小心者とハイエルフ
上級ハンターたちが足繁く訪れる高級酒場。
美しい装飾が施された椅子やテーブル、純金製の額縁に飾られた絵画、そして舌を唸らせるほど美味な料理がウェヌス・ギルドの冒険者たちを迎え入れる。
そんな光景に顔を顰めてしまう俺は、目の前のハイエルフをどうするべきか真剣に頭を働かせていた。
「……他人の空似ではないでしょうか?」
万が一の場合も考慮してジルを先に帰らせた俺は、即座にK・Kを出現させる。
そして不意打ちや騙し討ちにも対応できるよう未来予知の能力を使う。
しかし、さすがのイセリア・エリザベートも街の酒場で争うつもりはないのか、予知に映し出された光景は俺と彼女が他愛のない会話を繰り広げる姿だった。
「い、いや……しかし、そんな筈は……」
「まあまあ、誰にでも勘違いというのはありますから」
有史以来、閉鎖されたダンジョンから帰還した者は一人もいない。
その事実が目の前のハイエルフの判断力と理性を悩ませているのだろう。
放置するにせよ復讐するにせよ、今の実力でイセリアと激突するのは危険なので、俺としても早急に別れたかった。
「そちらにも事情があるのかも知れませんが、私も仕事が控えているので失礼いたします」
「……ま、待ってくれ! せめて名前だけでも教えてほしい!」
どういう意図があるのかは不明だが、女神の皮を被った悪魔と関わり合いになるのは危険である。
だが、エルフ族を纏めるハイエルフの彼女に対して嘘を吐くのは非常にリスクが高い。
「……ジェミニと申します。田舎出身のしがない平民でございますよ」
「そ、そうか……わざわざ済まないな」
以前、レムリア皇国に来ていたイセリアや彼女の仲間たちの前で一切名乗っていなかったのが功を奏した。
幾らでも代わりのいる荷物持ちの名前など知る必要はないと判断したのだろうが、今の俺からすれば有難い話である。
もし名前を知られていれば誤魔化すことは出来なかったが、運命の女神は俺に微笑んでいた。
『何の目的があるのかは知らんが、お前を怪しんでいるのは確かだ。帰り道は尾行されないように気をつけろ』
「……っ」
目の前のハイエルフから放たれる圧倒的な魔力を感じ取ったのか、いつもは飄々としているヒコマロが真面目な口調で言う。
そして裏口まで案内してくれた猫人族のウェイトレスが「そ、それではミャーは失礼しますニャ」と足早に去っていく。
訝しげな表情を浮かべたイセリアの様子に身の危険を察したのだろう。
「ああ、自己紹介が遅れたな。ウェヌス・ギルドの副団長を務めるイセリア・エリザベートだ」
「これはこれは、ご紹介に預かり光栄でございます」
その美しい笑顔の裏に冷酷無比な悪魔が潜んでいることを知っている俺は、イセリアへの警戒を続ける。
以前はその類稀なる美貌に心を奪われてしまいそうになったが、今の俺には何一つ関係のない話だ。
「見知らぬ間柄でありながら些か失礼だったな。ジェミニ殿と瓜二つの知人がいるので、つい取り乱してしまったのだ」
「左様でございましたか。しかしまあ、誤解が解けて何よりです」
面倒なので軽く挨拶をして裏口から出ようとするが、魔法系ハンターとは思えない速度で回り込まれてしまう。
気紋エネルギーで身体能力を強化している俺が、目で追うのが精一杯だったのだ。
決して自惚れている訳ではないが、気紋エネルギーと幽気紋を使いこなせる今現在の俺なら、例え中堅クラスのS級ハンターが相手でも互角に闘える自信がある。
『不味いぞディアボルス、格が違い過ぎる! 何が何でも戦闘は避けろ!』
「ジェミニ殿、貴殿もこの酒場で食事をするくらいだ……魔信機くらいは持っているだろう? ここで会えたのも何かの縁だろうし、私と連絡先を交換してもらえないか?」
出会ったばかりの異種族の男に対し、ハイエルフの女がいきなり「連絡先を交換しよう」などと提案してくるのは誰がどう見ても不自然だった。
ほぼ間違いなく俺の正体に感づいているのだろうが、確固たる根拠が無いので最後の一歩が踏み出せないのだろう。
口封じに始末した筈の人間が五体満足でピンピンしているとなれば、万が一の可能性を考えて消そうとするのは当然だ。
「お、お待ちくださいエリザベートさん! 出会ったばかりの異性と連絡先を交換するなど、誰がどう見ても不自然です!」
「ああ、いや……うむ、ジェミニ殿の言う通りだな。ここ最近、忙しかったので少々疲れているようだ……」
あまりにも性急すぎるイセリアの行動を宥め、何とかして距離を取ろうとする。
彼女の人脈や財力を駆使すれば、冒険者組合の職員たちから俺の個人情報を聞き出すことも可能だろう。
個人情報の保護に関する認識が甘いこの世界では、ヒコマロの世界のように情報を洩らした職員たちへの罰則自体が存在しないからだ。
「おい、イセリアはどうした? くはははっ、さては便所に籠もってやがるなぁ!」
「ダヴィデさん、さすがにその発言はデリカシーが無いですよ?」
ウェヌス・ギルドの団長を務めるダヴィデが下品な笑い声を響かせる。
傍から見れば下劣極まりない男だが、今だけは彼に感謝するべきだろう。
「お仲間の方々が探しておられますよ?」
「……うむ、そのようだな。長々と付き合わせて済まなかった」
「いえいえ、滅相もございません。では、私はこれにて失礼いたします」
俺と同じ人間族でありながらエルフ族の戦士たちを圧倒するほどの魔力量を持ち、セレスティア大陸における最強種とされる竜人族の猛者たちでさえ頭が上がらないほど屈強な肉体を持っているのだ。
そんな怪物の機嫌を損ねてしまえば、副団長であるイセリアとて無事では済まない。
『ふぅ、間一髪だったな。冒険者組合の連中にも口止めを忘れるなよ?』
「ああ、万が一にも俺の情報を口外しないよう釘を刺しておかないとな……」
水を差されたことに少しだけ不機嫌そうな顔をするイセリアは「縁があればまた会おう」と仲間たちのいるカウンター席に向かった。
そして酒場から少し離れた場所までK・Kを使用して移動する俺は、尾行されている可能性も考慮して周囲の様子を警戒する。
「……面倒な連中が戻ってきたな」
『ああ、奴らが迷宮都市に戻ってきた以上、今までのように目立つ行動は控えないとな。どうせなら遠征中に伝染病なり事故なりで死んでくれれば良かったのに……』
主力メンバーの冒険者たちは一年前にアヴァロンを出て以来、今の今まで一度も都市に戻ってこなかったらしい。
都市内での活動は二軍メンバーに任せ、主戦力の団員たちは大陸中の国々を回って稀少なアイテムを簒奪したり、自分たちに都合の良い傀儡政権を樹立させたりしていたそうだ。
早急に対策を練らなければならないと判断した俺は尾行されている可能性も危惧し、時飛ばしを繰り返しながら屋敷に戻るのであった。
☆
夜、夕食を終えた俺はマリアンヌからの報告に頭を悩ませていた。
言うまでもなくウェヌス・ギルドの帰還についてだ。
「ウェヌス・ギルドが帰還したことで近隣住民が混乱しているようです。そして中堅ギルドの多くは他のギルドと同盟を組み、万が一の事態に備えているそうです」
「……厄介な事になりましたね」
傍若無人の代名詞であるウェヌス・ギルドの主力メンバーたちが帰還したことで、多くの冒険者ギルドが大混乱に陥っているのだ。
S級ハンターという歩く災害兵器に物を言わせ、大陸全土で身勝手な振る舞いを続ける彼らの評判は、一部を除いて最悪だった。
ウェヌス・ギルドと真っ向勝負できるとすれば、セレスティア大陸の五大ギルドと称されるインドラ、鳳凰、死神、白竜ギルドくらいだろう。
「んんっ、ジェミニ君の変テコな能力でどうにか出来ないのぉ? これは私の推測なんだけどさ、んんっ……ジェミニ君、時間操作系の魔法が使えるでしょ?」
「なっ……!?」
「エルネストさん、仮にも上司であるジェミニ代表に『君』を付けるのは失礼ですよ? しかも、油揚げを食べながら話すなど言語道断です!」
もう一人の秘書であるアリシア・エルネストが、ジル以外の誰にも話していない幽気紋の能力について尋ねてくる。
時間を消し飛ばしても違和感を持たれないよう能力の射程距離を考えながら使用してきたのだが、何故バレてしまったのだろうか?
「むふふふ、お姉さんに何でも相談してみなさい! それと油揚げ十枚につき一分間、私のおっぱいを揉ませてあげるぜよ!」
「エルネストさん、いい加減にしないとブッ殺しますよ?」
「まあまあ、ギドーラさんも落ち着いてください」
東洋の島国から取り寄せた着物とやらに身を包んだアリシアが、胸元を緩めて自分の胸をグニグニと揉みしだく。
恥ずかしげもなく乳房を露出させ、蠱惑的な笑みを浮かべながら「十枚で一分ぜよ♪」と舌舐めずりをする彼女は本当に凄かった。
何が凄いのかは敢えて説明するまでもないだろう。
「うひひ、マリアっちが嫉妬する姿だけでご飯が三杯はイケるぜ! ジェミニ君もお姉さんと一晩過ごしてみる? マリアっちが焼き餅を焼いてるところを見たいと思わない?」
「だっ、誰が妬いたりなんてしますかっ! あっ、いや……そうじゃなくて、ジェミニ代表に興味が無い訳ではないのですが……今のは言葉の綾と言いますか、その……」
自由奔放なアリシアの態度にマリアンヌの双角からバチバチと雷が迸る。
売名行為の一環で貧しい女子供たちを援助し、ギルド内の女団員たちを優遇してきた結果、マリアンヌからの好感度が以前にも増して強くなっていた。
そしてエルフ族のクルーエルを始め、人間族のシャウラ、ドワーフ族のミュール、猫人族のシャノンからも好意を寄せられているのは、嬉しいような悲しいような複雑な気分だった。
「ねえねえジェミニくぅ~ん、愛人でも良いからお姉さんを飼ってくれない? 単なる身体だけの関係で良いからさぁ、老後も安心して暮らせるだけのお金を稼いでおきたいんだよねぇ」
「……その話は後でゆっくりと」
「二人とも、ふざけてばかりいると本当に雷撃を放ちますよ?」
執務室のソファーに腰掛けながらコーヒーを飲んでいた俺に対し、色っぽい仕草で歩み寄ってくるアリシアが抱き着いてきた。
滑らかな黄金の髪からは石鹸の匂いがムワッと漂い、堪らなく男心をくすぐる。
媚薬でも使われているのではないかと思うくらい強烈な色香に晒され、頭がクラクラしてしまう俺は少しずつ彼女の肩にもたれ掛かっていく――訳にはいかなかった。
「どうやらお邪魔虫は退散したほうが良いみたいですね。どうぞごゆっくり」
「ギドーラさん、本当に誤解です! エルネストさんの悪ふざけですよ!」
冷たい表情のマリアンヌが養豚場に送られる豚を見るような目で、俺とアリシアを見つめていた。
今から四日前、マリアンヌの隣部屋に住んでいる彼女は猫人族のシャノンと結託し、夜遅くにあられもない喘ぎ声を響かせ始めたのだ。
ご丁寧に俺の名前を叫びながら「もうダメぇっ!?」「妊娠しちゃうっ!?」と煽るような台詞を口にし、翌日の朝まで揶揄っていたらしい。
そして朝、熟睡している俺を起こしに来たマリアンヌが部屋に入るなり雷撃を放ち、バケツいっぱいの氷水を勢いよく俺の頭にブッ掛けてきたのである。
普段は優しく起こしに来てくれる彼女が「さっさと起きろぉ!!」と怒声を上げる姿は、本気でチビってしまいそうになるほど怖かった。
訳も分からず困惑する俺に対し、不機嫌オーラを垂れ流すマリアンヌは誤解が解けるまで延々と怒り続けていたのだ。
その後、アリシアとシャノンから事の顛末を聞かされた彼女は、あまりの恥ずかしさに卒倒してしまったのである。
「あーあ、ジェミニ君が可哀想だなぁ……この前もマリアっちの理不尽な八つ当たりで物凄く傷ついてたのに」
「あ、貴女とシャノンがくだらない悪戯をするからでしょうが!」
後先考えずに危険な悪戯をするアリシアは、悪ノリを始めると手が付けられないトラブルメーカーである。
前に所属していたギルドは悪戯が過ぎたせいで追い出されたらしい。
「あれ以来、目覚まし係をアンナさんに交代してもらったもんねぇ。ジェミニ君、あまりにも怖すぎてトラウマになっちゃったんだから」
「……ご、ごめんなさい」
リベルタ・ギルドの男衆は朝に弱い者ばかりなので、女衆に起こしてもらっている者が圧倒的に多い。
ヒコマロの祖国では目覚まし時計が手軽に買えたらしいが、日用品より軍需品や医薬品の生産が優先されるこの世界では、そういった物を開発しようとする者自体が少ないのだ。
「このギルドは大なり小なり性格に問題のある団員が多いけどさ、ジェミニ君がお金と人脈を手に入れてくれたから、私たちみたいな社会不適合者が活動できる訳でしょ?」
「……」
「貴女さぁ、ジェミニ君に見捨てられたら本当に終わりだってこと理解してる? 私が言えた義理じゃないけどさ、貴女って社会に向いてないのよね」
「……」
「人里離れた山奥で狩猟生活でもする? 食べたい時に食べて、遊びたい時に遊んで、寝たい時に寝る……そんな獣みたいな暮らしをさ」
「……」
「長命種族の連中には割と有りがちな話なのよ。短命種族の中に気に食わない相手がいても、三十年くらい経てば仕事を引退したり病気で亡くなったりするからね。いずれ自分を認めてくれる相手が現れる筈だ、なんて呑気に構えてるのよ」
「……」
「貴女のために労働環境を整えてくれたり、他所のギルドとは比較にならないほど高い給料を払ってくれたり、貴女の子供じみた言動にも目を瞑ってくれてるの」
「……」
「さーて、ここで問題です♪ これだけ優しくて親切なジェミニ君からも見捨てられるような娘が、社会に出てやっていけるでしょうか?」
「……」
綺麗な笑みを浮かべたアリシアが、マリアンヌの心を抉るような厳しい質問をする。
今年で二十六歳になるアリシアは竜人族のマリアンヌからすれば赤子のような若造だが、精神年齢に関しては完全に真逆だった。
普段は飄々としている彼女だが、やる時はやる女なのだ。
「これが短命種族で後がない娘なら、身体を売ってでも職を失わないように必死こいて足掻くんだよ」
「……」
「怒りん坊のマリアっちは一体どうするの? ジェミニ君とお別れする?」
「……したく……ない、です」
先程までの浮ついた空気が一変、マリアンヌの双眸からポタポタと大粒の涙が零れ始める。
あれだけ気の強かったマリアンヌが本気で泣いている姿は、それだけアリシアの厳しさを物語っていた。
「お姉さんが思うに、ジェミニ君は女の子たちを甘やかし過ぎてるね。どう考えてもマリアっちの態度は恩人に対する態度じゃないし、見せしめに退職させるのも手だと思うよ?」
「私は気にしてませんから、エルンストさんも気にしないでください。もし態度の悪い方やギルドに置いておけないほど酷い方がいたら、その時は相談に乗ってください」
心に染み渡るようなアリシアの言葉を耳にし、彼女への評価を根本から改めた俺は、生まれて初めて他者への畏敬の念を抱いていた。
相手の目線に立って物事を考えられる本物の大人に、生まれて初めて出会えたのかも知れない。
「ギドーラさんは一人で仕事をする時間が多いので、情緒不安定になっているのかも知れません。相談に乗ってあげられなかった私自身にも責任はあると思いますし、今後は専門のカウンセラーを用意してストレスの溜まりにくい環境を作りますよ」
「むふふふ、ジェミニ君のそういう所はお姉さんも大好きだぜよ! 女にしか言えない女への言葉、ってのもあるからさ……このギルドの女たちが我儘を言い始めたら、いつでも相談してね」
泣きながら嗚咽を漏らすマリアンヌに「落ち着いてください」とハンカチを手渡し、魔石冷蔵庫から彼女の好物であるナッツ入りのプラリネを取り出した俺は、必死に慰めの言葉を口にする。
ウェヌス・ギルドへの対応に追われていた筈なのだが、いつの間にか話が脱線しているのは何故だろうか?
もはや仕事ができるような雰囲気ではなくなってしまったので、ならず者たちへの対策会議は明日に持ち越すしかなかった。
「お腹いっぱい食べてリフレッシュしてください。食堂に行けば他のデザートもありますから」
「……ジェミニ代表はプラリネと同じくらい甘いです」
泣き腫らして赤くなった目をトロンと潤ませ、甘味を楽しむマリアンヌが「舌が蕩けちゃいます」と恍惚の表情を浮かべる。
結局アリシアがK・Kの能力に感づいた理由は分からず終いだったが、今は聞けるような雰囲気ではないので明日にするべきだろう。
「女の子に優しいのは美点だけど、女の子を甘やかすのは人生の汚点にしかならないんだよねぇ。何事も程々にしないと駄目だよ?」
「……勉強になります」
本気で俺のことを心配するアリシアが油揚げを食べながらマリアンヌを見る。
二百歳の”少女”が嬉しそうにプラリネを食べている姿に、言い様のない不安を感じてしまうのだろう。
しかし、マリアンヌの精神面を鍛えるという意味でもアリシアと仕事を組ませるのは悪くない。
『馬鹿みたいな話から真面目な話になったり、真面目な話から馬鹿みたいな話になったり……奇人変人の多いギルドは忙しいな』
「……同感だ」
大なり小なり人間性に問題のある冒険者ばかりを雇用しているので、様々な面で苦労に耐えないのだ。
無論、真っ当な人間であればリベルタ・ギルドのような新進ギルドより、他の有名ギルドを選ぶので贅沢は言えないのだが……。
『まあ、社会不適合者だからこそウチみたいなギルドでも雇用できる訳だしな……馬鹿と鋏は使いよう、か』
「それは言い過ぎだ」
魔石冷蔵庫から取り出した稲荷寿司を食べ始めたアリシアには緑茶を、プラリネを食べているマリアンヌには糖分を控えめにしたココアを淹れる。
団員たちに愛想よく振る舞うのは疲れるが、地道に信用を勝ち取る事こそが成功の秘訣なのだ。
殆どの冒険者ギルドが帰還したウェヌス・ギルドへの対応に追われている中、暢気なやり取りを繰り広げている我がリベルタ・ギルドは、いつも通りの平常運転なのであった。