沈まない夕日
この町は、何かがおかしい...。
いつまで経っても夕日が沈まないからだ....。
町を歩く人も店にいる人も何も違和感がないように、平然としている。
俺がおかしいのだろうか?
しかし、沈まない夕日があるということは夜も朝も来ないということ....。
この町は、その存在があることすらわからないのだろうか?
いや、元々ないからそれが普通なのか?
深く考えるととても疲れてくる....。
眠くなって、頭がおかしくなりそうだ。
とても疲れた.....。
俺は決めた。
考えるのをやめた。
必ず夕日が沈むことを....。
確信があるのはずなのに不安に陥ちいる俺は、
夕日を見つめつづけた.....。