第0話 (夏の終わり)
久々の投稿です。
読んでくださるとありがたいです。
俺が小学生三年生の頃の夏休み…
「あのね…ゆうくん…来週、私引っ越すんだ…」
彼女の何気ない一言は夕日に照らされた岩場から聞こえる波の音と同じような切なさを俺に感じさせた。
「まてよ…いやだよ…俺はいやだ!もっとゆいと遊びたい!」
俺は涙を流しながらも必死に自分の気持ちを伝えた。
「私もいやだよ!もっともっとゆうくんと遊んで楽しい思い出をつくりたいよ!!」
彼女も抵抗するように涙を流しながら必死に気持ちをぶつけてきた。
俺は泣きながら言った。
「ぼく…俺は!ゆいがどこに言っても忘れない!絶対に!」
「私も絶対に忘れない!」
『 君との思い出! 』
その言葉は俺とゆいが息を揃えたかのように揃っていて、その言葉にこたえるかのように岩に激しく波がぶつかった。
「これまでありがとう、ゆい」
「こちらこそありがとう、ゆうくん」
二人は感謝の言葉を言い、互いに背を向け岩場を去った。
ゆいの引っ越しの日、俺は彼女の乗った飛行機に手を振った。
「また会おう、ゆい…元気でな…」
読んでくださりありがとうございました。
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こんにちは、たしかくももももです。
自分のユーザー名を忘れるほど久々の投稿です。
現実で忙しかったのでなかなか投稿できませんでしたが、やっと落ち着いたのでこれからはできるだけ投稿します。
今回投稿させてもらったのは新作です。もう片方の作品に関しては後々投稿していきたいとおもいます。