な攻撃を加えないためのものらしい。

派手さはないが落ち着いた紫の色合いに高級感を感じさせるローブ。

胸元は大胆に空いているが、決して下品には感じさせない。

身につける宝飾品は全て魔法が封じ込められてる。

そのひとつを手に取り、地図に向かってゆっくり呟く。

淡い、儚げな光がうっすらと移動し、地図を巡る。


西の大国。大陸のほぼ半分を占める。東側に王国。

両国の南側、挟まれる位置に銀行国。貨幣を発行する国だ。

南東には南方自治領郡。王国南方に存在する、小規模な自治領、国家が群雄割拠する地域。

大陸全体を捉えた地図には、発見済みの迷宮と、点在する街や村の所在が描かれている。

これから向かうべき迷宮を探しているのだ。

筆頭の術を待つ間、補佐する魔術師達のひとりが、地理のお勉強にと教えてくれた。

村の位置も教わった。地図でみると、都と案外近いものだ。

都までの道のりが、ついさっきの出来事のように思える。

ふと、師匠のことを思い出す。

師匠の作る秘薬。その原料は、爺様が取りに行っていた。

村に流れる小川。その本流の、それまた本流の奥にある瀑布。

瀑布の脇を登った先、そこが群生地だった。

脇を登ることがもっとも安全なことは爺様から教わった。それはもうこっぴどく。

ルートは完全に覚えていたし、途中まではなんなく進めた。

あっ

ふいに苔に足を取られ、そのまま落ちる!

落下の、あの何もできない感覚。

冷たい風が全身を覆う感覚だけがあり、なにも考えられなかった。


冷たい風が止まり、ふわりっと風がそよぐ。

師匠だ。

師匠の凄さは、精霊との意思疎通の速さにある。

俺が言葉を選ぶのに手間取るのに比べ、師匠は何倍も早く成立させる。

師匠の風の秘術によって救われたが、

説教地獄が待ち受けていたのは言うまでもない。

恩人だ。爺様と同じくらいに。


旅立ちの日は、案外早かった。

まさにいい天気。出発日和とはこのことだろう。

集団で飛ぶ鳥もいるし、遠くの森までよく見える。

左手に見える丘で、野犬が遠吠えしている。


外の門の脇にある勝手口から、通行証で外に出る。

壁の中のこの都は、果たして何人暮らしているのだろう。

そんなことを考えながら、改めてよろしくな、とアイツの肩を軽く叩く。

痛い、痛いとうそぶくアイツ。

それを見てポーズするコイツ。

アイツがニコッと微笑んだ。


いつもの三人で、新たな世界への第一歩となった。



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