授業って睡眠時間じゃないの？
授業が始まってから少し経った時にふと思った
「うーん…次の話どんな感じに書けばいいかな？」
私はそんなことを考えながら黒板を眺めていた
「まぁ執筆のことは帰ってから考えればいいかな？」
ってな答えにたどり着いた
それからはしっかりと授業を受けていた
「やっと1時間目終わったね〜真琴ちゃん」
「ですねやっと終わりましたね！“1時間目”が」
「そうだよね〜！お昼まであと3時間もあるよ〜！長いよ〜！もうだめだよ〜」
「光希ちゃん、まだ1時間しか経ってないですよ！まだ長いですよ！」
「うぅ〜長いよ〜！授業長いよ〜！」
「お昼まで頑張りましょう！」
「うぅ〜わかったよ〜！」
「そういえば光希ちゃんさっきの授業中寝てませんでした？」
「ギクッ…………寝てないよ〜！」
「“ギクッ”なんて使ったらすぐにわかっちゃうよ〜！」
「寝てたのバレてた？」
「はい！」
「バレちゃってたのか〜！でも次の授業はしっかり受けるからね！」
「私聞きましたよ！今この耳でしっかり聞きました！じゃあしっかり受けなかったらどうします？」
「真琴ちゃんキャラ変わってない？そんな感じだっけ？」
「あ、いえキャラ変えたのでは無くて活動再開するからどんなキャラだったのかしっかり思い出したくて、キャラになりきってみました！」
「なんだ〜そうゆうことか〜！真琴ちゃんが真琴ちゃんじゃなく思えちゃったよ〜！」
「やだなぁ〜光希ちゃん私は私ですよ〜！」
「それもそうだよね！」
「光希ちゃん光希ちゃんそろそろ授業が始まりそうです！席に戻らないと！」
「あっ！ほんとだもう少しでチャイムが鳴るね、次の授業も頑張ろうね！」
「はい！」
次の授業
「おい、志賀起きろ授業中だぞ」
「え、もう朝？」
「何寝ぼけたことを言ってるんだ？今は古典の授業中だぞ」
「え………？ごめんなさい寝てました〜！」
………光希ちゃんまた寝てたね
古典の授業終了後
「光希ちゃんまた寝てたね」
「また寝ちゃったね〜」
「もう寝ちゃダメですよ！」
「そんなこと言われても〜」
「この感じだと次の授業も寝ちゃいますかね？」
光希ちゃんは満面の笑顔で
「多分そうだね！」と言った
「そんな満面の笑顔で言っていいことじゃないですよ〜！」
「大丈夫！………多分」
「最後の多分って………そして大丈夫じゃないですよ〜」
「まぁ〜気にしな〜い気にしな〜い！」
「うーん………そうですか？」
「そうだよ！そうだよ！」
「じゃあわかりました、でも次の授業は起きてちゃんと受けましょうね！」
「え〜……わかった！“次の授業”はしっかり受けるね！」と光希ちゃんが言ってすぐにチャイムが鳴った
「なんで次の授業を強調したんですか………」
と言ったがチャイムの音にかき消されて光希には聞こえなかったようだ
「あ、チャイム鳴っちゃったから戻るね〜」
「今回こそは寝ないでくださいね！」
次の授業
何事もなく授業が終わった……何事もこ起こらず授業終了のチャイムが鳴った
「あ〜疲れた〜！」
「光希ちゃんさっきの授業は寝なかったですね！」
「でしょ〜！偉いでしょ〜！」
「いえ、あれが普通です！」
「辛辣！？」
「いえ、そんなでもないですよ」
「そっかな〜？そういえば真琴ちゃんはどうして授業中寝て欲しくないの？」
「うーん…なんででしょうね？」
「え！？」
「気分ですかね〜？」
「気分なの！？」
「多分そうですね！」
「え〜なんでよ〜授業って睡眠時間じゃないの？」
「絶対そんなことはありませんね！」
「そうなのか〜！違ったのか〜！」
「次の授業が終わればお昼ですね」
「そうだね〜！早く終わらないかな〜？」
「次は社会ですね」
「社会は眠いんだよね〜！」
「光希ちゃんは全部眠いんじゃないんですか？」
と聞いたら光希ちゃんは
「そ、そ、そ、そんなことは無いよ〜」
と目を逸らしながら言った
「光希ちゃんなんで目を逸らしてるんですか〜？」
と聞いたら光希ちゃんは
「目を逸らしてなんか無いよ〜！」
と目を泳がせながら言った
「次はすごい目が泳いでますよ〜！」
光希ちゃんは手を胸の前で振りながら
「そんなことないよ〜」と言った
私はため息混じりに
「次の授業も寝ないように頑張りましょうね」といった
「は〜い！頑張りますよ〜！」と光希ちゃんがやる気のない返事をした
次の授業も何事も無く終わりお昼になった
「終わったよ〜！やっと午前終わったよ〜！」
「そういえば今日午前授業でしたね！」
「じゃあ言い直すね。学校終わった〜！」
「この後帰りのホームルームをしたら終わりですね」
「じゃあ後で一緒に帰ろうね〜！」
「はい！」と話していたら担任の先生が入ってきて
「それじゃあホームルーム始めるぞ。今日は話だけだから早く終わるぞ。」
と言ってから先生がダラダラと話してだいたい10分が経った
「これで話は終わりだ。なんか伝えなきゃいけないことがある人はいるか？………よし、いないようだな。じゃあホームルームを終了する。」
「やっと終わった〜！ほんと先生の話長すぎ〜！」
「光希ちゃんそれは先生がいないとこで言いましょう！先生に聞かれたらめんどくさいですから！」
「二人とも聞こえてるぞ〜」
「「あ！」」
この後めちゃくちゃぐちぐち言われた
それから約五分経った
先生からやっと解放されて廊下を歩いてる時
「あ〜長かったね〜」
「ですね！」
「まぁそんなことより今日帰りどこかによる？」
光希ちゃんが目をキラキラさせて聞いてきた
「私はどちらでもいいですよ」
「じゃあ駅の方行ってみようよ〜！」
「わかりました！」
私と光希ちゃんはバス停に向かった
