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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

私達、幸せになろうね。

作者: すもも


 「苺香ー。呼ばれてるーー!先生がノート集めといてだってさーー。オッケー??」



 また、いつも通りわたしはパシリですか??ほんとさーー。日直にお願いすればいいのに、なんでいつもノート集めは私が担当しなきゃなんだろう、、、。



 「沙羅ーー。違う人に頼んでもらっていいーー??ごめん。」



 「って苺香は、何も分かってないんだから。ほんと。先生が苺香のこと気に入ってるからお願いされてるんでしょー。鈍感なのもほどほどにしてくれるーー??」




 鈍感。そう言われて16年。いつもお世話になっていた保育園の先生が言った。

 「苺香ちゃんはほんとに鈍感だね〜。男の子はみんな苺香ちゃんにメロメロになっちゃうねーー。わかるかなーー??苺香ちゃんももっとお姉さんになったらこれがどういうことかわかるようになるよーーー。だから今はわからなくても大丈夫なんだよー。」



 最初にこう言われたのは保育園の先生だった。けれど、今でも言われ続けているのだが、その人からの好意に全く気づかないしそもそも恋愛が何かもいまいち分かってない。そう。その鈍感さがあるから好きな人ができたこともない。ということは彼氏ができたことも生まれてこの方一度もないのであった。

 容姿はよく褒められることが多く。苺香ちゃんは将来素敵な奥さんになれそうだねーー!なんで言われてた時代はもう終わり。

 苺香ちゃんは、恋愛できない病気なの??なんてひどいことを言われたこともある。恋愛が全てじゃないのに。みんなわかってないなー。ほんと。1人の方が楽だし女は自立して幸せになるべきだと思うんだよねーー。なんて。心のどこかでは彼氏欲しいななんで思っていなくもないが、ここまで来たら一生独身を貫こうかななんで思う日もある。


あー、なんでこうも私はいつも鈍感、鈍感って言われなきゃいけないの??鈍感のほうが生きやすいことだってあるし、人の価値観尊重できない人とはできるだけかかわりたくないし、そんな人が幸せになる資格なんて正直ないと思うけど、沙羅はどう思う?


 「まあ、苺香が気にするから行ってくる人も一定数いると思うけどなー。少なくとも私は、苺香の性格知ったうえで友達としてやらしてもらってますけど。人の特性としてどんなに性格がいい子でも、嫌いって思う人はいるから。一番は、自分で自分のことちゃんと愛してあげること。オッケー??」


 沙羅はいつも尊重してくれる私にとっての相棒だ。ほんとに、沙羅に出会ってなかったら誰にも相談できず一人で悩みを抱え込む子になってたと思う。沙羅は、認めてくれるから。私も、安心して話せるし、いろいろなことを打ち明けられる。



 「私と出会ってくれてありがとう。沙羅。」


 「急にどうしたの??寂しくなっちゃった??少なくとも、私はいつでも苺香の見方でいるし、いじめてくる人がいたら一番にそいつらをやっつけてあげるから。安心していいよ。苺香は、自分の個性を最大限に認めて愛してあげるのみ。わかったかなー??苺香ちゃん??」


 ほんとに、ここまで愛してくれる、見方でいてくれる、間違ったことは正してくれる友達なんていただろうか。ほんとに感謝しなきゃなー。正直、人との縁でここまで人生変わるとは、思ってなかったなー。


 そうだ、沙羅。来週末何か予定あったりする。沙羅、もうすぐ誕生日でしょ。まあ、プレゼントは一応用意してあるんだけど、それ以外にどこか行きたいところとかある??



 今まで、人から祝ってもらえる喜びは十分に味わったことがあるし、幸せだなー。って思うことはあるけれど、人を祝う喜びみたいなものをくれたのは、気づかせてくれたのは間違いなく沙羅だと認識してる。喜んでくれた時の笑顔に中毒性があるなと感じている。


 あー。沙羅の彼氏になった人は絶対幸せになれると思う。でも、その彼氏は私がいい。でもこんなこと友達に言ったらだめなことぐらいわかってる。だから、この気持ちに蓋をすることしか私にはできない。

 

 この気持ちに気づいたのは、三年前の私が中学校三年の時に、塾で一目ぼれしたことが発端だった。

 まさか、女の子に一目惚れするなんて思ってもみなかった。わたしの周りの子たちはちゃんと男の子に恋してるのに、なんで自分だけとか思ったけれど、その気持ち以上に好きって気持ちが強すぎて、そんなのどうでも良かった。

 むしろわたしは普通の人と違う。特別なんだとか思ったりしていて、それに関しては自分の中だけの秘密であり誰1人として相談しなかった。



 「いいよぉー。わたしのためだけに時間を使ってくれるってことでしょ。そんなの断れなーーい!」


 「じゃあ、来週末の10時30分に◯◯駅集合でーー。」


 「オッケー。サンキュー❤︎」



 沙羅は、全くわたしの好意に気づいてるそぶりはなくて。まぁ、私が気づかれないように配慮してる部分もあるのだが。

 そして私にとっては、沙羅の誕生日は最大のイベントであって少しも気を抜くことが許されない。


 まずは、集合した後向かう先は映画館。沙羅は、恋愛映画が大好きでまぁわたしはあんまり好きじゃないけど好きな人と好きなことはちょっとでも多く共有したいということで、沙羅が楽しんでくれればそれでいい精神でいこう。っと。

 そして、映画観終わったら、そろそろおなかが空くころだから、写真映えするところのカフェに行って、そうそうそこのカフェはテレビでも紹介されたところだから、遅くても1週間前には予約しないと予約が取れないところなの。

 でーもー。しごできな私は、一か月前からここにすると決めていたわけで、もう予約は取ってあるんです。どやっ。

 そのカフェでご飯食べたら、午後はショッピング。プレゼントは用意してあるとはいえ、来年の参考になるからほしいものを一緒に見ることにする。

 そのあとは、さっきのカフェは軽めにしておいてと言っていたため、サプライズでケーキを予約しておいたお店に向かう。沙羅は、苺のタルトが大好きだから、そのケーキを提供していただくことになっている。

 そして、最後に誕生日プレゼントを渡して、解散とする。

 ふー。少しも気が抜けない日になりそうだから、全力で楽しんでもらうとする。



 沙羅との約束の日、、、。


 わたしはアラームの時間より早く起きてしまった。昨日は、手紙書いてて夜遅くまで起きてたこともあってちょっと寝不足だなぁ。もうひと寝りするには、十分な時間がないため、起きることにした。


 まぁー、寝坊するよりはよっぽどマシだよね。うんうん。そう、自分に言い聞かせた。


 顔を洗って歯磨きをする。メイクをするのにかかる時間は1時間ぐらいかかるからー。そして、遅くても10時には家を出たい。今の時刻は、7時40分。よぉし。

 今日は時間が有り余ってるから新しいメイクをしてみようかな。そして新作のカラコンをつけてーっと。


 よぉし。いい感じ。洋服はーー。今日は、沙羅が主役だからジーパンに短い丈のニットを合わせてーっと。


 そして、今日は結構歩くからスニーカーがいいかなぁ〜??よし!そうしよう。


 沙羅はどんな格好でくるのかな??あーもう。考えるとドキドキするなー。


 わたしばっかりドキドキさせられてずるいよ。一回沙羅のことを考えると止まらなくなってしまうから、これぐらいにしておこう。うん。


 ヘアセットして、今日は巻こうかなー。なんせ特別な日だからね。


 最後に、香水!!沙羅は甘めの匂いが好きだから、よし。これにしよ。



 「行ってきまーす」



 ◯◯駅には、わたしの家からだと15分ぐらい電車に乗ると着く。

 駅のホームには、先に到着している沙羅がいた。沙羅はいつもどんな時でも、集合時間の15分前には絶対に集合場所にいてくれる。しっかり者だよなぁー。


 「沙羅ー。お待たせ。ちょっと遅くなっちゃったかな??ごめん、待たせてしまった。」


「ぜーんぜん。いいのいいの。わたしは好きでこうしてるわけだし。」


好きで、かぁ〜。こんなことさらーっと言えちゃうの。ほんと好き。わたしにも一回でいいから好きーって言ってハグしてくれないかなぁー!?



 「今日のプランは、こんな感じ。だから、もし疲れちゃったら言って。そこは臨機応変に対応するからさー。」


 「オッケー。ありがとね、苺香ーー❤︎」


 こうして、あっという間に誕生日のわたしからできる最大限のお祝いは無事に終了!っと。



「 沙羅!今日楽しかった??」


ちょっと自信なさげに苺香が聞く。


満足げな表情をして、沙羅がいう。


 「もちろん。プレゼントも嬉しかったよ。ありがとうね。最高な誕生日パーティーの日を過ごせたよ,苺香のおかげだねー!さっすが苺香❤︎」



「良かったーー!正直、うまくいくか心配だったけどそこまで言ってくれるなら成功だね!」


「 じゃあまた月曜日学校で-!」


「 はいよー。またね。」


 また、明後日学校で会えるんだ。私って、もしかして幸せ者だよねー!うふふふ。こんなに、好きな人に喜んでもらえて、ばいばいまでできて。ほんと、沙羅のこと好きだなー。今日は、喜んでる顔が見られて大満足ー。親友っていう、絶妙なポジション。私は、天才かもしれない。あー。やるな自分。


 

「ただいまー。」


 台所から、夕飯ののにおいがする。お!今日はカレーかあ。

 そうだ、沙羅家についたかなー??連絡してみようかなー。



 「沙羅ー。今日はほんとにありがとうね。もう家ついた感じー??私はちょうど家に到着したところー。今日はたくさん歩いたからゆっくり休んでー。ちょっと早いけど、おやすみ。」っと。


 なんか今日は、いいことたくさんあったなー。あ、そうだ。写真撮ったんだっけー??

 っと、ってえーーー!沙羅はかわいく映ってんのに、私だけ目閉じちゃってる。せっかく、二人で写真撮ったからSNSに投稿しようと思っていたのだが、、、。うわーん。まあいいか。こういうこともあるよね。沙羅とデートした思い出が消えちゃうわけじゃないから。


 こうやって、写真撮ったり話したり一緒に出掛けたりすることが今は当たり前だけど、これが大学生になったら変わっちゃうんだろうなー。二人とも得意分野と苦手分野全然違うから、大学は同じところいけないだろうなー。

 そうだ、この際沙羅に聞いてみようかな。何大受験するのかとか。


 「沙羅ー!まだ起きてたりとかしないよね??遅くにごめん。唐突なんだけど、沙羅は何系の大学に行くの??」


 送信っと。遅くにほんと申し訳ない。もう寝っちゃったかな。こっちはもやもやして眠れそうにないなー。そうだ。ちょっと、熱い緑茶でも入れようかなー。どこかの記事かなんかで読んだんだけど、寝られない夜は、熱い緑茶が一番効果的らしい。眠れないそこの方。よかったらお試しあれ。


 「苺香ー!こんな遅い時間にどうしたのかと思えば、なーんだ。私は、美大目指してるよ。今は、理系だから、二年生になったら文系に変更しようと思ってて。苺香は、何系の大学目指してるの??」


沙羅の返信、秒すぎる。早すぎ。でもよかった。今日は、もやもやも晴れてよく眠れそうだー。


 「私は、音大目指してる。でも、今の偏差値じゃ行きたい大学に行けないから、二学期の期末考査終わってからは、ガチで勉強しようと思ってるんだ。親が、音楽家で音楽一家だからさ。」


 ってこれ、自慢とかに聞こえないよね。私も私なりにプレッシャーと戦ってんのよ。もしそこ受からなかったらどうしようとか思っちゃう。まあ、勉強の不安は勉強をして解消するしかないんだけどね。


 「苺香が勉強している間、私と会ってくれなくなっちゃうってこと??もしかして。」

 

 「じゃあさ、目指す大学は違えど学力が必要なのは確かじゃん。だから、毎日放課後一時間図書館で一緒に勉強しようよ。」


「 いい案だねそれ。賛成!!」


 正直、不安はある。友達と勉強するのってあんまりはかどらなそうで。でも、沙羅は私にとって大好きな人だから、むしろ勉強のリフレッシュになるって考えれば悪くない。好都合だ。よし。きーまり!


しかも、私は、毎日好きな人とひとけの少ないところで好きな人と一日一時間は絶対に一緒に過ごせるのはポイント高すぎる。やっばー。楽しみになってきた。わくわく。


「 沙羅はさー。今偏差値的にその大学目指すのは難しそうじゃん。塾とか家庭教師とか雇う予定あるの??」


 「苺香ー。それ実はちょっと悩んでて。やっとったほうがいいだろうけど金銭面的に自分で勉強進めてくしかないかなって思ってる。ちょっと不安すぎるけどね。あはは。」


 「もしよかったらなんだけど、うちのお兄ちゃんが家庭教師なのね。まあ。一応音大卒業してるんだけど。正直、絵に関してはなのも知識ないから教えることはできないけど、勉強はホントできる人だから。しかも、普通に家庭教師雇うよりも安い値段で教えてくれるみたい。どう??やってみる価値はあると思う」


 家庭教師、か。もう半ばあきらめていたからそんなチャンス逃したくないけど。しかも、苺香のお兄ちゃんだったら信頼できそう。お母さんには迷惑かけられないし、バイトすれば何とかなりそう。


 「え、そんなラッキーな話ないよ。うん。受けてみたい。」


 バイトだってやったことないし、家庭教師を雇ったこともない。全部初めてでうまくいくかどうかはわからないけれど、とりあえずやってみないことには始まらないから。挑戦はしてみようと思う。


 「じゃあ、初回はご挨拶しに行く感じでもしこの人合わなそうだなって思ったら初回のみ帰ることができるみたい。おけかな??」


 「うん。大丈夫。じゃあ、この話家に持って帰って一度お母さんに話してみていー??」


 まあ、うちのお母さんのことだから自分で勉強しなさいってわかってくれないよなー。どうしようとりあえずなるべく早くバイト探さなきゃ。そうと決まったらアプリをインストールっと。


「 沙羅ー?親から連絡きたとか??大丈夫??」


 「う、うん。大丈夫。ごめん。心配かけちゃったよね。今日は、そろそろ帰ろうかな」


 「おっけー。じゃあまた明日ね。沙羅。」


 「うん。また明日ね。苺香ー。」



 まずいまずい。ほんと今週一週間でバイト決めなくちゃ。思い切って、苺香に本音を打ち明けてみようかな。そのうえで、どんな仕事が自分に向いてるか聞いてみよーっと。


 「苺香ー。家庭教師雇う件なんだけど、わたしお母さんに相談しても自分で勉強しなさいの一点張りだしだから自分でバイトして稼ごうと思っていてね。いつも私のこと理解してくれる苺香に相談なんだけどさ、私どんな仕事ならできそうかな??」


 「えー。それさっきちゃんと話してくれたらよかったのに。今から30分だけ会えそう??」


 「私は、全然平気。」


「 おっけ。じゃあ30分後にいつもの公園集合で。」



 いつも、いつも、私のことを助けてくれるの。こんな感情女の子に抱いたことないんだけど。正直、私、苺香のこと好きかもしれない。女の子同士で恋するのって変かな??っなんて、苺香には聞けないよー。なんか、苺香のこと考えると胸がキューって締め付けられる感覚があるんだよなー。気のせいかな??


 せっかく、これからあってお話聞いてくれるみたいだし、お礼に昨日焼いたクッキーでも持っていこうかな??喜んでくれるかな??喜んでくれるといいな。


 軽ーくメイクを済ませて、シュッ、シュッとかるく香水をかけてと。匂いは、記憶と直接結びつくらしいからねー。っと。


 「沙羅ー!こんな時間にごめんね。わざわざ、私の話のために時間を割いてくれてありがとうね。いい友達を持ったと思ってる。」


 「じゃあ、その悩みとやらを聞かせてもらおうか。」


  私が沙羅の立場だったら、こんなすぐ駆け付けられるだろうか。ほんとに私はそういう優しさにあふれているところが好きなの。


 「あのね、せっかく家庭教師の提案をしてくれたんだけど、私今まで塾とか家庭教師雇ったことがなくて。なぜなら、親が結構厳しくて。塾なんて何のために行くの?勉強なんて、自分でやるものでしょ。って。全然、私の考えなんて全く聞いてくれないの。だから、苺香のせっかく提案してくれた話を実行するためには、自分でバイトして資金を集めるしかなくて。」



 「なるほどね。じゃあやっぱりお兄ちゃんもまだ雇われの身だからある程度までは安くできてもやっぱり家庭教師ってなるとお金がかかる。じゃあ、私教えるよ。放課後図書館で一時間って言ったけど撤回。図書館では、私が教える時間と、自主学習する時間も大切だからどっちも時間を取らなきゃなのね。だから、一日で最大3時間は教えられる。そこから勉強が足りない部分は自分で最低1時間は取ってほしいかな。これでどう??」



 「それじゃあ、苺香が勉強する時間が全然取れないじゃん。それは、申し訳なさすぎるよ。」


 「沙羅。私は中途半端な気持ちで勉強と向き合ってるようじゃ受からないと思うよ。はっきり言って。」


 「じゃあ、お言葉と苺香のやさしさに甘えちゃおうかな。そこまで言われると私はもう何も言えないよ。」


 「このルールで決まりね。」


 「おっけ。ほんとにありがとう。苺香のこと大好き。」


 この大好きは、わたしにとって友達としての好きもあるけれど恋としての好きも混じってる。これは伝えてもいいのだろうか。

 わたしも普通に異性を好きって思える人でありたかったけれど、自分の気持ちにはしょうじきでありたい。

 「苺香もおんなじふうに思ってくれていたらなぁ。なんてね。」


「沙羅ーー??急にどしたの??」


 あぁーーー!もしかしてわたしの心の声漏れてた感じだよねそれ。どうやってごまかそうか。



 「んーん。ちょっと考え事してただけだよ。」


 「そっかそっか。まぁならいいんだけど」


 もういっそのことここで話してしまいたい。わたしだけ勝手にモヤモヤしたりドキドキしたり、ずるいよ。



 「ねえ。苺香。こんなこと言われたら引いちゃうと思うけど、わたし苺香のこと好きみたい。」



一瞬戸惑っていたようだった。でも、


 「沙羅。わたしも今まで気持ち隠してたの。ごめん。実はさ、わたしも沙羅のこと好きなの。

 だから引いたりしないし、勇気を出して伝えてくれてありがとう。」


 「うわーーん。ぐすん。ほんと良かった〜!もしかして私たち両想いってことだよね。」


「そうだよ。沙羅、私たち付き合おうよ。」


「う、うん。でも女の子同士でって大丈夫かな??」


 「大丈夫。いつか周りも理解してくれる人が出てくるよ。だから私たちは幸せになれば大丈夫。

 自然とファンはついてくるさ。私たちが勇気を出して公開することで、同性愛について悩んでる子達を救ってあげられるかもしれない。」


 「そうか、私達が悩んだ経験は無駄じゃなかったんだ。私達みたいにみんなの恋が実りますように、、、。」
















 






 


 












 

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