想い出
いつだったか、私はひどく胸がズキズキと痛んだ。
そのつもりで言ったのではないのだろう。
そのつもりで書いたのではないのだろう。
そのつもりで返さなかったのではないのだろう。
けれど頭の中は
ぐるぐるグルグル
永遠の迷路の街道に誘われる。
私のこと・・・嫌い?
言わないで。
怖いよ。
聞きたくないよ。
真実を知りたくなくて
ほかの人の慰めの言葉を撥ねつけた。
その人でさえ嫌われているように感じた。
心とは別の笑顔を今日も貼り付ける。
臆病な私を隠す。
でも隠し続けることはできなくて
そっと声だけのせた。
嫌われてるのかな・・・
答えは返ってこないのだと思った。
反対にその方が楽だと思った。
真実は見えなくて良い。
けど、
「私は好きだよ。」
「もちろん僕も好きだよ。」
「好きだにょ。」
「↑の人たちがいるのにどうしておもうのかなぁ。
ちなみに僕ももちろん好きだよ。」
・・・涙がでた。
今まで何もかも偽りに思えた。
でもたった一言の言葉で、こんなにも胸が温かくなる。
どうしてかな。
結局、きっかけになったあの人からはなにも言葉はなかった。
それでも
元気になれたのは偽りのない真っ直ぐな言葉。
ありがとう。
今もずっと大切にしている
私の想い出。