目の前に何かが落ちてきた
その時は突然やって来ました。
学校で給食を食べていると、先生に呼ばれました。
「お家が大変だからすぐに帰りなさい。」
急いで校門を出るとあきら叔父さんが待っていました。
「今から病院へ行くぞ」
と言われて
「なんで?」
とあきら叔父さんに聞いてもなにも返ってきません。嫌な予感しかしませんでした。車に乗っている間何があったのか知りたかったのですが、とても聞ける雰囲気ではありませんでした。病院に着くと
「着いてこい。」
と言ってあきら叔父さんは走り出しました。私は怖くて怖くて仕方ありませんでした。足がガタガタ震えて思うように走れませんでした。病室に着くとベットを囲むように人が立っていました。その中にお母さんも青白い顔をして立っていました。私は恐る恐るベットをのぞきました。そこにはおばあちゃんがとても気持ちよさそうに寝ていました。今にも目を覚まして、おかえりと言いそうでした。
「おばあちゃん・・・。りんだよ。・・・・あははは、おばあちゃんやめてよドッキリでしょ・・・。もういいよ、起きて・・・」
お母さんの泣き声で私は我を忘れておばあちゃんを強く揺すりました。
「やだーー!うそ、うそでしょ!なんで、なんで死んじゃったんだよー!なにも言わないで死んじゃうなんてひどいよー!ねぇ起きてよ。起きてってば。起きてまた話しようよー。」
揺すっても揺すってもおばあちゃんは気持ちよさそうな顔をして動きませんでした。
その日からしばらく誰とも話すことができませんでした。
ある日の夜、嵐のせいでいつも以上に家がミシミシ、ギシギシと鳴っていました。その音がうるさくてなかなか寝つけませんでした。天井を見ていると、ふとおばあちゃんの言っていたやなりのことを思い出しました。
きっとやなりたちが嵐のせいで怖くて震えてるのだろう。と思ったその時です。ピカッと昼間の様に明るくなったかと思ったら、ゴロゴロバーン!と大きな音がしました。近くで雷が落ちたのでしょう。慌てて起き上がると目の前に何かが落ちてきました。なんだろうと目を凝らすとおおきな目がこちらを見ていました。




