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貌(かお)  作者: 楓 海
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人のシャワー

 読んで戴けたら嬉しいです❗❗ヾ(≧∀≦*)ノ〃


 杜環は駆けて這いつくばり下を見る。


 暗い路地に横たわる裕太の頭が割れ溢れるように血が面積を広げて行く。


「裕太ーーーーーっ!! 」


 杜環はこの現実を受け入れられず、裕太を放心状態のまま見詰めていた。


 どれくらいの時が経ったのかハッと杜環は我に返り、なんて事になったのかと狼狽した。


 ポケットからスマホを取り出すが上手く電話がかけられない。


 全身が震え、たった三つの番号を打つ事ができなかった。冷静になろうと自分に言い聞かせ、やっと救急車を呼んだ。


 再び這いつくばって裕太の様子を、期待を籠めて見るが裕太はピクリとも動かなかった。


 裕太が当然の事のように付いて来てくれたが、こんな事になるなら一人で来れば良かった。


 そう後悔しても後の祭りだった。


 杜環は立ち上がる。


 堕ちた裕太の様子を見る為にこの建物から出る必要があった。


 暗闇の中を懐中電灯て照らし、手当たり次第ドアを潜った。


 迷いながら、転びながら、杜環は走り続ける。建物は嘲笑うように、杜環を簡単には出してくれにかった。


 やっとの思いで外へ出た。


 裕太の傍へ駆け寄り跪いた。


 裕太の目は見開かれたままだった。


 その目は死せる者だけが可能な狂気にも似た気持ちの悪さを見る者に与えた。


 あまりにも酷い形相をしていて、杜環は見るに堪える事ができなかった。


 見開いた瞼をやっとの思いで閉じさせた。


 その時、どしゃあっと何か柔らかい物が後ろに堕ちた音がした。


 振り返ると人間が地面に潰れていた。


 今閉じたばかりの目と同じ目でこちらを睨んでいる。


 皮膚は爛れ、腫れ上がった顔は見るのも憚られるような形相をしていて、杜環は思わず目を逸らした。


 頭が弾け割れて脳の一部が飛び出し、血の海が地面に広がって行く。


 それでもぴくぴくと指が動いているので、呼吸を確認しようと首に手を当てようとした途端、その目は杜環を捉える。


「シニタクナイ・・・・・・・・」


 その言葉は頭の中へ直で響いた。

 

 そして、何事も無かったように消えて行った。


 また向こうの方で人が堕ちて来る。


 それが合図のように次々と人は堕ちて嫌な音と供に地面に叩き付けられ


 杜環が上を見上げると、まるで祭りか何かのイベントのように屋上から人が次々と降って来る。


 地面に叩き付けられると彼女らは消えて行った。


 漂う死臭に杜環はその場で吐いてしまう。


 その間も人のシャワーは、重力に従順に地面に堕ちて嫌な音を立てた。


 杜環は訳も解らず叫ぶ。


「止めろーーーーーっ!! 」


 杜環は居たたまれず、前のめりになりながらその場から逃げ出した。


 走る杜環の横を救急車のサイレンが近付いて通り過ぎて行った。


 何処をどう走って帰ったのか解らない。


 気付いた時は自分の家の前に立っていた。


 杜環は慌てて玄関のドアを開け身体を滑り込ませると鍵を懸け、靴をぶっ飛ばして階段を駆け上がった。


 自分の部屋に飛び込むとベッドに潜り込み、身体を縮めて息を潜めた。


 自分が正常なのかそうで無いのかが知りたい。


 今これは夢を見ているのか現実なのかを知りたい。


 次々と屋上から飛び降りた人々、あれはなんだったんだろう。


 取り留めもなく思考を働かせたが、杜環は酷く疲れていた。


 やがて杜環は飽く事無く巡る雑念に埋もれいつの間にか眠りに飲み込まれていた。


 読んで戴き有り難うございます❗*。・+(人*´∀`)+・。*


 この頃は小説、上手く書けません。

 この作品、骨組みだけ書いた後、活字中毒の娘に手伝って貰ってなんとか形になりました。

 ホラーが苦手なのもあるのかもしれませんが、なんだか不安なんですよ。

 もしかしたら、もう書けないのかも。

 大分前からBL小説書いているのですが、それも書き上げられるかどうか。

 歳のせいなんですかね。(ーー;)


 いよいよ次はラストです。

 今日は仕事投げて、投稿頑張りました。

 今日中に完結できそなかあ。

 できるといいのですが。

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― 新着の感想 ―
[一言] 亡くならてた人って、幸いにも寿命で亡くなった方しか見たことがありませんので、みなさん生きていらした時より幸せそうに若々しい寝顔でした。 でも実際にこうして死んだ人を見ることは怖いでしょうね。…
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